勝浦市 地域のたから 文化財を知り後世に残す
ページ番号 196-562-084
最終更新日 2023年2月15日
文化財とは、「長い歴史の中で生まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な財産」のことを言います。
特に建築物については、その地域の風景・景観を形づくるものとして親しまれ、身近なものでありつつも、地域の歴史や時代の特色を表している貴重な文化財のひとつです。
いわば地域の宝物である文化財のうち、国の登録有形文化財の建築物を2回に分けてご紹介していきます。
ぜひ身近な文化財に関心を寄せ、後世に残していくための取り組みなどにご理解ご協力をお願いします。
赤煉瓦の煙突は高さ16mに及ぶ
吉野酒造 店舗兼主屋 ほか(勝浦市植野字腰越)
吉野酒造株式会社は、江戸時代の後期、天保年間(1830年)創業と伝わる老舗の造り酒屋です。
代表的な日本酒である「腰古井」は、蔵元の建つ一帯の地名、「腰越」に由来しているそうです。
その敷地内の建物のほとんどが国の登録有形文化財で、歴史を感じる石塀を眺めながら門をくぐると見えてくるのは、店舗と住居を兼ねた主屋、向かい合うようにして大きな切妻屋根の酒蔵が2棟。明治から大正にかけて建てられた日本的な趣の建物の中心には、高さ16メートル、印象的な赤煉瓦造りの煙突がそびえています。
まさに仕込みが行われている酒蔵を見学させていただきました。遥か頭上の天井を無骨で太い梁が支える広々とした蔵内に、整然と並ぶ巨大タンクから新酒の甘い香りが広がっていました。
敷地の奥へ進むと、漆喰の白壁に貴重ななまこ壁で仕上げた土蔵や、蔵元ならではの、酒造りの神様を祀った松尾神社などがあります。
※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、施設見学・試飲を中止しています。
次回は同じく国の登録有形文化財である、旅館松の家をご紹介します。
植野(上野地区)にある吉野酒造株式会社
主屋は店舗と住居を兼ねる
酒造には仕込み中の新酒タンクが並ぶ
門には「登録有形文化財」のプレートが
※勝浦市広報紙「かつうら」から抜粋
関連リンク
