勝浦市 地域のたから 文化財を知り地域をまたひとつ好きになるきっかけに
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最終更新日 2023年3月14日
その地域に根ざした建築物をはじめとした文化財は、まちの歴史とともに年月を過ごしてきたことから、地域の歴史を知るきっかけとしても重要な役割があります。
ご紹介してきた建築物に限らず、文化財を大切にすることで、地域の個性や愛着といったものを守ることにもつながるはずです。地域の個性である文化財について考えてみましょう。
夜に灯った明かりが建物に一層映える
旅館松の家(勝浦市勝浦)
現在の図書館から漁港に向かって伸びる旧市役所通りに面し、朝市発祥の地とされる場所のほど近くにある老舗旅館が松の家です。
国の登録有形文化財である現在の建物は、和風で落ち着いた印象の2階建て木造建築。年を重ねた金属の色合いと曲線が特徴的な唐破風の玄関が目を引きます。昭和初期(1920年代)建築当時、農業・漁業に加えて商業の面でも「勝浦三町江戸勝り」と言われるほど賑わいを見せた時代の面影を残しています。
玄関を入ると、開放的な空間に格子天井や下駄箱といった重厚な造りの内装が落ち着いた雰囲気で訪れた人を出迎えてくれます。番台では見ることも珍しくなった黒電話などが現役で使われていて、「昭和にタイムスリップできる」ことも魅力の一つとなっているのかもしれません。
唐破風の曲線が豪華な印象
開放的な玄関
懐かしの黒電話は今も現役
昭和初期の観光案内なども展示
国の登録有形文化財のプレート
※勝浦市広報紙「かつうら」から抜粋
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