どうしてタバコはいけないの
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最終更新日 2015年11月27日
タバコは様々な側面から私たちの健康を損なうことがわかってきました。その原因はタバコやその煙に含まれている多くの有害物質です。代表的なものはニコチン、タール、一酸化炭素があります。正しい知識を知って、これからの健康づくりに役立てましょう。
- 質問どうしてタバコはいけないの?
- 質問タバコを吸うとダイエットに効果があると聞きましたが?
- 質問タバコを吸うとスッキリします。ストレス解消に効果があるのですか?
- 質問夫の喫煙で妻が肺がんになることはありますか?
- 質問妊娠したら、禁煙したほうがいいと聞きました。どうしてですか?
- 質問禁煙がなかなかできないので、低タール、低ニコチンのタバコに変えようと思いますが、健康への害は減りますか?
- 質問以前禁煙したことがありますが、再喫煙してしまいました。禁煙できる自信がありません。
- 質問若いときから30年近くタバコを吸ってきました。今から禁煙しても遅いですか?
- 質問禁煙しようと思います。何か準備することはありますか?
- 質問禁煙を実行し、続けるためのコツはありますか?
質問
どうしてタバコはいけないの?
お答えします
タバコやその煙には有害物質が200種類以上も含まれています。代表的な有害物質はニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチンは、血管を収縮させ、血液の流れを悪くするほか、最初は自分の意思で吸っていたタバコも次第に自分の意思とは無関係に吸わずにいられなくなる「依存性」があります。
タールはペンツピレンをはじめ、発がん性物質が60種類以上も含まれています。
一酸化炭素は身体への酸素の運搬を妨げて、軽い酸欠状態を引き起こし、血管を傷つけます。
このような有害物質をタバコからとりこむことで、喉頭がんや肺がんなどのがん、脳卒中、心臓病といった大きな病気の原因となります。
質問
タバコを吸うとダイエットに効果があると聞きましたが?
お答えします
やせたいというだけでタバコを吸う人がいます。確かにタバコを吸うと食欲が抑えられるので、食べる量が減り、その分体重が減ることがあるかもしれません。しかし、実際にタバコを吸っている人でも太っている人もいますので、確実にやせられるという根拠はありません。
質問
タバコを吸うとスッキリします。ストレス解消に効果があるのですか?
お答えします
喫煙者の血液中には常にニコチンが多い状態になっています。しかし、しばらくタバコを吸わないとニコチンが不足してイライラしてきます。タバコを吸うと、また血液中にニコチンの量が元通りになるため、スッキリした気分になるだけです。タバコを吸うことは、自分で自分をイライラ状態にさせることと一緒です。
また、タバコを吸わない間は脳波が下がり、タバコを吸うと脳波が非喫煙者の脳波の状態に戻ります。このときに「スッキリ」と感じるのです。タバコは、低下した脳波を元に戻すだけなのです。
質問
夫の喫煙で妻が肺がんになることはありますか?
お答えします
タバコは吸う煙(主流煙)より、タバコから立ち上る煙(副流煙)のほうがはるかに有害です。ニコチンは2.8倍、タールは3.4倍、ベンツピレン(発がん物質)は3.9倍も多く含まれています。
そのため、夫が吐き出すタバコの煙と副流煙を長い年月にわたってすっている妻は、夫の喫煙本数が多いほど肺がんになる確率が高くなっています。
質問
妊娠したら、禁煙したほうがいいと聞きました。どうしてですか?
お答えします
妊娠中の女性がタバコを吸うと、へその緒をとおして、ニコチンや一酸化炭素といった有害物質が赤ちゃんの体内に入ります。そうすると、早産になったり、赤ちゃんがおなかの中で十分に発育できずに生まれてきてしまいます(低出生体重児)。タバコの本数が多いほど影響は顕著に現れてくるので、できるだけ早期に禁煙することが大切です。また、家族や周囲の人もそろって禁煙しましょう。
質問
禁煙がなかなかできないので、低タール、低ニコチンのタバコに変えようと思いますが、健康への害は減りますか?
お答えします
低タール、低ニコチンのタバコは1本のタバコの中に含まれるタールやニコチンの量は少なく、健康への悪い影響が減ることは事実です。
しかし、吸いごたえが弱くなるため、今までよりも本数が増えたり、深く根元まで吸ってしまうという自己調節を無意識にしてしまうことが多くあります。軽いタバコに変えることは、ただの気休めになってしまうだけです。健康への影響を考えるなら、きっぱりとやめることをお勧めします。
質問
以前禁煙したことがありますが、再喫煙してしまいました。禁煙できる自信がありません。
お答えします
タバコの依存性は強く、一度目の禁煙で成功する人は、なかなかいません。タバコがやめにくいのはニコチン依存と、タバコを吸ってよかったという記憶や習慣といった心理的依存が原因です。
しかし、繰り返しチャレンジすることで禁煙に成功する人はたくさんいます。一度や二度の禁煙の失敗にくじけず、何度でもチャレンジしてみましょう。
また、禁煙外来に受診する方法もあります。
禁煙外来医療機関情報上手に禁煙するために
質問
若いときから30年近くタバコを吸ってきました。今から禁煙しても遅いですか?
お答えします
禁煙に遅すぎるということはありません。
禁煙することで、20分で血圧は正常に近くなり、1日で心臓発作の確率が下がります。たんや息切れといった症状は日を追ってへり、食べ物もその本来の味を楽しむことができるようになり健康への回復ぶりが実感できるでしょう。
質問
禁煙しようと思います。何か準備することはありますか?
お答えします
まず、仕事がひと段落したときやゆとりがある時期を選んで禁煙の開始日を決めましょう。禁煙を開始するとイライラやだるさ、頭痛などの離脱症状が現れるためです。
そして「なぜ禁煙したいと思ったのか」そのきっかけとなる動機をきちんと考え、書き留めておきましょう。禁煙する決意が固まれば、再喫煙の誘惑に打ち勝つことができます。
また、禁煙を応援してくれる人をみつけ、その人に禁煙を宣言しましょう。
質問
禁煙を実行し、続けるためのコツはありますか?
お答えします
禁煙をすると、イライラする、だるくなる、頭痛などのニコチンの離脱症状が現れます。3日たつとニコチンは身体の中からなくなります。あとは、条件反射、習慣、記憶といった心理的依存との闘いです。3か月、6か月、1年と期間を決めて禁煙ができたときの自分へのご褒美を考えておきましょう。
タバコが吸いたくなったら
- 冷たい水、熱いお茶を少しずつ飲む
- 氷をなめる
- 歯磨きをする
- ガムや干し昆布を噛む
- 場所を変えてみる
イライラしたり、落ち着かなくなったら
- 深呼吸をする
- 野菜を食べる
頭痛やだるさを感じたら
- 睡眠を十分にとる
- 軽い運動をする
タバコを吸わない環境を作る
- 灰皿やライター、タバコなど身の回りから排除
- お酒の席や喫煙コーナーに近づかない
お問い合わせ
このページは、健康課が担当しています。
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