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水生生物調査(石神井川)

ページ番号 280-371-856

最終更新日 2024年3月12日

 石神井川は、遺跡に見られるような太古から水田に利用していた昭和30年代まで、人々の暮らしとともにありました。しかし、流域の急激な都市化に伴い、石神井川の治水に重点が置かれ、川とのふれあいができない姿となっています。それでも、最近では湧水を集めて流れる川として、水質が改善され、魚や水草をはじめ、水辺の生きものがよみがえりつつあります。

石神井川の現状

 石神井川は小平市鈴木町に源を発し、東京都北部を東に流れ、西東京市、練馬区、板橋区を経て、北区堀船三丁目で隅田川に流入する延長25.2キロメートル、流域面積61.6平方キロメートル、流域の高低差約85メートルの一級河川です。

調査区間及び調査日時

河川名:石神井川
調査区間:東伏見橋から溜渕橋の区間
調査実施日: 夏季 2022年7月27日(水曜日)、 冬季 2023年1月27日(金曜日)

調査方法

底生生物調査結果

 シロハラコカゲロウやギンヤンマ、ハグロトンボ等、14目25科37種の底生生物が確認されました。また、ヤマトヒモミミズ、ヒメアメンボ、の2種が初めて確認されました。

付着藻類調査結果

 夏季調査、冬季調査合わせて、ベニイトモやクサビケイソウ、フネケイソウ等の4鋼10目16科57種の付着藻類が確認されました。

魚類調査結果

 夏季調査、冬季調査合わせて、アブラハヤ、ドジョウ、ミナミメダカ等の3目4科7種の魚類が確認されました。
 夏季調査、冬季調査ともにアブラハヤが最も多く確認され、主に河岸部の植生帯付近で確認されました。溜渕橋付近の泥や礫が堆積している箇所では、ドジョウやヒガシシマドジョウが確認されました。ミナミメダカは弥生橋下流付近の流れのゆるやかな箇所で確認されました。

まとめ

 今回の調査結果から確認された底生生物相、付着藻類相、魚類相に関しては、著しい変化はみられず、生物相としては、概ね安定していると考えられます。
 重要種は環境の変化に左右されやすく、継続的な生息確認が重要であると考えられること、今後も新たな重要種の生息が確認される可能性があることから、次年度以降も同様の調査を継続して実施し、生物相の把握に努めることで、今後の河川管理に有用なデータが得られるものと考えられます。

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