本文ここから

パラ卓球日本代表監督として目指すみらいとは

ページ番号 851-535-602

最終更新日 2023年11月29日

今回は、西東京市PR親善大使の森薗美咲さんと、「多品種」の西東京野菜を巡り、アスリートとして健康的な体づくりにおける野菜の大切さなどを伺いました。
また、パラ卓球日本代表監督としての想いなども語っていただいています。
インタビューと合わせて、取材の様子についても、ぜひ市報12月1日号をご覧ください。
動画でもご紹介いただいています。

西東京市PR親善大使である森薗美咲さんに市報12月1日号をご紹介いただいています。

市報12月1日号掲載インタビュー(全文)

アスリートとしての体づくりで食事や栄養面で気を付けていることはありますか?

美咲さん(以下敬称略):

普段から、自炊をして、脂っこいものは取らず、意識して野菜を積極的に食べるようにしていますね。
特に、試合の1週間前くらいは注意していて、料理方法も、炒めたりせず、なるべく野菜とお肉を茹でて、ポン酢で食べるようにしています。
とんかつなど油っこいものを食べたくなる時もありますが、月一回程度にしていて、元々、しゃぶしゃぶなど鍋料理が好きなので、普段から好きなものを食べているという感覚ではあります。

好きな野菜やおススメの食べ方(食事方法)はありますか?

ナスが好きですね。
お味噌汁に入れて食べたり、長野県の郷土料理である「なすのおやき」が好きです。
きのこも好きで、きのこそばをよく食べています。
その他にも、トマトはよく食べていて、大きいトマトは、卵やきくらげと一緒にゴマ油、鶏ガラの素で中華風にして食べるのがおすすめで、よく作って食べています。
また、海外遠征が続くと葉野菜などの生野菜は摂りにくいため、ミニトマトをそのまま食べたり、フルーツでビタミンを補うことが多いですね。
今回、西東京市の直売所に初めて行きましたが、とても新鮮で立派な野菜がたくさんあってびっくりしました。
しかも、自分が住んでいるところのスーパーなどと比べても金額が安いのも驚きでした。
大根は、煮物にしたり味噌汁に入れて食べたり、これからの寒い季節、野菜がいっぱい食べれる鍋料理を皆さんもぜひ!

卓球選手としての活動を通して感じたことや夢や挑戦したいことが見つからない子どもたちへの想いなどを教えてください。

私は、5歳から今まで卓球をやってきているので、「1つのことをずっと続けていてすごいね」と言われることも多いのですが、すごいと思ったことはないですし、辞めたいと思ったこともたくさんあります。
卓球は競争率が激しいため、歳下の子達がどんどん強くなっていき、思うように成績が伸びなくなったり、日本代表としてのプライドもあったので、「日本代表ができなくなるくらいであれば、卓球を辞めた方がマシだ」と思っていたからです。
ただ、それでも辞めなかった理由は、“やっぱり卓球が好きだから”。
また、歳を重ね、考え方が変わっていったということもあります。
代表を外れてしまったときに、辞めることも考えました。
ただ、そこで踏みとどまったのは、別に代表じゃなくても卓球をする環境があるし、自分が少しでもやりたいと思うんだったら、せっかくここまでやってきたし、またほかのステージでやってもいいんではないかと思って続けてました。
私には若い子達と違って、経験があり、それを生かしていけないかと思っていたときに、コーチ業のお話をいただいて、今のパラ卓球の監督業に至ります。挑戦したいなと思ってやっている最中です。

私の場合、卓球をしたくて始めたというよりも、物心ついた時からやっていたという感覚があり、その始め方が良いかどうかは正直分からない部分はあります。
本当であれば、子どもの頃に自分が好きなものを始めることができればよいと思いますが、何をやりたいのか分からないということも悪いことだとは思わないですね。
日本人は、最初から最後までちゃんとやり遂げないといけないという風潮があるように思いますが、やってみなければ自分に合うかどうかは分からないし、もしかしたら興味があまりなくてもやってみたら合うこともあると思うので、挑戦できる環境があり、興味があったらやってみる。
合わなかったら辞めて、楽しかったら続けてみるというスタンスであると、気持ちが楽で、色んなことに挑戦できるのではないかと思います。
「色んな事に触れる、興味を持てる環境」を周りの大人が作ってあげれるといいですね。

パラ卓球への想いをお聞かせください

パラ卓球ナショナルチームの監督就任にあたって

監督の話をいただいたときは、正直なところ、パラ卓球のことは、テレビで少し見たぐらいで、何も知らない状態で、コーチを超えて監督という立場で責任もより伴い、不安もあったので、少し考える時間をいただきました。
パラ卓球に特別な縁があったわけではなく、同級生の友人に強い卓球選手だった方がいたのですが、事故で下半身不随になり、一生車いす生活を送ることになるということがありました。その後も自分の試合に招待して見に来てもらうなど、交友関係は続いていました。
直接的なつながりはありませんが、少しでも力になれると良いなと思い決断に至りました。
障害の程度のことや福祉的面も全く知らない中でしたが、それも勉強しながらやってみようという気持ちで飛び込みました。

卓球とパラ卓球の違い

動きは全く異なります。障害によっても一人一人の動きなどが違ってきます。
障害のランクが10から6まであって10が一番軽いランクなり、6が一番行動範囲が狭いです。
クラス分けがあり、車いすの方は車いすの方どうしで戦うなど、ランクごとで試合を行います。
私は正直、監督をする前までは、障害のある方と一緒に触れ合うことがなかったので、障害によってどんなことができないのかなど、人間の体の仕組みのことも分からなかったので、一緒に触れ合ったり、直接話を聞いたりしていく中で、色んなことを知ることができました。
2年近く経ちますが、パラ卓球というよりも、障害のある人たちのことを知ることができたので、自分の人生においてもレベルアップできたと思っています。
パラ卓球の選手は有名な卓球選手のことを知っていても、残念ながら卓球選手側は知っているパラ卓球選手は少ない状況です。もっと交流があればよいなと思っていますね。

今後のパラ卓球への想い

パラ卓球の現場にいると、いい意味で障害者の方といるということを忘れて、それが普通で当たり前になっていますが、街中で障害者の方が過ごしているところを見ると、まだまだ理解されない部分があると感じることがあります。
その壁がなくなって、障害者のある方も生きやすい、過ごしやすい社会になってほしいなと思います。
パラ卓球についていえば、障害のある方でも、比較的やりやすい、始めやすい競技です。
しかし、知らない方も多かったり、障害があるからスポーツはできないと思っている人も多く、選手人口が少ないことが現状です。
このため、地方へ行き、トークショーや技術指導、パラ卓球日本代表選手によるエキシビションマッチなどをするなどパラ卓球の普及啓発活動も行っています。
今後は、監督として、パラリンピックの選手内定に向けて一緒に頑張っていきながら、パラ卓球の普及にも力を入れていきたいと思っています。
皆さん、ぜひ応援をお願いします!

森薗美咲さん

森薗 美咲(卓球選手・監督)

西東京市出身で谷戸小学校を卒業
ITTF世界ランキング25位を誇る日本を代表する卓球選手。現在は、選手活動を続けながら、パラ卓球ナショナルチーム立位監督に就任。
任命の様子

お問い合わせ

このページは、秘書広報課が担当しています。

市役所田無庁舎 〒188-8666 西東京市南町五丁目6番13号

電話:042-460-9804

ファクス:042-460-7511

お問い合わせフォームを利用する

本文ここまで