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登校中の子どもたちを見守ってくださっている市民の方がいます。

ページ番号 639-465-525

最終更新日 2024年3月18日

栄小学校の通学路で地域防犯パトロール活動をされている笹森俊文さん(通称「さもさん」)。
どのような思いで子どもたちを見守ってくださっているのでしょうか。

危機管理課職員が取材にうかがいました!

 2月某日午前8時前、前日に降った雪がまだ路上に残る極寒の中、「いってらっしゃーい!」という元気な声が交差点に響きます。
 今回お邪魔したのは、栄小学校の東側にある交差点です。
 横断歩道のそばで、子どもたちを笑顔で見守ってくださっている笹森さんに、お話しを伺いました。

-いつから交差点に立っていただいているんでしょうか。

-かれこれ2年半くらいになります。
 2017年に脳梗塞になってしまって。日常に戻るためにリハビリをする必要があったのですが、朝、子どもの登校の際に、リハビリを兼ねて、一緒に学校まで歩くようになりました。
 最初は子どもを学校まで送ることが目的でしたが、毎朝歩くようになって、リハビリが順調に進む中で、児童の安全が気になるようになったんです。
 そこで、子どもを学校に送った後、交差点に立って児童を見守るようになりました。
 子どもは小学校を卒業しましたが、子どもを見送ってから、月曜日・金曜日の朝に立った後、仕事に向かっています。

-もうお子さんは卒業されてるんですね!今日は雪も残って、非常に寒いですが。
 
-子どもたちもこの天気の中、登校していますからね。
 雨の日でも立つようにしています。むしろそういった悪天候の日こそ、子どもたちが危ないですからね。
 スピードを出している自転車も、私のこの黄色いジャンパーを見ると、スピードを落として安全に運転してくれています。
 ただ、交通安全だけではなくて、通学路というのは、子どもをターゲットにした不審者にとっては、「必ず子どもたちに出会える場所」ですので、そういった防犯の観点からも、子どもたちの見守りが必要だと思っています。

-仰る通りですね!防犯上最も大切なことは、外で子どもたちだけにしない、と言われていますので。
 それにしても、子どもたちは、みんな笹森さんに挨拶をしていきますね。
 
-そうなんです!
 私が交差点に立つもう1つの理由が、子どもたちに挨拶のできる人になってもらいたいと思っているからなんです。
 子どもたちのコミュニケーション能力を高めていくために、とても大切な機会だと思っていますし、大人になっても、みんながするものです。
 江戸時代の四端教育(仁義礼智)が好きで、礼儀を知るためには、挨拶が重要であると思っています。
 


明るく挨拶する笹森さんと子どもたち

-いつもこちらの交差点で立っていらっしゃるのでしょうか。

-いつも同じ場所ではなく、3か所を転々としています。

 栄小学校の長尾校長先生や、田無警察署の下保谷駐在の方と、連携を取りながら立つようにしています。

 
-これまでこうした見守り活動をされている中で、大変なこともあったのではないですか。

-いえいえ、まったくありませんでした。

 長尾校長先生からは「何かあったら私に言ってください。」と言っていただいており、学校のバックアップも非常に心強く思っています。

 ただ、コロナでの休校明けに、子どもたちに久しぶりに会えた時は、嬉しくて交差点で涙が流れてしまうのを止められませんでした。

-笹森さんは「サモさん」と呼ばれているんですね。

- 小学生に「”さささん”では、”さ”が3つ続いて呼びにくいから、”さもさん”にしよう!」と、あだ名をつけていただきました。

 このような貴重な経験もさせていただき、楽しんでおります(笑)。

 さもさんの名前を大切にして、活動に励みたいですね。

-今後の活動については、どのように思い描いていらっしゃいますか?

- これまでたくさんの方に支えていただいて、今の自分があると思っています。ですので、それを地域に返していきたいと思っています。引き続き、街のためにできることをやっていきたいですね。

 まずは私が立ち続けることで、子どもたちや地域にいい影響を与えられればいいなと思っています。

 また「自分の街は、自分で守る!」という気持ちでおりますので、同じ志を持ったお父さんお母さんたちがいらっしゃれば、街のためにできることを、一緒にやりたいと思っています!

*****

 まだまだ雪の残る寒い中ではありましたが、笹森さんの非常に温かい人柄に触れさせていただきました。

 市内ではさまざまな防犯活動が行われておりますが、目指すのは犯罪の起きにくい環境づくりです。みなさんが街に出ていただいていることが、街の安全バリアとなります。

 また、笹森さんの活動からは、防犯を超えた効果も感じられました。

 笹森さんの挨拶や健全な声掛けは、子どもたちへの応援メッセージにも受け取れました。

 その活動は、子どもたちの心を育む、地域教育ともいえるかもしれません。
 


胸から提げたカードの名前は「さもさん」


これからもよろしくお願いいたします!

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