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緑のカーテンを育ててみよう!

ページ番号 401-836-788

最終更新日 2012年2月22日

 日本の暮らしの中では、昔から夏になると軒先にヘチマなどの植物で棚をつくり、強い日ざしをさえぎる工夫などをしてきましたが、近年節電対策のひとつとして「緑のカーテン」が注目されています。
 そこで、エコプラザ西東京でも「緑のカーテン」づくりに挑戦してみました。
 ベランダでも育てられるプランターを使った方法ですので、今までなんとなく始められなかった方も今年は楽しくチャレンジして、快適な夏を過ごしてみませんか?

 エコプラザ西東京の「緑のカーテン」の取り組みについてご紹介します。

ゴーヤの育て方チャート 土の準備から収穫まで

用意するもの・事前準備

用意するもの

発芽するまでに必要なもの
・スコップ
・じょうろ
・種・・・ゴーヤの種
・土・・・肥料入りの野菜用園芸土が手軽でおすすめ
・苗ポット

プランター植替時に必要なもの
・軽石・・・底に敷き、水はけを良くします
・プランター・・・出来るだけ大きなものがおすすめ(目安:幅70センチメートル・深さ30センチメートル)
※70センチメートル幅のプランターに2・3株の苗を植えることができます
・園芸用ネット・・・10センチメートルの網目のものがおすすめ(つるが絡まりやすく、強風時にも風を通しダメージを受けにくいです)
・支柱・・・直径2センチメートルほどのもの。ネットを張る際に使用しますので、カーテンの幅に合わせて用意してください
・追肥用肥料・・・油粕・鶏糞・堆肥など(環境にやさしい有機肥料がおすすめです)   

事前準備

土の熟成
 2週間ほど土を熟成すると、良質な用土になります。
 今回は野菜用園芸土をおすすめしましたが、土作りからチャレンジしたい方は次の3種類の土を混ぜ合わせて作るとよいでしょう。

(1)園芸土:(2)腐葉土:(3)鹿沼土=5:4:1

 また、家庭で出る生ごみや米のとぎ汁を時々混ぜ合わせると良いですよ。

種植え・発芽まで

種植え
 種はひとつの苗ポットに3つほどが適当です。
 あまり深く埋めず、種に5ミリメートルほどの土がかかるようにしましょう。

 初めての水やりは、たっぷりあげるのがコツです。
 この際、種が土から出てきてしまったら、再度きちんとかぶせてあげましょう。

『ちょこっとポイント!』
種は、地面に対して平行に植えてあげる(写真参照)と発芽しやすいです。
もちろん、厳密に行わなくても大丈夫ですよ!

発芽 
 発芽するまでに、約1週間から2週間ほどかかります。
 一定の温度が保たれる環境であることが重要な為、出来れば発芽するまでは室内に置いてあげるといいでしょう。
 水やりは土の表面が乾かない程度で十分です。

写真:種の向き

この種の向きで植えると、良いですよ!

写真:種植え

種植え後は、たっぷりお水をあげましょう〔写真:6月9日 エコプラザ西東京〕

発芽 

発芽しました!〔写真:6月18日 エコプラザ西東京〕

プランターへの植え替え(定植)

 発芽から約15日ほどで、本葉が出てきます。
 本葉が4・5枚揃ったところで、いよいよプランターへ植え替えしましょう。

プランターの準備
 ゴーヤの成長を促すためにも、プランターはなるべく大きなものが良いです!

 まず、プランターの底に平らになるように軽石を敷きます(水はけを良くしてあげましょう)。
 土はプランターの上部5センチメートルまで入れた後、スコップで空気を含ませましょう。
 プランターの四隅に追肥を一掴みずつ加えましょう。

植え替え
 事前に、プランターに苗ポットがすっぽり入るくらいの穴を掘ります。
 ポットの苗を指で挟むように押さえたまま、ひっくり返し底を押すと手のひらに土ごと苗が出ますので(写真参照)、そのままプランターの穴に植え、周りを手で押さえましょう。 

 用意したプランターに、30センチメートル間隔で植えていきます。
 70センチメートル幅のプランターだと、2・3株植えることができます。

写真:植え替え時

植え替え時期の目安です

写真:苗の出し方1

苗の取り出し方1:苗を指で挟みます

苗の出し方2

苗の取り出し方2:ポットをひっくり返し、底を押して取り出します

ネット張り

 つるが伸びてくる前に、ネットを張りましょう。
 ネットは、ピンと張ってあるとつるが絡みやすくなります。

手順
1.窓やサッシなどに支柱を結びつけ、ネットを通す(支柱に通すことで、ネットがたわみにくくなります)
2.ネットの下部は、紐でプランターに結びつけるか、ブロックなど重石をつけるとピンと張ることができます

※ネットの張り方は、設置場所によってさまざまです。ご家庭に合わせて最適な方法を選んでください。

 ネットにはつるはもちろん、最終的にはゴーヤの実を含めた緑のカーテン全体の重量がのしかかります。しっかりと固定できるようにしましょう。
 また、防災面で危険が生じますので、窓の全面を覆うことは避け、避難経路を塞がない場所に設置しましょう。

写真:ネットの参考例

エコプラザ西東京では、このような形で張りました!

成長を促そう(追肥・水やり・せん定)

誘引・摘心
 つるが50センチメートルほど伸びてきたら、ネットにつるを這わせてあげましょう。
 つるをネットに巻きつけるように、紐で固定するとつる同士が絡まずにきれいに這わせることが出来ます(誘引)。

 また、同じ時期につるの先を2・3センチメートルカットすると、新しいつるが伸び、横に広がるようになります(摘心)。
 新しく伸びてきたつるも、50センチメートル程成長したところで同じように摘心することで、カーテンが出来ていきます。
 扇状を意識すると、きれいなカーテンに仕上がりますよ。

追肥
 2週間に1度を目安に追肥をしましょう。
 植え替え時に行ったように、プランターの四隅に撒きましょう。
※生ごみ処理機で作った自家製肥料や米のとぎ汁を使うと、環境にもやさしいですね。

 ただし、撒き過ぎには注意です。
 追肥をするタイミングとして、つるがグンと伸びたときや葉の緑色が薄くなったときも目安にしてください。

水やり
 プランターは地面に比べて、水分の蒸発と流出が早いです。
 ゴーヤの伸び盛りの時期は、一層早く土が乾いてしまい、葉もしおれてきてしまいますので注意しましょう。
 盛夏だと、朝・夕の2回が好ましいです。

受粉させよう

 暑さ対策の為の「緑のカーテン」とはいえ、せっかくなので美味しいご褒美もしっかりもらいたいですよね。

 ゴーヤは、同じ株に雄花と雌花が別々に咲きます。
 見分け方は、それぞれの芯であるおしべが黄色でめしべが黄緑であることですが、雌花の根元には最初から小さなゴーヤがついています。
 
 通常であれば、虫たちが自然に受精させてくれますが、より確実に実をつけさせる為に人口受粉をおすすめします。
 おしべでトントンとめしべに花粉をつけておきましょう。

収穫・来年への準備

収穫
 種まきから2ヶ月ほどで収穫できるようになりますが、ゴーヤの収穫は「早採り」がポイントです。
 収穫時期の目安は、ゴーヤの表面のイボが膨らんできた頃です。

 また、大きさは品種によって多少の違いはありますが、スーパーで見かけるサイズよりも小さめ(20センチメートルくらいでも)でどんどん収穫してしまいましょう。
 実を大きくすることよりも、新しい実を作ることに栄養をまわすことで、結果的に多くのゴーヤを収穫できることになります。
 
 なお、ゴーヤは放っておくと黄色くなって、最終的には破裂します。
 この頃の種の周りは赤く、ある程度成熟しており採取して翌年に植えることも出来ます。

片付け・来年への準備
・種・・・収穫した種は、陰干しで乾燥させてから通気性のよい涼しい場所で保管しましょう。
・つる・・・ネットからはがした後は、可燃ごみとして捨ててください。
・土・・・新しい土や再生材を混ぜて、再利用しましょう。
・ネット・プランター・支柱・・・日光にさらしておくと劣化してしまうので、日陰で保存し来年も利用しましょう。

ゴーヤの簡単クッキング!

収穫したゴーヤをおいしくいただきましょう。
ここでは、簡単な調理方法をご紹介します。

ゴーヤの丸揚げ

材料(2人分)
・ゴーヤ 1,2本(大きさによる)
・塩 少々
・植物性オイル

「作り方」
(1)洗ったゴーヤを丸ごと5~10ミリ厚の輪切りにする
(2)温めたフライパンにオイルを入れ、180度位まで熱する
(3)輪切りにしたゴーヤを入れて揚げ、キッチンペーパーなどの上で余分な油をとる
(4)塩を適量ふって出来上がり

ゴーヤの焼きうどん

材料(2人分)
・ゆでうどん 2玉
・ゴーヤ 1本
・豚肉 100グラム
・にんにく 1~2片
・かつおぶし 適量
・サラダ油 適量
・塩、こしょう、しょうゆ 少々
・白菜のキムチ お好みの量

「作り方」
(1)ゴーヤを縦に二つに割り、スプーンで中綿と種を取る
(2)ゴーヤは半円に、豚肉は約1センチ幅に切る
(3)にんにくは二つに割り、中の新芽を取り除いて、薄切りにする
(4)フライパンを熱してサラダ油をひき、にんにくを入れて香りが出たら、豚肉を入れて軽く炒める
(5)(4)にゴーヤを加え、火が通ったら、うどんを加え、焼き目がつくように炒めながら、塩、こしょうををふって混ぜ合わせる(好みで白菜のキムチを加える)
(6)(5)にかつおぶしを加え、しょうゆを上からさっとかけて炒め、しょうゆの焦げる良い香りがしたら出来上がり

生活と工夫

「緑のカーテン」で大切なことは、

  1. 窓際などの日ざしをやわらげる
  2. 風通りをよくする
  3. 部屋の明るさを適度に保つ

ことです。

 また、「緑のカーテン」以外でもすだれやよしずなどの生活道具により、夏を涼しく過ごす工夫ができます。各家庭にあった工夫をしてみましょう。

(監修)
環境カウンセラー 金井 修氏 

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このページは、環境保全課が担当しています。

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