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声を出して笑って、健康長寿な西東京市に

ページ番号 519-242-677

最終更新日 2023年10月12日

今回は、西東京市PR親善大使の林家久蔵さんに、西東京市と下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)の魅力を語っていただきました。
インタビューと合わせて、取材の様子についても、ぜひ市報10月15日号をご覧ください。
動画でもご紹介いただいています。

西東京市PR親善大使である林家久蔵さんに市報10月15日号をご紹介いただいています。

市報10月15日号掲載インタビュー(全文)

西東京市の魅力を教えてください

久蔵さん(以下敬称略):

都会の便利さと田舎の原風景を、両方バランスよく併せ持っているところかな。
保谷に戻ってくると「あー」って空を見上げて癒される。都会でいちばん空が広いんじゃない?
そして夕日がとても綺麗。場所によっては富士山も見えるので、それもまた楽しみの一つです。住んでいると当たり前の風景も、都心で揉まれて帰ってくるとご褒美感がありますね。この歳になると、この辺りに永住する人が多いのも分かるようになります。
最近は子育てや介護関連のお仕事に携わることが多くなり、忙しい毎日。
今日は、久しぶりに散歩してから帰ろうと思って、リュックにスニーカー、日焼け対策も万全で来ましたよ。お天気もいいし、心と体のリフレッシュ日和ですね!

下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)に来たことはありましたか?

もちろん!
ただ、家屋の中まで入らせていただくのは初めて。それに、むかし遊びといわれる、竹とんぼやけん玉などが作れて、遊び方まで教えてくれるのは知らなかった!
竹のランプも風情があっていいですね。
しかも、竹林を整備し、伐採した竹を使って道具やおもちゃ、炭まで作る。ごみを減らすための有効活用って究極のSDGs。ボランティアの方々のおかげで、無料で楽しめるなんて本当に贅沢ですね。
森の香りとみんなの笑い声と、ゆったりとした時間。ふかふかの庭の土を踏む感じも心地いい。
野草園で聞いた色々な植物にまつわる逸話や使い方や効能、まだまだ知らないことがたくさんありますね!

下保谷4丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)

最近はPTA活動などをはじめ、子育てや教育、介護分野でもお仕事をされているとお聞きしました。何かきっかけがあったのでしょうか?

娘の学校行事への参加から始まり、PTA活動にも参加するようになりました。私の職業柄、時間に自由が利くこともあります。最初は、毎朝登校中の子供に、横断歩道に立って交通整理をし、大きな声で「おはよう!」って挨拶をしていました。私のことを知らなくても、最初から元気に挨拶してくれる子もいれば、いつも下を向いて挨拶しない子もいる。
子供には、朝から笑顔でいてほしいなぁっと思ったのが、PTA活動をするようになったきっかけですね。
そのおかげで、色々な経験をさせていただいています。師匠には「落語以外の仕事のほうが多いのでは?」と苦笑いされますが、落語や芸能以外の経験が次につながるとご理解いただいています(笑)
子どもが卒業しても親同士がつながり、次も一緒にやらないかと依頼がくる。どんどん人の輪が広がって、それにともなって最近は介護関連もサポートさせてもらっています。

文京区で小中学生対象の落語の授業もされているって本当ですか?

大学時代、教員になりたかったこともあってお引き受けしました。
色々な家庭環境があるけど、学校ではすべての子供が平等。学校は、子どもたちが声を出して笑う楽しい場所であってほしいと思うんです。微力ですが、その一助を担えればと。

学年ごとに演目を変えていて、小学校1年生にはより分かりやすいものを、高学年になると少し難しく長めのものをと工夫しています。
私の演目が終わると、生徒たちにも高座にあがって話をしてもらいます。
4年生までは「やりたい人~」と声をかけると、全員が「はい!」「はい!」って我先に体験したがる。5年生以上になると「お前先に行けよ~」って譲り合う。去年まで一番に手をあげていたのに?!って、思わず笑ってしまいます。思春期の変化も見られて面白いですよ。
結局、全員前に出て話すのですが、終わった後の満足げな表情も楽しみの一つなんです。

ただ不思議なこともあって…コロナ前は体育館で数クラス同時の授業でしたが、なんだか緊張感が漂って、私と生徒の間に見えない壁がある感じでした。
コロナの時は感染予防のため、それぞれの教室で落語の授業をすることに。そうすると、子どもたちが慣れている環境に僕がお邪魔する形になり、あっという間に距離が近づくことを体験しました。彼らの聞く姿勢もまったく違う。
大人が色々考えてやることは間違いではないけど、子どもたちの繊細な感覚に寄り添うやり方が必要なんだと感じています。

介護関連の仕事もされておられますが、何か感じることがありますか?

普段からコミュニティに属している人、誰かとコミュニケーションをとっている人は
介護レベルが低く、認知症にもなりにくい気がします。要介護になってもコミュニケーション力があるので、周囲とうまく過ごせることで、助けてもらえることも多い。これは正確な数値というより、多くの方に出会った私の個人的な感想ですが…
幾つになっても「コミュニケーション力」って大事だということを痛感させられます。

それに、「声を出して笑う」って、大人になると周りに気を遣ったり、プライドや体裁を気にして出来なくなる。特に男性は、落語でも声を出して笑ってくれる人が少ないですね。
もちろん、それを笑わせるのが仕事なんですが、結構難しい。
笑う機会が少ないと、表情が硬くなり、人と話したときに気持ちが伝わりづらいですよね。
表情ってコミュニケーションにはすごく大切だから。

でも、ここ特別緑地では童心に帰って自然と笑顔になりますね。五感をフル活用しているから、不思議と爽快感もあるし、気づくと、知らない人と話して声を出して笑って…
このような場所に足を運ぶこと、地域のイベントやボランティアに参加することってすごく大切だと思います。
子育てもですが、介護はする側もされる側も一人では大変です。地域コミュニティがしっかりしていてみんなに強いつながりがあれば、お互いを支えあえます。
声を出して、笑って、つながりを持って健康長寿を目指したいですね。
でも知らない場所に行くことや新しいことにチャレンジするのは、高齢者になってからは途方もなく大きな一歩に感じる気がします。最近、一歩を踏み出せない人をたくさん見ています。
一歩踏み出せない人のために、市からの定期的な情報もすごく大事。
こんなことしてみませんか?参加してみませんか?って、根気強く声かけ運動を続けてほしいです。
そのためのPR親善大使として必要なことは何でも協力します!
西東京市内の小中学校で、落語の授業もぜひやらせてください!

今回、下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)を訪れ、ボランティアの方々の知識の豊富さに驚きました。元学校の先生や保育士の方が多いと伺って納得です。ここには、大人も子どもも学ぶことが多いと思うので、皆さんにも気軽に足を運んでほしいですね。

林家 久蔵(落語家)

出身が保谷市(現西東京市)下保谷で、市内の保谷第一小学校、青嵐中学校を卒業、早稲田大高等学院、早稲田大理工学部数学科を卒業、1992年落語家初代林家木久蔵師に入門、同年「久蔵」となり前座入り、1995年二ツ目昇進、2006年に真打昇進し、現在はパワフルな落語のほかに、講演(交通安全、防災、健康、)、司会、ナレーター、役者、DJ、家庭教師など…全国で活躍中!
現在、文京区大塚青少年健全育成会常任委員、文京区立大塚小学校避難所運営協議会会長、文京区民生委員・児童委員・主任児童委員。
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