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西東京市学校施設適正規模・適正配置に関する基本方針(案)

ページ番号 547-026-402

最終更新日 2020年11月1日

検討結果公表日 令和2年11月1日(日曜日)
意見募集期間 令和2年8月20日(木曜日)から9月23日(水曜日)
提出された意見件数  87件(38人)
担当課 教育部 教育企画課

 下記の一覧表は、市民の皆さんからお寄せいただいた意見を一部要約等したうえ、原案の項目ごとに整理し、それに対する西東京市の考え方をまとめたものです。
 項目ごとに、「お寄せいただいた意見」、「西東京市の検討結果」を記述しています。

項目 お寄せいただいた意見と市の検討結果
1 [お寄せいただいた意見]
 学校施設適正規模・適正配置の前提として、行財政改革の視点による経済的・効率的な観点から検討するのではなく、教育的な視点を重視し、教育の効果を向上させるための取組とする必要がある。(件数:8件)

[市の検討結果]
 本基本方針では、「教育効果の向上を踏まえた取組」を基本的な考え方の一つとしており、児童・生徒の教育環境の改善を中心に据えたものとしています。
 一方で、老朽化が進む学校施設への計画的な修繕や更新需要に対応していくためには、市の公共施設の再編と連携した取組が必要となっています。
 これらを踏まえつつ、教育環境の整備や教育の質の充実を図るとともに、地域の皆様との連携を含め教育効果を向上させる視点を重視し、検討を進めてまいります。
2 [お寄せいただいた意見]
 施設面の課題については理解できたが、教育効果の向上や活力ある学校づくり、地域の方々との対話・連携などについては具体性に欠けている。(件数:1件)

[市の検討結果]
 本基本方針は、現状と課題を整理し、適正規模・適正配置の基本的な考え方や基準、進め方を示すものです。
 今後の具体的な取組に当たっては、教育環境の整備や教育の質の充実を図るとともに、地域の皆様との連携を含め教育効果を向上させる視点を重視し、検討を進めてまいります。
3 [お寄せいただいた意見]
 「未来社会に求められる人材の育成」を、小中学校という低年齢の教育の最重要課題に据えることには危険を感じる。
 まずは、どの子にも基本的な学力を身に付けさせ、人としての心身の成長を保障したうえで考えることである。(件数:1件)

[市の検討結果]
 児童・生徒の教育環境の改善を中心に据え、教育内容や指導方法の改善の方向性も勘案しつつ、学級数の多寡により学習指導面や学校運営面に制約や課題が生じないよう取組を進めてまいります。
4 [お寄せいただいた意見]
 用語の解説や基礎データの出典、関連法令の条文などについて、注釈による説明・表示などが必要である。(件数:3件)

[市の検討結果]
 今後の適正規模・適正配置の取組においては、ご指摘いただいた点を踏まえ、住民の皆様と十分な対話、検討をするとともに、市の考え方や必要な情報を分かりやすく伝えることができるよう努めてまいります。
5 [お寄せいただいた意見]
 基本方針(案)では、1学級当たりの人数を現状の規定のとおりとして推計などを行っているが、教育の質の向上や教員の負担軽減、また新型コロナウイルス感染症拡大防止対策などを考慮すると、少人数学級の必要性を方針に盛り込むとともに、取組を進めていく必要がある。(件数:27件)

[市の検討結果]
 適正な学校規模の確保に当たっては、「子どもたちが、学校における集団生活の中で社会性を身に付け、豊かな人間関係を築けること」、「今後多様化すると見込まれる教育内容・活動に対応可能な集団規模の確保、様々な指導方法や授業展開を可能とするための学校規模を確保すること」が必要であり、そのための定量的な基準として「1学年の学級数」と「1学級の児童・生徒数」を設定しています。
 国や東京都の動向を注視し、今後、適正規模・適正配置を進めていく際には、ご指摘いただいた視点等も踏まえつつ上記の目的をかなえられるよう、取り組んでまいります。
6 [お寄せいただいた意見]
 学校選択制度が導入されて15年が経過しており、課題もあることから、メリット・デメリットの検証・導入後のシミュレーションやその影響などを確認し、廃止を視野に検討する必要がある。(件数:8件)

[市の検討結果]
 学校選択制度は、最寄りの学校に通える、希望する部活動のある学校に通えるなどの意見がある一方で、児童・生徒数の見込みが困難となることによる課題も生じています。今後、適正規模・適正配置の取組を進めていく中で、学校選択制度による学校規模への影響や教育環境向上への有効性を検証しながら、制度の見直しも含めて検討してまいります。
7 [お寄せいただいた意見]
 通学区域の見直しに関して、この年からこの通学区域、と決めるのではなく、希望する学校へ通えるような学校選択制度を引き続き導入していただきたい。(件数:1件)

[市の検討結果]
 学校選択制度は、最寄りの学校に通える、希望する部活動のある学校に通えるなどの意見がある一方で、児童・生徒数の見込みが困難となることによる課題も生じています。今後、適正規模・適正配置の取組を進めていく中で、学校選択制度による学校規模への影響や教育環境向上への有効性を検証しながら、制度の見直しも含めて検討してまいります。
8 [お寄せいただいた意見]
 学校選択制度について、指定校以外を選択せざるを得ない状況となっていることについて改善していくことが必要なのではないか。(件数:1件)

[市の検討結果]
 児童・生徒の教育環境の改善を中心に据え、教育内容や指導方法の改善の方向性も勘案しつつ、学級数の多寡により学習指導面や学校運営面に制約や課題が生じないよう取組を進めてまいります。
9 [お寄せいただいた意見]
 小中一貫校の実施に当たっては、財政的な観点からではなく、教育環境の向上を中心として、メリットとデメリットを整理し、十分な議論を尽くすことが必要である。(件数:7件)

[市の検討結果]
 本市では、どの市立小学校からどの市立中学校に進学しても、円滑に新しい学校生活を送ることを可能にすることを目的に、小中一貫カリキュラムの導入や小・中学校の垣根を越えた生活ルールの導入など、独自の小中一貫教育を展開しています。そのため、本基本方針の内容の検討・議論では、小中一貫校の設置を前提としてはいません。設置の検討に当たっては、メリットやデメリットを踏まえ、慎重な議論を重ねる必要があると認識しています。
10 [お寄せいただいた意見]
 小中一貫校にすることで、コストの削減と長期的な教育計画を立てることができる。また、魅力的な学校にすることにより、自然と人は流れていくことから、地域住民の理解も得られるのではないか。(件数:2件)

[市の検討結果]
 本市では、どの市立小学校からどの市立中学校に進学しても、円滑に新しい学校生活を送ることを可能にすることを目的に、小中一貫カリキュラムの導入や小・中学校の垣根を越えた生活ルールの導入など、独自の小中一貫教育を展開しています。そのため、本基本方針の内容の検討・議論では、小中一貫校の設置を前提としてはいません。設置の検討に当たっては、メリットやデメリットを踏まえ、慎重な議論を重ねる必要があると認識しています。
11 [お寄せいただいた意見]
 小中一貫教育の取組は良いと考えるが、各学校の特色や地域との繋がりを生かしつつ、教育環境を向上させる視点も重要である。(件数:1件)

[市の検討結果]
 本市の小中一貫教育は、小学校から中学校への進学時に生じやすい、生活面や学習面の段差を解消するため、全市的な取組としてソフト面での対応を行っています。各学校の特色を平準化させる取組ではありませんので、引き続き地域の方々とのつながりを生かしつつ、地域に開かれた学校として教育環境の向上に努めてまいります。
12 [お寄せいただいた意見]
 市庁舎の統合の計画や市民会館が閉館した中で、現施設の長寿命化や既存施設の有効活用などをもっと考えてほしい。(件数:3件)

[市の検討結果]
 今後、各学校の施設更新を行っていく必要がありますが、建物によって条件や老朽化の状況が異なるため、更新費用の平準化を踏まえつつ、それぞれの建物に適した手法、仕様で対応してまいります。
13 [お寄せいただいた意見]
 校舎の建替えなどの工事を行う場合、仮校舎を校庭に建てることになると思うが、体育などの屋外活動をどうするか検討が必要である。(件数:1件)

[市の検討結果]
 各学校の配置などの条件により異なりますが、屋外活動を含む学校の活動にできるだけ配慮しながら、工事内容や工程を検討してまいります。
14 [お寄せいただいた意見]
 地域に開かれた学校としていくためにも、多様な世代が交流できる複合型の施設とする視点は重要であることから、縦割り型の運営ではなく、先進的取組を参考にしながら有効活用できるアイデアや工夫の検討が必要である。(件数:4件)

[市の検討結果]
 学校は地域にとって重要な施設であり、施設の更新時には、施設の複合化による多世代交流・地域連携を含めた教育効果を向上させる視点で、関係する部署と連携しながら複合化の可能性を検討してまいります。
15 [お寄せいただいた意見]
 学校と高齢者福祉施設の複合化は難しい。また、市の文化施設の削減は文化芸術を守る点から望ましくない。(件数:1件)

[市の検討結果]
 施設を複合化する場合には、複合化によりそれぞれの施設の目的を果たすことができるかを踏まえるとともに、地域の方々や施設利用者の方々からのご意見をいただきながら、効果的に運営できるよう、安全面も含めて内容を検討してまいります。
16 [お寄せいただいた意見]
 公共施設の再編により、学童クラブを学校内に移設・統合する場合には、面積や居心地など学童保育の質を確保・向上させる必要がある。(件数:1件)

[市の検討結果]
 学童クラブについては、児童の安全性・利便性を考慮すると、学校内での設置が望ましいものと考えております。施設の検討に当たっては、学校の状況を踏まえ、より良い環境の整備に努めてまいります。
17 [お寄せいただいた意見]
 統廃合の必要性もあるとは思うが、長年かけて築かれた学校を中心とした人との繋がり、また、避難施設としての役割も重要であり、慎重に進めていく必要がある。(件数:5件)

[市の検討結果]
 統廃合を前提としているものではありませんが、具体的な取組に当たっては、保護者の皆様や地域の方々と課題や見通しを共有し、十分な意見交換・合意形成を図りながら進めてまいります。
18 [お寄せいただいた意見]
 学校の統廃合により通学路も変更となることから、現状よりも安全性が確保できなくなることが考えられる。そのようなことを避けるためにも、現状の施設を十分確認し、どのようにすれば生かしていけるかを考えるべきである。(件数:3件)

[市の検討結果]
 統廃合を前提としているものではありませんが、学区域の変更に際しては、通学距離のほか、ご指摘のとおり防犯面や交通安全面など様々な観点からの検討が必要であると考えています。保護者の皆様や地域の方々と課題や見通しを共有し、十分な意見交換・合意形成を図りながら取組を推進してまいります。
19 [お寄せいただいた意見]
 近接であるから統廃合という安易な考えではなく、適正規模であるかどうかを踏まえた検討を行うことが必要である。また、統廃合をせざるを得ない場合については、児童・生徒へ負担を強いることについて留意し、選択制などの配慮をお願いしたい。(件数:1件)

[市の検討結果]
 統廃合を前提としているものではありませんが、具体的な取組に当たっては、保護者の皆様や地域の方々と課題や見通しを共有し、十分な意見交換・合意形成を図りながら進めてまいります。
20 [お寄せいただいた意見]
 老朽化したプールについて、建て直すのではなく、何故、民間のプール利用となるのか。プールについては特に再考する必要がある。(件数:1件)

[市の検討結果]
 学校の水泳指導については、全国で多様な方式が実施されています。そういった事例や皆様のご意見も踏まえながら、水泳指導のあり方やプール施設のあり方について検討してまいります。
21 [お寄せいただいた意見]
 今後の取組に当たっては、保護者や地域の方々が会議に参加するとともに、学校を通じて情報を周知するなど、市民の意見をよく聴きながら協議・検討を進めてほしい。(件数:5件)

[市の検討結果]
 本基本方針では、「地域との対話による学校づくり」を基本的な考え方の一つとしており、保護者の皆様や地域の方々と課題や見通しを共有し、十分な意見交換・合意形成を図りながら取組を推進してまいります。
22 [お寄せいただいた意見]
 学校と地域の連携・協働がどのように良い学校教育につながるかなどの議論が必要であり、コミュニティ・スクールの推進に反対である。(件数:1件)

[市の検討結果]
 「地域とともにある学校づくり」や「学校を拠点とした地域づくり」を目指して、学校・地域住民・関係者のご意見をいただきながら、連携・協働を推進するための組織的・継続的な仕組みの構築に向けて検討を進めてまいります。
23 [お寄せいただいた意見]
 本市の小中学校の大部分は出水可能性の高い地域かその近辺である。ハザードマップとの照合は十分になされているのか不安である。(件数:1件)

[市の検討結果]
 全国において甚大な災害が発生しており、避難施設となっている学校は、地域住民にとって重要な役割を果たすべき施設です。災害時には、市長部局・学校・地域住民との連携により適切に対応してまいります。

担当課

教育企画課(電話:042-420-2822)

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