第3回にしとうきょう環境アワード受賞者インタビューを行いました!
ページ番号 522-169-030
最終更新日 2025年3月12日
令和6年度に開催した「第3回にしとうきょう環境アワード」の受賞者インタビューを行いました。
大森麻衣さん
昨年度の活動内容
子供服のおさがり服の無料譲渡会を月に一度のペースで行っており、2024年11月で第16回を迎えました。この活動で、リユースによるゴミの削減と共に、地域のママの交流の場も作っています。
また、開催時には、環境問題について自分達にできることを考えるためのPOP展示や紙芝居を行ったり、環境を考える講座の紹介なども行っています。
楽しみながらも、まだ環境問題へ関心がない人へもアプローチし、1でも2でも取り組む仲間を増やしていくことを意識して活動しています。
インタビュー内容
Q1:活動のきっかけは?
一番最初のきっかけは、私の子供たちの服を誰かに貰ってもらえないかなぁと思ったのが始まりでした。捨てるには勿体無い。でも親戚や友達にちょうど譲る時期の子供がいない。フリマアプリに出すのは面倒くさい(笑)
そこで、私が個人で開催しているママ向けのヨガのクラスでお下がり服を広げてみたのがきっかけです。
とても喜んでもらえて、「これだけのイベントをやっても楽しそうだな。皆さんにも持ち寄ってもらったら、まだ綺麗なうちにサイズアウトしがちな子供服の循環が起こっていいかもしれない!」と思い、今回企画賞をいただいた『おさがり市』が誕生しました。
Q2:表彰されたことにより、活動に変化はありましたか?
活動を知っていただけたのか、表彰の後のおさがり市はいつにも増してたくさんの方に足を運んでいただけました!
気楽に子連れで立ち寄れるイベントでもありたいと思っているので、環境問題のことを声高に叫んではいないのですが、今回の表彰をきっかけに常連のママさんたちにも、このおさがり市に対する私の想いを知っていただけたようで嬉しく思います。
Q3:環境アワードに申し込んで良かったことがあれば教えてください。
地球環境の問題に、関心がない人はいても関係のない人は一人もいません。地球環境悪くなれ!と思っている人ももちろんいないと思いますが、「知らない」が故に悪気なく、自分の日用品の選択や日常のふとした行動が環境の悪化に加担してしまっていることもあると思います。だから、まず「知る」ことが大事。この環境アワードで表彰していただいたことで、今までよりもほんの少しでも地球環境に関心を持ち、「知ろう」とする人が増えるきっかけになれたことがとても良かったと思います。
Q4:今後の活動目標や計画などをお聞かせください。
親子で参加するゴミ拾い散歩や、映画の上映会、コンポスト勉強会などもやれたらいいなと思っています!!
Q5:環境活動に興味をもっている方、まだ行動に移していない方々にメッセージをお願いします。
0か100かで考える必要はないと思います。そんなに取り組めてないのに環境のことを話すなんて、という遠慮もいらない。
一人で100やるスーパーマンになるのではなく、1でも2でもやれることをやり始める仲間を、10人100人と増やしていきましょう!
どんなに国やインフルエンサーが頑張っても、あなたからしか伝わらない人が必ずいます!自分の影響力を甘くみないで!そうすれば世界は変わります!!
田無第三中学校生徒会
昨年度の活動内容
エコキャップ回収活動
生徒のボランティア精神を養い、環境改善に貢献するためにエコキャップ活動を実施しました。年に2~3回、エコキャップ活動を全校で楽しんでもらうため、エコキャップを使った投票を実施。1つのお題に対し、いくつかの選択肢を用意。その中から生徒自身が選び、キャップで投票するというものです。一番多かった選択肢を生徒朝会や生徒会新聞で報告しており、従来は半年で3袋分のエコキャップしか集まらなかったが、エコキャップの企画を行ったところ、企画を実施した期間(1か月間)で3袋分のエコキャップが集まりました。
集計結果
第一回「きのこの山・たけのこの里・すぎのこ村 どのお菓子が好き?」計4,784個(11.5キログラム)
第二回「ピノ・パルム・雪見だいふく どのアイスが好き?」計6,652個(5.6キログラム)
第三回「家・海・山 夏休みで過ごすならどこ?」計1,249個(3キログラム)
カイロ回収活動
多くの生徒が利用する「使い捨てカイロ」の回収活動を実施しました。カイロ回収でもエコキャップ活動と同様に、カイロを使った投票を実施し、集まったカイロは段ボールなどで梱包し、愛知県の事業者に送りました。回収されたカイロは加工され、汚水をきれいにすることに役立てられます。
デジタル化の促進
一昨年までの生徒会が各学年昇降口に設置していた紙の意見箱と意見記入用紙を撤廃。Googleフォームを活用し、新たに「記名・匿名用意見フォーム(通称:いけデジ)」を作成。いけデジの活用により意見記入用紙に使用していた紙をなくし、ペーパーレス化を促進しました。また、各委員会で使用する定例報告書についても、ペーパーレス化を促進しました。
インタビュー内容
Q1:活動のきっかけは?
三中ではエコキャップなどのボランティア活動はもともと行っていましたが、なかなか回収数が伸びない状況でした。エコキャップを送るためには、7袋以上集めなきゃいけないのですが、従来のやり方では集まらないので、投票式にしてみんなで楽しんでエコ活動に参加してもらおうという考えました。
また、生徒会にはたくさんの仕事が下りてくるので、その効率化も含めて紙で今まで行っていたものもデジタルに移行しました。そのことも、エコ活動やSDGsに貢献できるような活動をしていこうというきっかけになりました。
Q2:この活動を通じて他の生徒さんにどのような影響を与えたと実感してますか?
活動を通して少しでもエコ活動に楽しいって思ってもらえる人が増えたような気がします。こういう活動は、楽しさというより事務的な作業になってしまうところがあるので、少しでも身近に感じて楽しんで参加してもらえたと思います。
Q3:環境アワードに申し込んで良かったことがあれば教えてください。
生徒会の活動をする中で、何か証として残すというものが無かったので、賞状やトロフィーをいただき、今後生徒会のメンバーにも学校にも影響を与えられるようなものが残せたので、すごくよかったと感じています。
Q4:今後の活動目標や計画などがあればお聞かせください。
今までやってきたエコ活動継続をするのはもちろんですが、清掃活動をもっとできたらと考えています。既に行っている「側溝清掃」というボランティア活動は、学校の側溝の掃除しかしていないので、校庭の落ち葉など学校周りの掃除清掃も行ったら、生徒たちがより快適にすごせるかなって思います。
Q5:環境活動に興味をもっている方、まだ行動に移していない方々にメッセージをお願いします。
私たちの代が生徒会で活動していた時も、最初は、前の代から引き継いだエコキャップ活動というものしか知らなかったのですが、カイロの回収については調べたりしながら、新たに知ったことでした。そうやって、今まで知らなかった視点に気づくこともあります。
エコ活動はあまり知られていない一面はあるけれど、このような企画を通して様々な環境活動を知ってもらい興味を持ってもらえたら、西東京市でも環境活動がもっともっと進んでいくのではないかと思います。だから1度でもやってみて欲しいです。
青嵐中学校 有志
昨年度の活動内容
壁新聞の校内掲示
2024年1月に青嵐中学校で2年生148人に環境問題を考えるアンケートを実施し、集計結果を壁新聞にし、校内に掲載しました。
上映会の実施
2024年8月に環境問題の映画『マイクロプラスチック・ストーリー ぼくらが作る2050年』の上映会を企画し、アメリカに在住の映画監督に掛け合って上映を無料にしていだだきました。映画は市内3箇所で上映し、4回行った上映会の参加者人数は、合計で64人になりました。
インタビュー内容
Q1:活動のきっかけは?
二人で活動始めたのが中学2年生の頃で、その時期に、学年全員に環境問題に関するアンケートを実施しました。そのアンケートの集計結果や、地球の現状と私たちに出来る身近な取り組み、実際のマイクロプラスチックを模造紙に貼り付けたものなどを「壁新聞」にして廊下に掲示しました。
また今年の夏休みにはアメリカの小学生が環境問題に対して取り組んだドキュメンタリー映画を計4回市内で上映しました。4回目の上映会には、合計41名の参加者が来てくださり、環境問題への関心の深さを感じることが出来ました。
Q2:この活動を通じて青嵐中の生徒さんや市民の方にどのような影響を与えたと実感してますか?
老若男女様々な方に私たちの活動を知っていただき、「自分にも小さなことから取り組めるのではないか」という気づきが、皆様に芽生えたのではないかと感じています。
Q3:環境アワードに申し込んで良かったことがあれば教えてください。
青嵐中で始めた小さな活動でしたが、企画賞という素晴らしい賞をいただき、「あの活動が小さな一歩だったな」と改めて実感することが出来ました。また、他の受賞者たちのアイディアもとても参考になり、いい刺激になりました。
Q4:今後の活動目標や計画などがあればお聞かせください。
私は身近な人の取り組みはとても影響力のあるものだと思っています。今回上映した映画は青嵐中の生徒はまだ見ていません。ぜひ多くの人に見てもらいたいと考えているので、生徒会の皆さんに映画上映会の実施を提案したいと考えています。上映会により、環境問題に少しでも興味を持っていただけたらうれしいと思っています。
Q5:環境活動に興味を持っている方、まだ行動に移していない方々のメッセージをお願いします。
今回、多くの人の助けがあり、このような活動を実施することが出来ました。私たちのような小さな活動を多くの人が続ければ、いずれ大きな活動になると思っています。そのため、まずは環境問題や気候変動などの問題に対して関心を持ち、自分事として捉え、まずは小さな一歩から踏み出していくことが大切だと思います。
