環境カルタ(や・ゆ・よ)
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最終更新日 2011年7月29日
(や)屋敷林のきれいな空気に 感謝して となりの道を 落ち葉はき
(解説) 屋敷林は、江戸時代の頃から、農家が、暴風や雪害から家屋敷を守るなど、生活の必需林として大切に保全してきました。仙台地方の「いぐね」、富山県砺波市の「かいにょ」が、代表的な屋敷林として有名です。
最近では、みどりの少ない大都市とその郊外で、屋敷林の働きが注目されています。
- 強風や騒音が弱まる
- 空気が浄化される
- 野生の生き物に適当なすみかを提供する
など、環境への貢献を考えて、日本全国で屋敷林の保護・保全の動きが出てきたことは、大変喜ばしいことです。
屋敷林と同様に、神社や寺などの樹林の保全も重要です。公園代わりに、木陰で休む人、森林浴を楽しむ人も多くなってきたようです。
(ゆ)豊かな街路樹にセミが鳴く 夏 涼しい風の道
(解説) 東京都道の街路樹には、順に、イチョウ、プラタナス、トウカエデ、ハナミズキ、ケヤキが多く、市町村道の街路樹には、順に、ハナミズキ、サクラ類、イチヨウ、トウカエデ、ケヤキが多いといわれています。
街路樹は、個性ある街並み景観の形成に重要な役割をはたしています。また、街路樹は、緑地の少ない都市部の街づくりにおいて、貴重なみどりの役割を担い、市内に点在する公園や雑木林の間を結ぶ回廊の役割をはたし、昆虫や小鳥など小動物の移動ルートにもなっています。
夏の日ざしで熱くなった道路面は、ヒートアイランド現象の原因のひとつになっていますが、街路樹は、温まった気温を下げる働きがあり、ヒートアイランド現象の緩和に役立っています。
(よ)ようこそと サクラとナノハナ お出むかえ 東大農場の楽しいお花見
(解説) 東大農場の愛称で親しまれる「東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構」は、昭和10年、田無町の要請で、東大駒場農場から移転。以来、農学教育・研究の施設として70年以上の歴史をもち、平日には一般に開放され、散策や自然観察の場などとして、幼児から高齢者まで広く親しまれています。
平成15年に、「東大農場は千葉市へ移転」との発表があり、市民は驚き、動きました。「農場の緑がなくなっては困る」という市民が集結し、「東大農場のみどりを残す市民の会」を結成しました。
4年間の市民活動を経て、平成19年にその移転が中止になりました。市民をはじめ周辺都市の人々は、東大農場の存続を喜びました。
東大では、「農業の歴史」の学習を期待して、「農場博物館」を開設。農作業の歴史や古い農機具を展示するなどして、一般に公開しています。
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