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西東京市民の川野健太さんが東京都のパラアスリートに認定されました

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最終更新日 2024年10月9日

西東京市民である川野健太さんが「東京ゆかりパラアスリート」に認定されました。

東京ゆかりパラアスリートとは

東京都では東京パラアスリート強化事業として、国際大会で活躍する東京ゆかりのパラアスリートを継続的に輩出していくための支援をしています。
川野健太さんも世界で戦うパラアスリート選手として東京都から認定されました。

川野健太さん

プロフィール

西東京市在住
競技:ろう自転車競技
所属団体:公益社団法人東京聴覚障害者総合支援機構
     東京都聴覚障害者連盟

主な戦績

第24回夏季デフリンピック競技大会 ブラジル2021

 スプリント男子:6位入賞
 ロードレース男子:26位
 ポイントレース男子:6位入賞

    選手としての特徴

    ゴール手前の展開に強く、ゴール前の位置取りの上手さで確実な結果へ導く動きができる

    ろう自転車競技とは

    デフリンピックでは、ロード4種目・マウンテンバイク1種目が行われます。
    オリンピックでは、専用のトラックで行われるスプリントやポイントレースも、デフリンピックでは、公道などで実施されます。
    ●ロード

    • スプリント:2選手が同時にスタートし、1,000mの距離を先着した選手が勝ちとなる競技
    • ポイントレース:一斉にスタートし、規定周回ごとの順位によりポイントが加算され、その合計点を競う競技
    • 個人タイムトライアル:定められた周回を時間差で1人ずつスタートし、それぞれの完走タイムで競う競技
    • 個人ロードレース:一斉スタートで着順を競う競技

    ●マウンテンバイク

    • クロスカウントリー:全選手が一斉にスタートして、周回コースを走り、ゴールした着順を競う競技

    競技中の川野健太さん

    競技中の川野さん

    川野健太さんの一問一答

    東京都のパラアスリート認定について

    今までは、パラリンピックとデフリンピックがわけられている制度もありました。
    今回認定されたことは、デフリンピックの認知度が上がり、より良い環境で競技できることに繋がっていくと思います。

    デフリンピックとは

    国際オリンピック委員会が「オリンピック」の名称を許可している4大会(オリンピック、パラリンピック、デフリンピック、スペシャルオリンピックス)のうちの1つ。
    4年に1度開催される、きこえない・きこえづらい選手のための国際的なスポーツ大会。

    川野選手の障害について

    生まれつき感音性難聴であり、現在の聴力は90db程度です。

    感音性難聴とは

    内耳やそれより奥の中枢の神経系に障害がある場合に起こる難聴
    90dbは、耳の近くで大きな声で話す声を聞きと取れる程度

    ろう自転車の特徴について

    スタートを旗で合図します。
    また、公道を走る際は、車の電光掲示板やルールを定めた色の旗等、視覚的に情報が発信されます。

    ろう自転車を始めたきっかけについて

    高校から陸上競技を始め、競技場所に行くための手段として自転車を使っていました。
    いい自転車を買ってもらったことをきっかけに、少しずつ自転車に興味を持ち始めました。
    趣味として続けていましたが、アスリート人生の最後に自転車競技をやり切ってみることを決めて、競技の世界に入りました。
    この時に目標にしたのが、8年後の第24回夏季デフリンピック競技大会です。

    自転車競技の面白さについて

    試合中は、まさに国同士の戦いですが、試合後はお互いを称え合える競技性が魅力です。
    そこには、敵同士であっても空気抵抗を軽減する為に協力し合いしながら走ったり、転ばないと信頼しながら走る、自転車競技だからこその関係性があると思います。

    自転車競技のつらさについて

    自転車は怪我などのリスクが高い競技です。
    私も自転車に乗るのが怖い時期がありましたが、所属団体などに相談して自分のペースで、競技と向き合う時間をとりました。
    この時期は、コロナで大会が中止になっていたこともあり、自分の成長に集中できたので、つらい時期を乗り越えることができました。

    デフリンピックの魅力について

    是非、「見る」ことに対する真剣な表情に、注目してみてください。
    また、デフアスリートは、普段から視覚で情報を伝えているため、とても表情が豊かです。
    私も、スポーツを始めるまで引っ込み思案でしたが、まわりの選手に影響されて、前向きになったと思います。

    デフリンピックに出場について

    スタートするまでは、とても緊張していました。
    ですが、スタートしてからは、緊張は吹っ切れました。
    私は、緊張すると自分の世界に入っていく感覚なのですが、その感覚も楽しんでいました。

    選手への応援が届く時について

    競技中は、自転車に乗っていることもあり、声はなかなか聞こえません。
    ですが、手話に限らず、ガッツポーツなど見ていることを伝えてくださった時に、応援をいただいていると感じます。

    今後について

    しばらく自転車に乗らなくていいかなと思っています。
    今までは、競技中心の生活だったので、仕事や趣味に時間を使っていきたいです。
    やりたかったことに1つずつチャレンジしていて、最近ではコーヒーの焙煎や海釣り、山登りなどをやりました。

    市民の皆さん、ろう者の皆さんへ一言

    小中学生の時は、上手くできないことを障害のせいにしていました。
    ですが、本気で競技に取組むことで、自分の強いところを見つけて、人生が楽しくなりました。
    是非皆さんも、自分の強みを見つけてください。

    関連リンク

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