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感染性胃腸炎

ページ番号 457-133-966

最終更新日 2023年7月21日

感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称で、患者発生のピークは例年12月中旬頃です。原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は下痢、悪心、嘔吐、腹痛、発熱です。
「ロタウイルス」、「アデノウイルス」による胃腸炎は、乳幼児に多く見られます。
これらの胃腸炎は、症状のある期間が比較的短く、また、ウイルスの種類によって異なる治療が行われることも通常はないため、ウイルス検査を行うことなく、流行状況や症状から「感染性胃腸炎」として診断されることがあります。

症状

ノロウイルス、ロタウイルスによる感染性胃腸炎の症状は、吐気・嘔吐、下痢・腹痛、37度台の発熱が見られます(症状の程度には個人差があります)。
ノロウイルスを原因とする場合、症状が続く期間は1日から2日と短期間ですが、ロタウイルスを原因とする場合は5日から6日、症状が持続することがあります。また、ロタウイルスによる感染性胃腸炎の場合、便が白色になることもあります。

原因と感染経路

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、人から人へ感染する場合と、汚染した食品を介しておこる場合に分けられ、次のような感染経路があります。

  • 感染した人の便や吐物に触れた手指を介して、ノロウイルスが口に入った場合
  • ノロウイルスを内臓に取り込んだカキやシジミなどの二枚貝を、生で又は不十分な加熱処理で食べた場合
  • 感染した人が十分に手を洗わずに調理した食品を食べた場合
  • 感染した人の吐物やふん便が乾燥して、細かな塵と舞い上がり、その塵と一緒にウイルスを取り込んだ(吸い込んだ)場合

治療

特別な治療方法はなく、症状に応じた処置(対症療法)が行われます。
乳幼児や高齢者では下痢などによる脱水症状を生じる場合がありますので、早めに医療機関を受診することが大切です。特に高齢者は、誤嚥(嘔吐物が気管に入ること)により肺炎を起こすことがあるため、体調の変化に注意しましょう。
嘔吐の症状がおさまったら少しずつ水分を補給し、安静に努め、回復期には消化しやすい食事を取るよう心がけましょう。

予防のポイント

1 まず一人一人が手洗いをきちんと行うことが大切です。特に排便後、調理や食事の前には、その都度、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

2 カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう。中心温度85度から90度で90秒間以上の加熱が必要です。

 ※「大量調理施設衛生管理マニュアル」(厚生労働省)より

3 吐物やふん便は、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使用し、適切に処理しましょう。

4 吐物やふん便を処理する際は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

(注記)ノロウイルスは、100個以下の少ない量でも感染が成立する、感染力が強いウイルスです。症状のある人の便や吐物には大量のノロウイルス(便1グラム中に1億個以上、吐物1グラム中に100万個以上)が含まれているので、扱う場合には十分な注意が必要です。


 

【簡単な消毒液の作り方】…市販の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)濃度約5パーセントの場合

  • 0.02パーセント(物品の拭き取りに使用)…2リットルのペットボトル1本の水に10ミリリットル(原液をペットボトルのキャップ2杯)
  • 0.1パーセント(嘔吐物・糞便が付着した場合の処理に使用)…500ミリリットルのペットボトル1本の水に10ミリリットル(原液をペットボトルのキャップ2杯)

※消毒液の入ったペットボトルは、誤って飲むことがないように、消毒液であることをはっきり表示する。
 

感染症胃腸炎について

東京都健康安全研究センターによる感染性胃腸炎に関する情報発信

「東京都感染症情報センター」のホームページにおいて感染性胃腸炎の発生
状況や発生時の対策についての情報提供を行っています。
新規ウインドウで開きます。「Web版感染症発生動向調査」(毎週更新)(外部リンク)
新規ウインドウで開きます。「東京都感染症情報センター」(外部リンク)

東京都のホームページにおける情報提供

施設での、ノロウイルス等による感染性胃腸炎への対策等の情報提供を行って
います。
新規ウインドウで開きます。「感染症予防チェックリスト(学校及び社会福祉施設)」(外部リンク)
新規ウインドウで開きます。「社会福祉施設等におけるノロウイルス対応標準マニュアル」(外部リンク)

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お問い合わせ

このページは、健康課が担当しています。

防災・保谷保健福祉総合センター 〒202-8555 西東京市中町一丁目5番1号

電話:042-438-4037

ファクス:042-422-7309

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