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田無公民館主催 「自分らしさを大切に 楽しく子育て・自分育ち」講座報告

ページ番号 775-960-848

最終更新日 2023年8月16日

令和4年度10月18日から12月20日 講座実施しました

令和5年度田無公民館保育付き講座 現在申込受付中 女性のための講座~絵本とわらべ歌で楽しい子育て~

講師の写真
堀内祐子

第1回 子育てが難しいと感じたときに

講座内容

ADHDは、よく動くから危険がいっぱい

危険なものは、手の届くところに置かないようにしていた。(包丁は一般的な置き場所に置かないなど)液体(醤油や油は、床に流し、油や醤油の海で泳いで遊んで困った)も手の届かない場所に配置。
ADHDはなぜ動く?
 動くことによって思考ができたり理解が(増す)できる
 多動:いなくなるには、理由がある
 絶対に聞かない子・・・その子につきあうしかない

レディネス:その子が準備できたときに教える

・絵を描きたいと言ったら絵の道具を渡す
・1対40(全体に向けて)で言われたことは、頭に入らない ⇒名指しで伝えると頭に入る(理解ができる)
・いつもと違う行動には理由がある…感覚過敏(香水などの匂いが苦手)がある 

パニックは、どうしていいか分からない状態

 暴れる、フリーズ(じっとしている)など その子、その子によって反応の違いがある。
言語化が難しく、伝えたいことがあっても言葉に詰まる  
こちらから「悲しかったの?」「嬉しかったの?」問いかけてみると、悲しいことやその理由や状況を話す。
思春期は、しゃべらないと言うが・・・親のあなたは、自分のことを話していますか?
 大抵は、話していない、叱る時しか声掛けしていないのでは?
 普段から、何気なく「お花がきれいだね」などの話しかけをしてみたり意見を聞いてみるとよい
1歳でも日常から、自分で選択するように声掛けする 「どれにする?」

気持ちの切り替えに「自分で選ぶ」は重要

但し、選択肢を与えるときは、ポジティブなものとポジティブなものを提示する
どちらもやりたくないことを、提示しない。やりたくないことは選べない
※自分で選ぶことで気持ちが切り替わる、自分で選んだことだから自分に責任があり、文句が言えない
・パニックを起こしている子の前に行き目線に入る位置から名指し「〇〇ちゃん」「お茶飲む?」「氷も食べる?」と声かけ ⇒「○○をしない」という否定ではなく「○○をする」肯定的な言い方で伝える。

参加者感想

・私は今、思春期の息子と思春期に向かっている娘に対しての子育てで悩むことがあるので、これからの内容も楽しみにしています。ADHD・自閉症・多動などのお子さんのお話、とても参考になりました。ありがとうございました。    
・「自閉症の子どもたちの不思議な行動に必ず意味がある。」そう考えを変えただけで、わが子の謎の発狂、突発的な行動にも何か意味や理由を探してみたいと思いました。
 
・気持ちの切り替え、本人に決めさせて選ばせることで責任を持たせることの大事さを学ばせていただきました。認める褒めることで本人を認める大切さ、親の辛抱強さが大切なんですね。                   
・日々悩み、困っていることを今日の講座を聞いて助言をいただき、本当に心にしみわたりました。貴重なお話を聞くことが出来てよかったです。来週は、参加できず、残念ですが、他は、全部聞き逃さず参加したいと思います。 
・まだまだ子どもが小さいので、これからのことが多いと思うが、先生が何度もおっしゃっていた子どもも大人も一人の人間として、障害のあるなしに関係なく人として礼を尽くすということにハッとしました。
長女さんが一才の頃にワンピースを選ばせていたお話で、年齢関係なく一人の人間として意思を尊重してあげることは大事だと思い、ぜひすぐに実践しようと思いました。

第2回子育ての助けになるもの

講座内容

Qお子さんにいじめは、なかったか? 

・自分がいじめられても耐えられたが、他の子がいじめられていると心が痛み、パニックになった

Q夫の協力は、あったのか?

・産後鬱の時に、夫の協力があり限界に近いときに手をさしのべてくれ、手伝ってくれて救われた。
たった1日子育てを代わってくれただけであったが、心身共に回復できた。
・毎日「今日はどうだった?」と聞いてくれた。ほんとは聞いていなくて聞いているふりをしてくれていただけだったが、それでも助かった
・「大変だったね」と言葉かけがあり、子どもが事故に遭うなどがあった時もきも、責められたことはなかった。

Q相談に乗ってくれる人は、いましたか?

・相談できる人はいなかったが、聞いてくれて笑い飛ばしてくれる人はいた(講師は、大変な出来事を、笑い飛ばす人を不快に思うことのない人柄)
・無料で利用できるスクールカウンセラー、通級カウンセラー、教育相談所などで、話をただ聞いてもらえるだけで良かった。
良い相談員とは、自分事にせずに淡々と聞いてくれる人が良い。相談者は、自分で解決する力を持っている。
自分と合わないと感じたカウンセラーは、やめる。カウンセラーとして、提案は良いが「〇〇しなさいは、コントロールになる。

Q食事のこと

・昔ながらの日本食(味噌汁とごはんや納豆)が良い。タンパク質をしっかりとる
・地産地消が、良い
・情報は、鵜呑みにせず、自分で調べてみる。自分で納得してから講師の言うことを受け入れる。
・食事を工夫するだけで、心身の状況が違ってくる
 シュガーラッシュ  白は×・・・きび砂糖や甜菜糖などへ
 砂糖はハイパーになる。  クッキー<せんべい  ナッツ、茎昆布が良い、チョコはカカオ72パーセント以上を
・身体を浄化するのは、水。お茶やコーヒーよりも水そのものが良い(炭酸水OK)。一日3000cc以上の摂取は良くない
・講師は、基本的に薬は一切飲まない。薬にコントロールされるのは嫌と長男も拒否。自分の症状が薬の副作用に記載されていたものであった。薬も必要なときもあるが、医師と相談してできるだけ減薬に協力してもらうなどがおすすめ。
・添加物のある食品が多いので、出来るだけ添加物を少なくしているスーパーで購入する。

Q 3歳の子が保育園で、踊りたくないと拒否したら、園側で問題児扱いされたが?

A 先ず、本人になぜ踊りたくないか理由を聞く、踊りたくないのに無理やりは良くない。
レディネス(やりたくなっった時に始める)を大事にするようお願いする

講座参加者
講座参加者の様子

感想

・今回の事例も自分の子にがっつり当てはまることも多く、途中涙が出そうになるところもありました。育児途中で知りたかった内容も多く、これから子育ての方、将来の自分の娘の育児に役立ててほしい内容でした。                     
・いつも具体的なエピソードがあってとても勉強になります。特にパパの協力の所で「子どもを肯定的に受け止めてくれる」というお話を聞いて、自分は否定感が今強いと思っているので、肯定的に物事を考えていきたいと思いました。
 
・お話を聞いている中で、お子さんがしっかりと親に伝えることが出来ているなと感じました。小さいころからしっかりと向き合い、関係が出来ているからだなと思い、子どもの話をきちんと聞いてあげないといけないなと反省しました。お子さんとなるべく折り合いをつけるようにしていたとのことですが、かなりの努力をされたと思います。
 
・何か問題があった時は、そのままにしない。原因と理由がある。心に留めたいと思う。
 
・食べ物についてはとても興味深かったです。今は離乳食ですが、なるべく添加物のあるもの(ベビーフード)を食べさせないようにしていますが、外出の際などやむを得ず、食べさせてしまう時には「あぁ、添加物が・・」と思いながら食べさせているので、考え方を変えて食べさせたいと思いました。(食べさせないに越したことはないので、そこは続けていきたいと思います)                 
・「子どもの思いを尊重する」ことが私にはできていないと反省しました。 

第3回 参加者交流

保育報告と交流会の感想

・先生から学ぶことも多いですが、やはり、皆さんが今困っていることを聞くことが出来たので、少し安心できました。自分がもう一度頑張ろうと思えました。子どもの年齢が違いますが、それぞれのお話が興味深かったです。ありがとうございました。     
・交流会の時間がまだまだ足りないと思いました。機会があれば、また、同じような悩みを持つお母さんの話を聞いてみたいのと、そういう時に、どうやって乗り越えたのかアドバイスを聞けたらと思いました。貴重な時間をありがとうございました。
・色々な思いが親はあるなぁと思いました。堀内先生のお話を聞いてみたいと思いました。                          
・皆さんの自己紹介を聞いて、色々とお話をすることで距離が縮まった気がします。また、なかなか話せない自分の悩みも話し合うことで皆さんのことをより知れたと思います。
子育てでモヤモヤした自分の気持ちを話すことが出来て自分の心がスッキリできました。

第4回 公開講座 女性史の学びから、人権意識を持って生きることの必要性を考える

学んだこと

男女平等世界ランキングとは

ジェンダーギャップ(男女格差)

※報告書によると、ジェンダーとは、文化的、社会的に作られた性別 
日本は調査対象になった146カ国中116位。先進7カ国(G7)の中では断トツの最下位
  

ジェンダーバイアスとは、ジェンダーに基づく偏見
 東京五輪組織委員会会長の森喜朗の女性蔑視発言で「ジェンダー」が一般的になった

ジェンダー不平等の現状

【政治】 衆議院議員45人(9.9パーセント)=139位/146カ国中
 ※ジェンダーギャップ指数の順位を下げているのは衆議院議員数と女性閣僚2人/24人中
【経済】 非正規雇用 女性56.0パーセント>男性22.81パーセント
 非正規から正規への移動率 女性18.7パーセント<男性32.3パーセント
 欧米やアジアに比べ女性管理職は少ない  

なぜ? 出産、子育てで、仕事の一線から退かされる
 男性の家事参加が少なく、役職につきたくても環境や状況で断念
 女性をバックアップする環境整備が必要
【教育】 大学進学率は、女性も高いが、専攻分野に偏りがある。人文科学、薬学、看護学、

教育は高いが、理工学分野は低い。

就職先も給与の高い分野へ男性が就き、給与の低い分野へ女性が就く
【司法】 女性は少ない。男性裁判官が多いと男性側に有利
 性被害や離婚調停など裁判官の性別で判決が変わる

ジェンダー平等を進めるには、制度と意識の改革が必要

・女性が立候補しやすいように、小選挙区制から中選挙区制へ、クオータ制へ
・選挙民の民度を高める
・国や地方の政治が変われば地域が変わる
・民度が高まり、地域が変われば、国や地方の政治が変わる

日常の中にある男女差別(男尊女卑)の言葉遣い

未亡人・・・男性主体の考え方
入籍する(戸籍を入れる)…戸籍を移す
家事や育児を手伝ってもらっている・・・共にするもの
職場の女性を「女の子」と呼ぶ・・・女性を補助的役割とみなしている発言

男女格差世界ランキング116位の日本
―男性優位の社会通念を変えるにはー

参加者の感想

女性の人権について

・「未亡人」、「主人」となんとなく言う人が多いらしい。一人一人が別の言い方をしていくと変わるかも?(40代)
・近代史の女性史、家族史を学びなおすことで、性差がなかなか縮まらない理由が理解でき、母として意識を改めようと思いました(30代)
・日常の中でジェンダー差別と思わないで発していたこと、特に地方は、根強い。(60代) 3件
・親世代の考えがアップデートされていない。(60代) 2件
・日常の暮らしの中で当たり前のように男性優位となっていることに改めて気づいた。(60代)

・日本の女性史について知らなかったが、今の後進国(アジア、アフリカ)等と同じ道をたどっていたこと
・近現代の女性史、家族史を学びなおすことで、性差はなかなか縮まらない理由が理解でき、男の子、女の子の母として意識を改めようと思いました   
・日常の中の男女差別を考える材料をたくさんいただきました。
・集会及び政府広報について知れたことが良かった。

・日常の暮らしの中で当たり前のように男性優位となっていることに改めて気づいた。  

その他の感想

・今回は、女性の人権についてのお話だったので、男性の人権差別についても聞いてみたい。(30代)
・男性が優位に立つ時代も終わりに近づいてきていることに安堵し、そういう社会であってほしいです。(30代)
・ジェンダー平等に関する歴史を学べて周囲への見方を変えていけると思います。おかしいなと思ったら声を上げられるような女性になりたいです。(30代)
・女性はやはり、出産子育てが足かせになっているのは、昔から変わらないのだと思う。
・一人一人の意識の改めが、子どもたちの世代が性差を感じることなく、のびのび自分らしく生きていくことが出来ると思いました。(30代)
・歴史を知ることで女性の生き辛さのルーツを知ることが出来ると理解しました。
・疑問を持っておかしいと感じたら、声を上げる、そういう生き方をしていかなくてはと改めて思った。
・大学のカリキュラムを見てジェンダーについては必修・共通で取らせるようになってらせるようになっていて、勝手に学べて進んでいると思いましたが、一方で小学校~高校の学校教育は旧態依然のまま。もっと子どもの頃からジェンダーについて考えてみる機会が必要。人権について(自分のこととして)学習しないと遅いと感じています。

・制度と意識の改革が大事だと改めて感じました。自分自身の意識の改革も重要だと思いました。(言語表現力を身に着けたいですね)
・歴史を知ることで女性の生きづらさのルーツを知ることが出来ると理解しました。共感し合える皆さんと受講できてよかったです。
・疑問を持っておかしいと感じたら、声を上げる。そういう生き方をしていかなくてはと改めて思った。
・ジェンダーの問題は実はとても身近なところにあるのだとハッとしました。周りに夫のことを話すとき、「主人」と話していたり、家事や育児を「手伝ってもらっている」と自然に話している部分がありました。まずは日常の中の男女差別について考えてみようと思いました。そして、日常の中で気が付いた時には変えていく、それが全体に変わってわっていくことを意識していきたいと思います。         
・自分も仕事をしているのに、家庭内での夫との不平等をすごく感じていたのですがじていたのですが!どの家庭もそうだし・・・と何となくあきらめてきたところがありました。今回のお話を聞いて、長い歴史の中で刷り込まれてきた格差や不平等があることを知りました。この話を主に男性に聞いてもらいたい。世の中が変わっていってほしいなと強く思いました。                 
・今、最も関心があるのがジェンダー問題です。最近だいぶましになってきたと思いますが、やはり根強く「男は女は、○○○であるべき」という考えが刷り込まれています。
意識を変えていっても、なかなか平等への道は厳しいもの。さらに勉強したいと思います。

第5回 子どもの視点で見て感じてみる

学んだ内容

日常的に子どもにどんな声掛けが多い?

  禁止、指示、叱責、「早くして」「ちゃんとして」   
  見守り、励まし 「できたね」、「大好きだよ」

子どもが自立していくためには

  内的コミュニケーション
 他律 ・・・身近な人が、すべてのことを調節し、整えてくれる
 自律 ・・・人の手を借りながら、自分の体調。気持ち・行動を調整していく
 自立 ・・・基本、自分自身ですべてのことを調整していく

子どもの視点で社会を見る

子どもの適したサイズで作られていないことが多い。重い、大きい、扱いにくいなど。
 ⇒子どもに適していないことを意識した関りが必要
・子どもの認知を理解して関わってもらえていない
 注意の言葉がその子に届いていない・・・子どもの視界に入って伝える
⇒子どもの視野は、おとなの視野の2分の1から3分の1 情報処理能力が弱い

子どもへの暴力は社会の損失

何かあった時、まずは子どもの気持ちを聴く⇒その後、事実確認
 子どもが話をしてくれたことは、勇気を持って話してくれたことに
「話してくれてありがとう」と、伝える

子どもはなぜ孤立するのか

おとなが、子どもの話したくない(話せない)理由を知っていれば、
おとなの対応が変われば、子どもの孤立は減らせる
バカヤロー、うるさい! ⇒ 苦しい感情が隠れている
おとなもセルフケアが必要
・否定より肯定的なメッセージの方が伝わりやすい
 走らないで ⇒ ゆっくり  大きい声を出さないで ⇒ 小さな声で静かに
 早くして ⇒ どのくらいのスピードか見えていないので、「10数える間」「3分以内に」と具体的に
 騒がないで ⇒ 電車の中では、小さな声で
・褒める、認めるということの少ない日本は、自信の無い子が多い ⇒ できたことをほめる

チャイルドビジョン
チャイルドビジョンの様子

参加者の感想

・子どもがよく食べこぼしたり、落としたりする理由がようやく分かりました。「なんでこぼすの?!」と怒っていたことを反省しました。「自尊感情を育てる」を意識してみようと思いました。                                                
・「褒める」「認める」は、おとなでも欲しい言葉なので、年齢を考えず使っていこうと思いました。               
・チャイルドビジョン、声掛け・・・いろいろな場面において子どもの立場になり、寄り添うことによって、大人が取る行動や言葉も導き出されているのだなと改めて感じました。「自立」⇒自己肯定や話せない理由、孤立等々ととても心に刺さる話でした。
今の子どもだけでなく子どもを卒業した若者、かつて子どもだった私たちおとな全てに大切なお話をありがとうございました。 
・子どもの視界の狭さに改めて気づかされました。子どもと話すときは、肯定的な言葉で、子どもの話を認めながら、受け止めていく・・・ということに、さらに意識を持ちながら、接していきたいと考えます。自分はダメな人間だと常に思ってしまうのは、子どもの時の体験が影響していると伺いとてもビックリいたしました。
・子どもに見守りと励ましの言葉を掛けられているか振り返ってみると、余裕がないときには禁止用語を使ってしまいます。今日の講座を受け、子どもとの向き合い方を学ぶことが出来ました。子どもの視界に入り、耳を傾けられるよう実践したいと思います。
・子どもの視界の狭さにびっくりしました。外出先での事故などが心配なので親がしっかりサポートと具体的な説明をしていかなければならないと思いました。 

第6回 自立に向けて今からできること

学んだこと

否定されるダメージ × 肯定される良さ

堀内家の育て方

働かないとお金は得られない
 お小遣い制ではない子育て
 家事を手伝った対価としてお金(給料)を渡していた
 18才になったら家を出る(独立)する
・自分がやりたいことは、自分でプレゼンをして獲得する⇒ 自分で目標を決めて達成するまで続ける
 例:計算力をつけたいからそろばん塾へ。 体を鍛える必要があるから野球(スポーツ)を習いたい。
交渉術も小学生からハーバード流(相手にYes,Yes, と答えざるを得ない質問をして許可を取るやり方)で。
 父親との交渉を成立させていた
親は、※Iメッセージで子どもに伝える 
※Iメッセージとは、私を主語にして相手の行動を促すメッセージ。相手の行動により『私」がどう感じるかを言葉で表現することにより、相手が自主性を失わず承認に結び付けるテクニックの一つ。
医者によっていうことが違う
長男のことで ある医者から「不登校⇒引きこもりになる」と言われたが、
 別の医者からは、「社会に出る力はある」と言われた。 
 「字なんて書けなくていい、パソコンでできればよい」とも言われた。

 自分で選んだら、自分で責任を取る、人のせいにしない

次男は、郵便局のバイトで仕事が早くて正確と褒められた⇒社会で認められると自信になる
発達障害の衝動性=決断力と実行力 
失敗はたくさんする ⇒ 失敗から学ぶ
 
心配(心を配る)は、愛しているからで、不安は、安心が無い状態
心配されている子どもは、自分は信じられていないと感じている
心配されている側の立場に立って考えると、心配されるのは、嬉しいことではない
 心配 ⇒ 大丈夫と置き換えると起き上がれる
 達成感に繋がる言葉かけ ⇒ 常に前を向いている(ポジティブ)
 

講座の様子お
講座の様子

参加者感想

・子どもにかける言葉の大切さを教えてもらった。本人が何を望んでいるのかどうしたいのかを引き出せるように、これからの接し方を考えていきたい。    
・本人の意思を尊重する。Iメッセージ、心配しすぎると信じられてないと感じさせてしまう。日頃から心に留めておきたい。
・子どもは肯定して信頼してあげれば自分の力で生きていける人になるんだなと思いました。親が常にポジティブで、しかも高望みをしない(期待しすぎない)というのがいいみたいです。
・子どもについつい効率に良いやり方などを考えて「こうしたほうがいい」と言ってしまいがちですが、Iメッセージ、選択肢の一つとして受け取れるよう、様々なことを伝えていきたいなと思いました。

第7回 子どもの未来を信じる

何を言っているかにフォーカスするのではなく、何を言いたいかにフォーカスする

 「こんな家出ていってやる、二度と帰るか」(言っている言葉)=「もっとかまって、もっと愛して」(思っていること)
“お母さんは、子どもにとって世界一美しいゴミ箱”
 ・・・母なる大地は、どんな汚いものも大地に変えていく
子どもが辛いとき、“甘えさせてくれよ”と母にぶつけてくれたと思うようにした。
失敗は、反省とすべきとは考えずに、次に行くための学びと考えた。

質疑応答

Q親が子どもに合わせられない時はきはどうするか?
A(堀内謙人)基本合わせられない
A(堀内祐子)譲れることと譲れないことを分けて、生命にかかわらないことなら、自分のこだわりを押し通す
Q親と子どもと折り合いがつかないときは、どうするか?
A どのような形でもコミュニケーションが大事、お互いに温度差があり分かり合うのは難しい
Q ADHDであることで自分の中で辛かったということは?
A 我を通したい、やりたいことをやっている(自己中)のでADHDだから、辛かったという思いはない
Q 母に感謝していること
A 嘘をつかないという信念が良い
 対面でぶつかっていく母のもとで育ってよかった
Q 不登校時に親に言ってほしくないこと
A 正解は無いが、自分の場合はトライ&エラー「失敗を恐れないでやりなさい」の考え方が良い・・・人によって違う。ケント君の場合は放っておいてほしかった
Q 政治と教育についてどう思うか
A 日本の教育は、正解だけを出していく教育 ・・・
答え(正解)を求めない答えを導き出すのが本来の教育
 「日本の教育は、こうなったらいいな」を言い続けたい。講師という立場があると人は、聞いてくれる。
 発達障害であることをカミングアウトすることで、失礼な扱いを受けることがある。
「どう接したらいいですか?」と聞かれたら困る・・・・失礼な質問だと思う。
 =「どれくらいゆっくり話したら分かる?」と言われている気分になる。
 
NHK 「発達障害の子どもたち」NHK厚生文化事業団 幼児期編、学齢期編、思春期編の
思春期編が堀内家のドキュメンタリー映像(DVD)を借りる(郵送料のみ)ことが可能

参加者感想

・「『ちゃんと生きる』とは、『ちゃんと笑って、ちゃんと愛したこと』である」は、ずっと心に留めておきたい言葉だと思った。どんな嫌なことがあっても、そればかり考えていないで、自分がどれだけこれから楽しみながら生きられるか。笑って過ごせるかを、子どもにも考えながら生きてほしい。私も小中と不登校で高校は行かなかった。それでも今幸せに生きて、自分が自分であることを誇らしく思っているケントさんの言うことも共感できた。                   
・「お母さんは世界一美しいゴミ箱」とっても救われました。            
・世界一美しいゴミ箱に昇格したいと思います!! 親目線でのお話が聞けて良かったです。謙人さんのお話は逆に子ども目線でまた参考になりました。
・思春期の謙人さんの言っていることと思っていることが違うという話や「お母さんは世界一美しいゴミ箱」という話に「なるほど」と感じました。表情を読み取って相手の気持ちを知ることをケントさんが努力で身に着けたことなど勉強になりました。何より「普段差別されないがこういう場に立つとき一番差別される」という言葉、とても刺さり考えさせられました。また、謙人さんのエネルギッシュな魅力的な人柄を感じられたこともとてもよかったです。
・謙人さんのお話は、子どもの視点から聞けて、新鮮でした。「どの親に育てられても俺は俺」「自己肯定感は自分がもともと持っているもの」「自分のことは好き」我が強いなど、話を聞いていると、親ができることは限られていると感じました。母親に対して「嘘はつかない」「対面でぶつかってくる」などの点で信頼できるとおっしゃっていて、母親として大切なことの芯だと思いました。
・堀内さんのお母様のエピソードがとても素敵で、特に堀内さんの行動に指図することなく肯定し続けてきたというお母様のやさしさには、心温まる気持ちになりました。

第8回 お母さんが元気でいるために

講座内容

母のエネルギーによって家の雰囲気が変わる

家族に元気でいてもらうためには、お母さんが元気でいるといい。
落ち込んだ時は、 レジリエンス(元に戻す力)
・・・・意図的に戻す(立て直す)を繰り返す。

傷ついた時、どうやって戻すか?

 講師は、趣味など好きなことをする。猫が好き(猫に愚痴を言う)、好きな絵(パステル画)を描いたり、
トールペイントをしたりしている。
心地よい空間を作ることが大切。気が整っていないと良くない。
心地よい色彩で部屋を飾る等、意図的に自分にとって心地いい色や空間にする。
病は、心の持ち方で違うと、科学的にも証明されているように、ストレスから病気を引き起こす。
思春期 ・・・・ お付き合いするには、パワーがいる。
 
「あなたはダメダメ」と言われ続けていると気が下がる。「あなたは、大丈夫」と言い続けていると下がらない。

言葉は大切

言葉には、周波数があり、否定の言葉よりも肯定の言葉が良い

レジリエンス

 Qどうしても戻らない(相手を恨んでしまうほどの傷)で、前に進めないほど
酷い目にあった時は、どのように回復していたか?
 A 長男から、「良いことの始まりと考えると良い」と言われた
 自分なりの回復には、睡眠、好きなビデオ、好きな音楽をかけて踊る(体を動かす)。
 友人に愚痴を言う。
 ただ聴いてくれるだけの友人(アドバイスされるのではなく)や家族に話す。
 普段から、そういう人を作っておく。
 Q長男が自尊感情が高く、自分に自信を持てる大人に育ったのは?
 A 親としては、その子を否定しなかったことが、その子の良いところを伸ばせた(人格否定は最悪)

悔いを残し悔やむのは良くない

 意図的に自分の気持ちを変えていく「恨んだままでいいの?」・・・「いじめられてずっと落ち込んでいるよりは、イジメた人が羨むような生き方をして見返してやる方が、よっぽどいい」=長男の言葉
「ワクワクしないこと」、「モヤモヤしたとき」は、受け入れなくていい

人の言葉も人と人との関係もお互いの歯車がかみ合わないと動かない。

参加者感想

・今回のお話の家庭の雰囲気はお母さん次第だというお話はその通りだなと思いました。
お母さんが元気でいれば家庭が笑顔になる、それを意識して元気でいるように気をつけたいと思います。                      
・堀内先生の話を聞いて、私は子どもをコントロールしようとしていたのだと気づきました。それよりも「お母さんが太陽になる!」ということを心掛けたいと思いました。
私が家族のエネルギー源になれるように幸せでありたいなぁ。                         
・自分が元気でいられると家庭も元気になる。ということが実感できました。
レジリエンスを意図的にやることを今日から心掛けたいと思います。子育てが大変な時こそ、意図的に自分が元気でいられるように努力しようと思いました。
今まで聞いた講演講座の中で一番しっくりきました。心に響きました。

保育室の報告

1回目 

保育では、同じ空間にはいるが別の遊びをしている ・・・・・空間を共有

2回目 

場所の認識ができてきた⇒ 場所見知りの様子が受け止められる
 一人遊びから2人づつで遊ぶなど、少しづつ遊びの輪が広がる・・・ 仲間意識 ⇒地域で育つ
 大きい子は、外遊び    小さい子は、室内で遊ぶ

3回目 

保育員との信頼関係の確立 

4回目 

母と離れることをしっかり自覚
 おもちゃや、保育室、ともだちとの関係性もつくれてれている 「〇〇ちゃんが保育室にいる」

5回目 

小さい子が大きい子を真似る。 異年齢保育の良いところが見える。
 パズルの配置(これは、頭、これは、足など)や時間の流れが分かってきた ・・・時間・空間の認識
 大きい子が小さい子を気遣う。
 遊びに参加の難しかった子が活動的に遊べるようになってきた。
 保育室での遊びの広がり、子どもたちのおもちゃの機能への理解が深まってきた。

6回目 

保育室の楽しさが分かってきて入る時から、にこにこ笑顔
 小さい子が大きい子がやっていたことにチャレンジ。新しい遊び(遊び方)にチャレンジ。

7回目 

より遊びの広がりが見られる。
 麦茶を飲む前に、保育員の補助で手洗いをしていたのが、保育員の補助なしで一人で手洗いができるように。
お片付けも保育員の声掛けでできるように・・・時間の流れをしっかりと把握
自分の空間を作り、自分の世界の中に入っている・・・・保育員はそっと見守る
 講座でも講師の話にあったように、その子にあったタイミング(レディネス)で、
グルーピングしないで子どもたちの自主性に任せて遊ばせている

保育報告。感想

・保育員さんたちが丁寧に子どもたちと関わってくださることが、分かりました。
またレディネスを大切にしていることが分かりました。
・保育報告を見て子どもの成長をとても感じられました。参加した当初は娘との関係性に悩んでいましたが、娘が回を追うごとに成長をしている姿を見られていてとてもよかったです。また、保育員さんがとても温かく見守りをしてくださっていたおかげで、娘は娘のタイミングでいろいろなことにチャレンジできたと思い感謝しております。
本当にありがとうございました。
・保育報告ありがとうございました。成長を温かく見守ってくださる先生方の眼差しを思い、胸いっぱいになりました。子どもが整うのを待ってレディネスを実践されていること。自分だけ、また子ども同士でのかかわりの時は、声をかけずに見守ることなど本当に素敵なかかわりをありがとうございました。子どもにとっても私にとっても、とても良い経験になりました。
・保育室でのわが子の姿を見られて、私の知らないたくましい娘を知ることが出来ました。参加して本当に良かったです。
・保育員さんの優しい口ぶりに非常に心がほぐれる思いがしました。
“自分を責めないで、抱え込まないで、誰かに話そう” 親にとっても子どもらにとっても自宅に閉じこもっていたら、出来なかったことを体験できたことは、講座に申し込んで参加できたからこそと思いました。
・報告内容が子育て進行中の方、終了された方どちらにも心に残るものだったので、「保育付き講座」の意図としても筋の通ったものでした。

講師プロフィール

講座内容についての問い合わせは田無公民館へ

田無公民館 電話 042-461-1170(平日午前9時から午後5時)

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お問い合わせ

このページは、公民館が担当しています。

柳沢公民館 〒202-0022 西東京市柳沢一丁目15番1号

電話:042-464-8211

ファクス:042-464-8212

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