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令和5年度「絵本とわらべうたで楽しい子育て 」田無公民館 保育付講座

ページ番号 495-321-784

最終更新日 2024年4月23日

田無公民館では、令和5年10月4日から12月6日に全10回の保育付き講座を実施しました。

講師紹介と講座スケジュール
講座スケジュール

「絵本とわらべうたで楽しい子育て」の第1回~第10回で学んだ内容と参加者の感想

第1回第3回第4回講師:福岡淳子(保育と人形の会、日本と子どもの本研究会会員、元小学校司書)

第1回目 絵本とわらべうたを楽しむ

学んだ内容

 「絵本とわらべうたで楽しい子育て」 1回目に学んだこと     2023.10.4
楽に楽しく子育てを
・「いないいないばぁ~」「ちりんぽろんととんでった~」「じぃじぃばぁ~」
 子どもには、自分の好きな身近な人が自分の方を向いてくれることに意味がある
・ひと昔前は、日常の中にわらべうたがあった
「〇〇ちゃんあ~そ~ぼ~♪」「あ~と~♪で~♪」「いまい~くよ~♪」など
・「わらべうた」の呼びかける文言の箇所を子どもの名前に置き換える
・歩いている途中で動かなくなった時
「どんどん橋わたれ~♪」とわらべうたで遊びの要素を入れると、すんなり動いてくれる
・お風呂でもゆっくりつかってほしい時などに
わらべうたで、親の気分が変わり、親が落ち着くと子どもも落ち着く
・緊張と緩みのバランスが大事、子どもと一緒に遊ぶ(楽しむ)ことが大事
『おやすみなさい おつきさま』
 子どもや親の心を静める絵本・・・・静かな時間が子どもに必要
・長年選ばれている本は、良い本
図書館で長年読み継がれている本を選ぶ
※表紙から裏表紙までつながりのある本が良質な本
 ・言葉は、体験と結びついて増えていく
 自分で考えさせる言葉「どうすればいいのかな?」は、魔法の言葉

参加者の様子
わらべうたを楽しむ

参加者の感想

・わらべ歌については、福岡先生の講座では「このわらべうたのどこが、どのように子どもたちをよろこばせるのか」が分かりやすく解説されていました。おかげで、娘をあやす時もより一層「どうしたら喜んでもらえるのか?」考えるようになりました!
絵本については、娘は現在7カ月。家にある絵本を読んであげようとしても、かじったり、たたいたり、講座の中で「絵本に興味を持つのは早くて10カ月から」と教えていただき、安心しました!それでも無理のない程度で根気よく読み聞かせは続けようと思います。 
                
・導入のテディベアの「くまさん くまさん」がかわいくて癒されました。わらべうたも一度聞いたことがあれば知らないものもあり、興味がわきました。普段家事などで忙しくゆっくり子どもと関わる時間が減っているので、わらべうたでゆったりと子育てができたらと思います。  
          
・子どもが歌や絵本が好きだから、この講座に申し込みましたが、私自身も好きなことに気づきました。少しずつ育児中に取り込んで、より楽しく生活していきたいです。そして、より良い関係を築いていけたらと思います。

・「間違えたっていい。アレンジして自由に楽しむ」という言葉が印象に残りました。わらべうただけでなく、子育ての方法に関しても同じことがいえるな…と思いました。   
                  
・おとなだけでわらべうたを習う時間は新鮮でした。福岡先生の読み聞かせで、絵本の世界に引き込まれ、癒されるような感覚があり、なんだか目からうろこでした。   
                                                                    
・児童館でわらべうたを教わっていたのですが、「わらべうた」というのは普段から口にし、耳にし、そして生活に落とし込み、親子の気分をやわらげ、楽に過ごす手伝いをしてくれるんだなと驚きした。洗濯時や、足が止まってしまった帰り道、イライラせずに歌ってみようと思います。

・ とても楽しいわらべうたの実演や本の紹介をしてくださり、一気に子どもの本の世界に引き戻されました。ありがとうございます。 
       
・懐かしいわらべ歌や本に出会えて、ポイントや使い方も教えていただき勉強になりました。本を借りるのも楽しみです。

第3回 絵本の選び方、家庭での読み聞かせ

学んだ内容  

幼児にとって読み聞かせは体験
絵本を通して、優しいことや言葉を体験
絵本は読んでもらうもの=絵と文章が一つになって作り上げられた世界を楽しむ
・豊かなことばを集中して聴く⇒語彙が増え、言葉で考えたり伝えたりする力が育つ
『ねこが いっぱい』『いぬが いっぱい』『こすずめのぼうけん』の絵本の紹介
・子育てを楽しむヒント 豊かな暮らし⇒我が家の文化
『おつきさま こんばんは』『もりのなか』『コッコさんのおみせ』『ゆきのひ』『ピーターのいす』
『だるまちゃんとてんぐちゃん』『ちょろりんとすてきなセーター』
今すぐ結果が出なくても子どもが大きくなった時によみがえる心に残る良い本を読んであげてほしい
絵本の選び方  
(1)絵だけで、だいたいのストーリーがわかるか。 
(2)子どもが共感でき、結末に満足感があるか。『ティッチ』
(3)絵と文章があっている。日本語が美しく音読しやすい。 良い本と良くない本の比較
『おおかみと七ひきのこやぎ』『ももたろう』
(1)(2)(3)を満たしている読み継がれた本から選ぶ。奥付(おくづけ)を見てみよう。
★良いリストを参考に、図書館活用。まず、親が楽しもう。 
西東京市図書館リスト&カウンターで図書館員に相談する 
家庭での楽しみ方
・抱っこや隣で、肉声でゆっくりと読む⇒心が安定した状態で冒険し満足する。 
・気分転換に読む⇒生活のリズム作り 
・時間を決めて習慣にする。 
・気に入った絵本は、くりかえし読んであげる⇒購入⇒子どもの本棚作り

大好きな人に抱かれ、自分だけに向けられた声に包まれ、慈しまれている実感。

上質な本は子にも親にも深い充足感をもたらす。

読んでくれた声と絵本の記憶は心に染み込み、生涯を支え、次の世代へ。

講座参加者
講座参加者の様子

参加者の感想

・良い絵本と良くない絵本を具体的に比べる機会はなかなか無かったので勉強になりました。子どもの心の記憶に残るような本をたくさん選んであげたいと改めて思いました。 
         
・自分だけでは知ることのできない絵本を福岡先生のおかげでたくさん知ることができました。

・赤ちゃんを育てていて、悩むことの一つに寝かしつけがあると思うけど絵本やわらべうたを紹介していただけたので、ぜひ活用してみたいと思った。

・読み聞かせの絵本を選ぶ際、自分が興味があるか子どもが喜びそうかと主観で選びがちですが、今日、良質な絵本をたくさん知ることができ、また良い本の選び方も大変参考になりました。  

・「コッコさんのおみせ」の展開にとても惹かれました。みんなそれぞれ忙しい。遊び相手がいない・・・。けれど出前!!その手があるかっ!と嬉しくなりました。この本を通して子どもが他者と関わる一つの方法を学んでくれるといいなと思いました。ここで「いい絵本」を教わっているので本人が「好き」になる本が見つけられるように探したいと思います。 
                   
・手遊びしながら、わらべうたを歌うと幼い子はとても喜んでいたことを思い出しました。わらべうたは、大人が即興で、その時、その子に合わせ歌うこともありますね。2年前からラップのリリックに挑戦してますが“ことば”“リズム”“いいたいこと”などに共通するものがあるかと思いました。

・輪になって読んだ本を紹介したこととてもよかったです。子どもたちの反応、次に来る期待、実体験、絵本を通して子どもと交流、心を通わせること大切だと思い出せました。忘れていた本、新しい本、読んでいただいてとっても心がほっこりしました。

第4回 広がる絵本の世界・親子でわらべうた遊び

0歳―生活とからめて、わらべうたから 
10か月~1歳半―絵本スタート(パラパラめくりOK・ボードブックの活用)
10歳「もういい」と言われるまで継続(5歳からは昔話や物語の読み聞かせも)
参考『司書と先生がつくる学校図書館』巻末:小学生の読み聞かせ本掲載

・写実的な絵本で知っているものを見つける喜び 
『くだもの』『おにぎり』 『どうぶつのおかあさん』『どうぶつのおやこ』
文字なし絵本―自由におしゃべり
指差し=「あれ、なあに?」+気持ち⇒大切な周囲の応答のしかた 
乳幼児時期は特に
◎心地よい「聞く・話す」をたっぷりと!=わらべうた&読み聞かせで楽しく底辺をひろげる
よい本の探し方⇒上質なリスト、図書館活用と奥付(おくづけ)チェック「何歳の絵本?」

  • 豊かな言葉を適切な絵を見ながら聴く⇒言葉が増え、考えたり伝えたりする力が育つ

※ボードブック例『でてこい でてこい』(はやしあきこ・福音館書店/0.1.2.えほん)
言葉は、目と目を合わせた人と人の関わりで獲得する

  • 知識絵本⇔(自然)体験 すべてを支える直接体験

体験+ことば(知識)⇒理解 読み聞かせは体験に近い⇒親子の共通体験=家庭の文化
実体験と絵本を行ったり来たりが大事
『てのひらおんどけい』『かいちゅうでんとう』『やさいはいきている』 『まほうのコップ』
『のうさぎ』(以上は『学校司書おすすめ!小学校学年別知識読みもの240』※1年生の本から)
『シロナガスクジラ』(月刊かがくのとも:毎月、保育園・幼稚園や家庭に届く月刊雑誌)
『こうら』(『240』〈現在購入できない大切にしたい本〉品切れ・絶版)図書館を活用!
・育児の助っ人、わらべうたと世界への扉である絵本で子どもと楽しもう・

発達段階の図
発達の順序

 <講座記録から>
・図書館の本の扱いについて
図書館で借りた本を破損した場合は、自分で修理せず、図書館職員へ直接伝え返却する。
・子どもへの関わり方
「あれな~に?」の子どもの問いかけに応じてあげることが大事
子どもが指さしをするのは、子どもの心の中にある「ひとことふたこと」言葉を足してあげて、子どもの心の中にある思いを代弁してあげる。(きれいね、すごいね、大きいね等々)
子どもの指差しの時の親の返事が言葉の発達に関わってくる⇒体験の広がりになる。
子どもは、親に共感を求めている。
・本の選び方
 奥付けの出版年月を確認して、いかに長く愛されている図書か確認できる
 海外の本は、いつ翻訳されたか、その国での出版年の2つの奥付がある
 
 文字なしの絵本は、自由に読んだり、想像したりして遊べる。
 良い本は、表紙から裏表紙まで物語が繋がっている
 本の対象年齢には、幅がある
 ・図書館は、絶版になった良い本も保存し、利用できるのがよい。

親子でわらべうたを楽しむ
親子でわらべうたを楽しむ様子

第5回 公民館保育室中間報告・参加者交流

公民館保育室中間報告から                        

・学習支援保育制度の保育について
 (1)子育て中の市民の継続的な活動を支える場
 (2)異年齢の子どもたちが成長する場、豊かな社会生活の場
 (3)子どもを預けることを通しておとな同士が学び合う場
特に(3)が大事で、周りと共有することで互いに日々の暮らしや生き方を振り返る。
市民とともに作り上げた公民館保育なので、より良い保育の利用を。
西東京市の保育付き講座とは、地域で子どもたちの成長を共有し学び合うことを大切にしています。

・保育室では、
 個別のあそび⇒子どもたち同士がお互いを知る⇒保育室が安心できる場へ他の子のあそびに興味
 保育員にしがみつき抱っこ⇒抱かれながら周りに目を向ける
 空間の共有⇒お互いに刺激され合う
 おもちゃも貸し借りを「とったり、とられたり」しながら、保育員のもと学んでいく子どもたち⇒仲間意識の芽生えが生まれる

保育室の子どもたち
子どもたちの様子

参加者の感想

・今日は、参加者の方たちと一緒に体験でき、満足しています。場が和むし、何より子どもの心をつかむものだと感じました!! また、参加者の方との交流や保育員さんによる保育報告も楽しかったです。
・親は絵本も手遊びも好きだけど、本人は自分の興味のままに動いているのでなかなかこちらのタイミングでは心が乗ってくれないので、普段一人遊びで自由にさせすぎちゃったかな・・・と反省しました。日常生活でも「手遊び楽しい」「絵本楽しい」と思ってもらえたらと思います。
・子どもたちとの時間楽しかったです。親としては「息子は、私と姉がいる空間では、私から離れない」と思っていましたが、保育員さんの膝で落ち着いた様子で驚きました。「親がこの子にはできない」と思い込んでいる部分があるんだと知れました。子どもの可能性を信じる。“泣かないように”ではなく“泣いたら、その時、チャレンジしてみよう”へシフトできたらいいなと思いました。

・“子どもに静かな時間”=絵本タイム 公民館保育のことが分かりました。
母たちが離れている子どもたちの様子を知って成長を感じていることが素敵だと思いました。お母さん同士のことを知ることができて楽しかったです。

公民館保育員から保育室での子どもたちの成長の様子を伝える保育報告を受けた母親たちの感想

・成長を写真で振り返ることができ、どの子もできることがどんどん増えていく様子を見て、心を動かされました。第一子で右も左も分からない中、他のママさんとの交流や月例が上の子どもたちと交流でき、とても勉強になりました。
・中間報告に参加できなかったので、スライドショーで具体的な保育の様子を知ることができて良かったです。子どもの成長で知らない面も見ることができました。0才の息子も少しずつ成長していたのが感動でした。
・講座が始まる最初のころ、実は、保育員さんからの報告って必要なんだろうかと思っていたが、講座を受けている間の子どもの学びを共有してもらえて、子どもの成長を見てくれる存在が家族以外にいることがうれしかった。報告があってとても良かったです。今回で講座は終わりだが、無理ない程度にこのコミュニティを継続させたいと思いました。この講座で、親子共に社会とつながれて、おとなになれたと感じています。今後の私たちに必要不可欠でした。今後は子どもと女性が大切にされていく社会になっていく必要があるし、そうしていきたいし、そうなってほしい。
・写真を見ながら保育の報告を聞き、離れていた時間を振り返った。のびのびと生き生きと過ごしている様子が見られて安心できた。
・初回から回を追って写真を見せていただけて、保育の変化の様子が分かりやすかったです。自分がいない場所での子どもの成長が新鮮かつ嬉しく思いました。丁寧な保育をありがたく感じました。
・スライドショーで子どもの成長が見られてとても良かった。3か月とても有意義な時間を過ごせました。公民館保育はとても良い取組なので続けてほしいなと思いました。社会とのかかわりで、孤独から少し解放されて良かったと思います。
・全回出席できていろいろと勉強になりました。お子さん方の保育時の8回の成長ぶりが見られて感動しました。チャイルドビジョンで手足を動かして、触れる触れ合う・距離を縮める子どもとの関わりを大切にする西東京市であってほしいです。ありがとうございました。(40歳代 保育無で参加)

第2回 公開講座 講師:原島恵(ちひろ美術館主任学芸員 絵本画家「いわさきちひろが願ったこと」 第6回 ちひろ美術館・東京(練馬区)を訪問

ちらし
公開講座ちらし

講座内容「ちひろ」の人生

時代背景と生い立ちや絵画への思い、戦争体験を経て子どもへの愛情や平和への願い。
影響を受けた画家について、「ちひろ」の画法について
講座の6回目 11月8日にちひろ美術館・東京を訪問し、作品を鑑賞

参加者の感想

・仕事と育児を両立(したい)ママとして、いわさきちひろ氏に共感を持つことができました!高いデッサン力に裏打ちされた柔らかくも大胆な絵柄は、本の表紙になったときに遠くから見ても目を引くので見ていてとても勉強になります。どうしてあんなにシンプルで淡い画風なのに一度見た人の心を離さないのか…。地道なスケッチの訓練と子どもへの愛情のこもった観察(『戦火の中のこどもたち』はその最高峰だと思います。ある意味で)こそがその秘訣なのではないか?と気づかされました。

・子どものころに石神井のちひろ美術館へ行ったことはありましたが、今回、生い立ちから画家として生を終えるまでを詳しく知ることができて、大変勉強になりました。ちひろさんのタッチはどれも暖かくかわいいものばかりだと思っていましたが、『戦火の中の子どもたち』の絵を見て衝撃を受けました。実際に美術館へ行きたいと思える講義でした。『戦火の中の子どもたち』の絵には少しショックを受け、平和の大切さを改めて考えさせられました。
         
・いわさきちひろさんのことは、ただ優しい絵を描いている人くらいにしか知りませんでした。今日、お話を聞いて、この絵を描くまでの人生、人柄などの背景を知ることができて良かったと思いました。見る目が変わりました。また今、第1子が生まれたところで、育休中、母として、女性として、そして仕事もして、という点で共感するところがありました。   
        
・時代背景とともにちひろの生涯を追いながら、絵への思いを聞けて、とても興味深かった。これまでは、絵がかわいい、色合いが素敵といった感覚的に作品を見てきたけど、戦争を経て子どもへの希望や平和への願いなど絵の奥行が見えてきて、これまでとは違った絵の鑑賞ができた。もっと作品を見てみたくなった。
 
・‘いわさきちひろ’については、優しいタッチで描かれた素朴でかわいらしい絵を描く画家というくらいの知識しか持ち合わせない状態で拝聴しました。“鉄の芯を真綿で包んだような人”という紹介に、はじめはピンと来ていませんでしたが、数々のエピソードを聞いて納得しました。自分の決めた道を突き進み意志の強さに感銘を受けました。 
                                
・「いわさきちひろ」という人の生きた人生によって、絵本がどのようにできたのか、少し理解ができた気がしました。戦争を改めて、考える時間になりました。

・小さい頃はあまり魅力を感じず、少し寂しい絵だなと思っておりました。実家を出て東京で暮らし始め、自分の生まれ育った自然にあふれた環境がどれほど“ありがたかったか”に気づきました。そんなとき、ふっといわさきちひろのイラストを見るととても懐かしい気持ちになりました。ちひろが「信州人だ」と仰っていたと聞いてとても腑にに落ちました。彼女が描いていたのは長野の自然だったのかな、私も生まれ育ったのが長野なので、だからあんなに恋しい気持ちになったのかと嬉しくなりました。  
                        
・1970年代にちひろさんの絵本をはじめ様々な子どもの本に心を惹かれて過ごしました。それから、自分の子育て・仕事にかまけてちひろさんを含め絵本を手にする時間がありませんでした。この10月に仕事を引退し、再び子どもの本を手にし始めました。今日、お話してくださった原島さんの子どもの本、ちひろに対する熱意と愛情のこもったお話に引き込まれました。ちひろ美術館を再び訪ねたく思います。
        
・以前、松居直さんの講演会も聞きました。ちひろさんとつながりあることを知り、うれしく思いました。私の子育ての原点になっている松居先生の言葉、そして、今日、ちひろさんのお考えがプラスされて、前向きに子どもたちに関わっていきたいと思います。 
  
・わらべうた、絵本、いわさきちひろさんの話、ちひろさんの平和を願う気持ちや絵、ちひろさんの生涯を知ることができて勉強になりました。子どもたちの未来に平和な世の中を残してあげたい。

ちひろ美術館を訪問した参加者の感想

・建物はきれいで、居心地よく、もともと自宅だったこともあり、家にいるようでした。メインの絵は、絵本の絵ではなく、本物から伝わる優しさを感じました。子どもと一緒に観れて良かったです。(子どもも)ジーっと見てました。

・講座でちひろの生涯を学んでから美術館に来たので、絵のかわいさだけではなく、時代背景やちひろの思いも巡らせながら見ることができた。よく目にしてきたのは色彩豊かなちひろの作品だったが、白黒の絵にも興味がわいた。没後50年の節目に出会えたのは、何かメッセージを受け取りたいと思った。

・ちひろの絵はもちろん、今回、酒井駒子さんやtupera tupera安野光雅氏といった蒼々たる方々の原画を拝見できたことがうれしかったです。印刷されている本とは違う紙の質感や筆の跡、色の塗り方など各々の個性や手仕事の感じが良く伝わってきました。

・子どもにとってすてきなファースト美術館でした。間近でちひろの絵を見て、色彩がきれいで心が癒されてました。子連れでも、気兼ねなく入れて、また来たいなと思いました。良い経験になりました。

・いわさきちひろさんのお話をうかがった後だったので、今まで見てきたちひろさんの絵がより親しく感じられました。このような講座を企画してくださり有難かったです。穏やかな優しい気持ちを頂きました。

・ちひろさんの絵、原画のすばらしさ(本とは全く違う絵全体の雰囲気や色味!)“子どもの初めての美術館に”というコンセプトも素敵だと思いました。絵本もたくさんあって一日中楽しめそうです。学芸員の方の説明については、普段一人で来た時とは違うことももっと聞けたらよかったなと思いました。

第7回第8回講師:西村説子(NPO法人CAPセンターJAPAN就学前トレーナー) 子どもの視野・視覚を体験  ~体験から学ぶ、幼児期の子どもの世界~

学んだ内容 

・幼児期の子どもの視野/視覚は、おとなの2分の1~3分の2
・チャイルドビジョン(おとなが幼児の視野を体験するためのメガネ)の体験を通して
 例:おとなが歩いてくる(早足、ゆっくり)、横切るなど幼児はどう感じるかを体感
・軍手をはめて、幼児期の指先の感覚を疑似体験
・疑似体験を通して、おとなは幼児にどのような声掛けをすればよいのか
・自立するためには他律(身近な人が、全てのことを調節し整えてくれる)
 ⇒自律(身近な人の手を借りながら、自分の気持ちや行動を調節していく)
 ⇒自立(他の人の力を借りながら調節していく)
 ※自立とは、一人で何でもできることを目指すことではない
・困ったことが言えない、SOSを出せない子どもたちが多い、困ったことを伝えるのは勇気がいること
 自己肯定感がアップすると孤立を減らせる
 おとなも困ったときは相談! セルフケアが大切  

チャイルドビジョン体験
子どもの視点・感覚

参加者の感想

・チャイルドビジョンを体験して、思ったよりも親の顔が見えていないことに驚きました。長男がお店ではしゃぎ目元をぶつけてしまった時もいろいろなものが目に入り、情報処理できていなかったと理解しました。「日々〇〇するよ」など予告することはしていましたが、目線を合わせることが少なかったと感じているので増やしていきたいです。イライラしてしまうこともあるのでセルフケアを取り入れつつ育児を頑張りたいと思います。

・幼児(こども)は、おとなほど自由がきかないということが体験を通して理解できました。共感は、やっぱり経験しないとできないと思いました。とても良い機会となりました。また、日本人の自己肯定感の低さは知っており、懸念しておりました。自分自身の親からの言葉で傷つくこともあり、その親自身も親から言われ育ってきていて、自分も今後気を付けなければいけないと思いました。同じことをしてはいけないし意味ないと思いました。

・チャイルドビジョンを体験してみて、子どもの視野について実感できた。いつも小3の長男に「周りを見ろ!」と注意することが多いが、目だけではなく体全体を動かさないと水平方向も垂直方向も見えないんだなと知ることができた。親側もそれをわかっているというのが大事だなと思った。
「自立とは依存先を増やすこと」聞いたことがあるけど頼る先を増やすことかなと思った。人の助けを借りながら社会の中で何とか生きているので、子どもたちにも「困ったときは助けてもらっていい」と伝えていきたい。 

・自己肯定感がすごく大事だなと思いました。自分も自己肯定感が低いなと思うことがあるので、とても参考になりました。セルフケア、困ったことを言えることは本当に大事だなと思いました。

・子どもの視野の狭さに驚きました。上の子(5歳)に最近「目を見て話しをしようね」と伝えておりましたが、まずこちらが相手の視界に入らねばならないなと実感しました。しかし、子どもは親の姿が見えないところへもずんずん進んでしまって・・・。“怖さ”よりも“好奇心”が勝ってしまうこと。大人にとっては“当たり前”の日常も子どもにとっては、”大発見“、”大成功“の連続。もっと寄り添って共感してあげたいと思いました。今日の講座で学んだことは出産前のパパママ講座などを西東京市で実施してほしいと思いました。子どもとの関係で、『親が理想とする人間』にしたくて褒めているのじゃないか?と思うことがあります。不安でしたが「子どもと向き合おうとしているのだな」と少し前向きに捉えようと思います。こどもにもっと「大好き!」と伝えようと思いました。
・大変勉強になりました。モヤモヤが整理されるようなすっきりした気持ちです。これからも子育てする保護者の方々に向き合い応援してまた、成長したわが子の心のサポートも続けていきたいと思いました。

・こういう場が子育て中のお母さんを元気にしたり、ほっとできたりする場であることに気が付きました。心模様を天気で表現するって良いですね。話しやすかったです。「あなたは大切な人です。」心に響きました。涙が出てきました。

第8回 子どもの人権 おとなのサポートについて考える ~自分を大切にできる社会に

学んだ内容 

 ・社会の中の子どもとは
 おとなと子どもの力の差
 身長の差、経済力、決定権、経験、物理的、発言力、年数、視野、人脈、体力、選択肢、権限、
 生活力、知識、ルール、語彙力、情報量、社会的信用等々、圧倒的な力の差がある
 ・小さい子にとってこの社会は、おとなサイズで成り立っていて住みにくい
 ・子どもの視点ラボから
 子どもの目線で180cmのおとなは、一般的なおとなの目線に置き換えると4mの高さと感じている
 小学校1年生のランドセルの重さは180cmのおとなに換算すると、20キログラム相当になる。
 ・子どもの話を聞くときは、子どもと目線を合わせて、心地いい位置関係で「子どもの気持を受け止める」
 「いやだったね」と気持ちを受け止める・・・うれしいと感じる
 「話してくれてありがとう」・・・次も話したいと思える

講座の様子
おとなと子どもの力の差

参加者の感想

・理想的な子どもへの接し方、話の聞き方について、自分が子どもだった昔より大分アップデートされていることを知ることができました。難しい言葉ではないのに子どもに安心感を与えることができると知り、ぜひ取り入れていきたいと思いました。子どもの権利を大切にするにはおとなも自分の権利についてよく知る必要があるのでは?という意見が出て、はっとさせられました。

・普段の生活でおとなと子どもの差について言語化する機会が無かったので、改めて考えさせられました。 産後鬱っぽくなってしまったときに子どもの権利を侵害してしまったのでは、と、今後気を付けていきたいと思いました。家事に追われているとゆっくり話を聞けないので、余裕のある時は時間をかけて子どもと向き合い話を聞きたいです。傾聴のシュミレーションができて良かったです。

・前回に続きとても大切な講義でした。子どもの権利について、具体的に学ぶ機会はなかったかもしれません。おとな一人ひとりが自分でなく、子どもの自己実現のサポート役として存在できるように、日本はどんどん変わっていかないといけないです。今はポジティブ体験を増やしたことで心身の健康が保たれています。子どもたちがのびのびと自分らしく生きていられる。毎日楽しくいられる世の中を創れたらいいです。

・「話してよかったな」と思ってもらえる親子関係でありたいと思いながら、ちょうど座って気持ちがゆっくりしている時に必ずしも話してくれるわけではなく、料理していたり、時間に追われていたり、自分のメンタルしか上向きじゃないときに話が始まることがあると、どうしてもこちらの心が整わないことがある。あらかじめ想定しておくと、こういう時にも「そうか・・・」とより添えそうかも・・・と自分に期待したいと思った。

・子ども自身が子どもの権利というものを意識して主張することは難しいからこそ、おとなが子どもの権利を学び、保証してあげることが大切なのだと感じました。また、子どもにも「権利があるんだよ」ということを伝えたいと思いました。

・おとなたちの視点でおとなたちの作ったルールで生きている子どもたちは、本当に大変なんだと思う。国、将来の宝である子どもたちへの温かな視線や行政の動きがどうしてないのだろうと悲しくなります。出産・育児は各家庭で自己完結してね。法は守ってねというメッセージばかり感じています。この講座で学んだことが世間の常識になったらいいなと思います。ぜひ西東京市としてCAPプログラムを学べる場を作ってほしいです。各保育園や幼稚園、小学校・中学校、おとなたちも学べる場を!

・子どもの権利について、改めて分かって良かったです。大切な講座、子ども、夫、お年寄り、みんなに受けてほしいと思いました。西村先生の優しさが伝わる2回の講座とても良かったです。ありがとうございました。聴く姿勢を忘れずにみんなができていたら良い社会になるのに・・・

第9回子どもたちと本との出会いを応援します!~西東京市の図書館の子ども向けサービス~

  講師:ひばりが丘図書館職員 八藤後 尚子      

  • 西東京市図書館の紹介 各館の児童コーナー
  • 児童サービスの紹介

・赤ちゃんからの図書館デビュー
西東京市の絵本と子育て事業(ブックスタート)は、
2015年度~ 絵本のプレゼントあり(おすすめ絵本リスト、図書館利用案内をセットで)
・各館のお話会
お話会の参加者へ出席カードのスタンプが埋まると、モールで作ったティアラやメダル
などのプレゼントあり(プレゼント内容は、各館で異なります)。
 ・おすすめ本の紹介リスト 各年代ごとに
 ・イベント
 ・一日図書館員(小学4年生~中学生対象)
 ・バックヤードツアー
 ・科学ワークショップ(例:『色のじっけん!ペンの色を分けてみよう!』など)
 ・YA(ヤング・アダルト)世代向けの情報誌「CATCH」をYA世代と一緒に企画・作成
 ・ヤング・アダルト向けワークショップの開催
 ・子ども電子図書館開始(2023年7月~)

  • ミニお話会の実演

秋の絵本 『きつねのおふろ』国松エリカ/作・絵 偕成社
     『迷子のどんぐり』松成真理子/作・童心社

西東京市図書館6館の幼児(おはなし)コーナー

参加者の感想

図書館
図書館幼児(おはなし)コーナー

※田無公民館と併設されている中央図書館のお話会は、
木曜日の開催で、年齢ごとに
にこにこお話会 (1~2歳児)第1・第3(木曜日)の午前11時
おはなし会 (3歳児から) 毎週木曜日 3時30分から
サンサンおはなし会(3歳児から) 日曜日の午前11時
詳細は、毎月1日号の西東京市広報にされます

・引っ越しをして来てから中央図書館しか行ったことがなかったので、他の図書館の様子を見ることができて良かったです。おはなし会へ行ってみたくなりました。読んでいただいた絵本も色鮮やかで秋を感じることができて良かったです。

・絵本の読み聞かせが好きなので、西東京市の図書館の取組を知れて興味を持てた。紹介本がたくさん発刊されていて、絵本選びに迷った時の参考になってとてもいいと思った。新刊絵本の紹介よりも古くからあるたくさんの人に愛される絵本が知りたかったので、一つひとつ読んでみようと思う。

・各図書館の子どもコーナーを写真付きで紹介していただけたことで、行ったことのない図書館の様子を知ることができ良かったです。子どもとお散歩がてらいつもと違う図書館を訪れてみようと思います。

・『まいごのどんぐり』のお話は、とても感動しました。どんぐり目線で親の気持ちが表現されているように思いました。図書館の方のお話が聞けて良かったです。西東京市の図書館のおはなし会も行ってみたいと思いました。

・講座も9回目。子どもを安心して保育してもらえるこの環境、本当にありがたいです。その間集中して勉強し、育児に役立てることができ絵本やわらべうたで過ごす子どもとの時間が増えました!

・図書館は、本を借りる場所と思っていましたが、それ以外の活動の多さに驚きました。子どもが本に興味を持って、自分で借りられるようになり、その後はいろんな活動に参加していく・・・。成長に合わせて利用し続けることができるのはありがたいなと思います。せっかくなので、西東京市出身や縁のある作者の絵本コーナーがあると嬉しいです。
・図書館の方の読み聞かせがあってよかったです。子どもたちが行きたくなる図書館になってほしいなと思いました。子育て情報交換もためになりました。

講座内容についての問い合わせは田無公民館へ

田無公民館 電話 042-461-1170(平日午前9時から午後5時。南町5-6-11。田無駅南口徒歩5分)

お問い合わせ

このページは、公民館が担当しています。

柳沢公民館 〒202-0022 西東京市柳沢一丁目15番1号

電話:042-464-8211

ファクス:042-464-8212

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田無公民館