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半世紀受け継ぐ「原爆小文庫」、新書架でリニューアル

ページ番号 535-344-160

提供日 2023年8月10日

最終更新日 2023年8月10日

市井の人々の体験を伝え続ける

2023年7月22日(土曜日)、 西東京市ひばりが丘図書館にある 「原爆小文庫」をリニューアルしました。
広島・長崎に投下された原爆関連の資料を集めた「原爆小文庫」は、この地で 半世紀近く受け継がれてきました。 次世代に平和の尊さを伝える場所であり続けるよう、 展示機能を拡充した新書架を設置、資料が探しやすくなるよう分類を設けました。

(1)原爆小文庫は、1976年、当時市民だった原爆資料研究家の長岡弘芳氏が「多くの人に原爆関係の本を読んでもらいたい」との思いから、全国から集めた原爆関係の資料を、図書館に寄託されたのが始まりです。当時、地域の公共図書館に「原爆」という単独のコーナーが設けられたのは初めてのケースでした。

(2)約280冊からスタートした文庫は、今日にいたるまで絶えることなく資料の収集を継続してまいりました。今回のリニューアルでは、体験記などの“市井の人々の「生の声」が伝わる資料”を多く所蔵してきたこの文庫の特性に改めてたちかえり、資料の整理・整備を進めました。図書館員が文庫の開設当初から続けている原爆関連の新聞記事のスクラップブックは156冊が閲覧可能です。

(3)文庫には現在では入手が難しい貴重な資料も多く、例えば「原爆の絵」で有名な丸木位里氏の作品『ピカドン』は、著者のサインが入った初版本を所蔵しています(閲覧可)。

 原爆をめぐる言説や、それを受け止める時代の雰囲気・気運は、その時々で移り変わります。だからこそ、記録し、保存し、伝え続けることに意味があると考えます。
 「原爆の父」オッペンハイマーを題材にした映画が公開された今夏に、改めて多くの人々に、市井の人々が原爆投下によって受けた影響を知っていただきたいという想いでリリースさせていただきました。

原爆小文庫の様子

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