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貧血

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最終更新日 2022年10月24日

貧血を放置すると危険です!!

 健診等で貧血と診断されても、慢性貧血の人は自覚症状が乏しく、放置している場合も多くみられます。このような場合、心臓や肺機能が貧血をある程度は補いますが、脳や内臓、手足の筋肉は低酸素状態に耐えていることになります。症状が軽いからとそのままにしていると、体への負担は大きくなります。

 貧血は体にとって一大事です。適切な治療を行うことで、長期間にわたっての治療ではなく短期間で状態の改善が見込まれます。不安や自覚症状がある方は、これを機に医療機関へ受診しませんか?

貧血とは

 血液の中に含まれる「ヘモグロビン」の量が不足している状態をいいます。赤血球の中にある「ヘモグロビン」は、肺で酸素を受け取り、全身組織へ運搬します。そして、全身組織から二酸化炭素を受け取り、肺まで運んで放出します。 
 そのためヘモグロビンが減ると、運ばれる酸素の量が減るため、体は常に酸欠状態になります。心拍数を上げて少ない酸素を全身に行き渡らせようとするため、心臓に負担がかかります。
 階段をのぼると動悸や息切れが強くなった、体のだるさがつづく、などがあるとき、貧血が原因という場合もあります。

症状

*動悸・息切れ
*疲れやすい・だるい
*立ちくらみ・めまい
*耳鳴り
*顔色が悪い
*食欲がない
*爪がもろくなる
*冷感・寒気       などがあげられます。

原因

大きくわけて次の4つが考えられます。
1.鉄分の不足
2.骨髄が血液を作らない
3.からだのどこかから出血している
4.他の病気の影響

自覚症状がなくても、貧血から大きな病気の発見につながることもあります。
貧血と言われたら、その原因をはっきりさせることが先決です。原因として食生活に心当たりがなく、貧血が続くようなときは、貧血の原因となっている病気を進行させないためにも、医療機関で診察・検査を受けましょう。

主な貧血の種類

【鉄欠乏性貧血】
 体内の鉄が不足し、ヘモグロビンがうまく作られなくなる状態。
 貧血の原因として最も多く、貧血の患者さんのほとんどが「鉄欠乏性貧血」といわれています。   
 
【再生不良性貧血】
 血球成分を造るための骨髄の機能が低下し、血球全体が十分に作られなくなる病気です。
 特定疾患(難病)に指定されています。

【悪性貧血】
 ビタミンB12や葉酸の欠乏が原因で、赤血球に異常が生じます。
 赤血球の他に、白血球や血小板なども減少します。

【溶血性貧血】
 何らかの原因により赤血球が壊れやすく、また体内での寿命が通常(120日)よりも短くなるために起こります。
 黄疸がでて、脾臓が腫れるのが特徴です。
 スポーツ選手に起きることもあります。

【二次性貧血】
 腎臓病や肝臓病、慢性炎症性疾患、内分泌疾患、リウマチ性の病気、悪性腫瘍など、他の病気が原因で起こります。

基準値

ヘモグロビン(血色素量)

成人男性 13.1~16.3g/dl 成人女性 12.1~14.5g/dl  (参考:日本人間ドック学会)
※基準値は検査方法等によって若干異なる場合があります。

女性に多い鉄欠乏性貧血

 貧血の大部分を占める鉄欠乏性貧血は、特に女性に多く、月経や妊娠、出産、授乳によって失われた鉄分を十分に補充できていないことが原因といえます。他にも、無理なダイエットや偏食などによる貧血も増えています。
 不摂生な食習慣を改めて、鉄を多く含む食品を積極的にとるようにしましょう。

食事 

 鉄分には野菜や海藻などに含まれる非ヘム鉄と、肉類や赤身の魚に含まれるヘム鉄があります。

 非ヘム鉄をとるときには、果物などに含まれるビタミンCやクエン酸と一緒にとると、鉄分の吸収が高まります。

お問い合わせ

このページは、健康課が担当しています。

防災・保谷保健福祉総合センター 〒202-8555 西東京市中町一丁目5番1号

電話:042-438-4037

ファクス:042-422-7309

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