貧血
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最終更新日 2025年2月26日
貧血を放置すると危険です!!
健診等で貧血と診断されても、慢性貧血の人は自覚症状が乏しく、放置している場合も多くみられます。このような場合、心臓や肺機能が貧血をある程度は補いますが、脳や内臓、手足の筋肉は低酸素状態に耐えていることになります。症状が軽いからとそのままにしていると、体への負担は大きくなります。
貧血は体にとって一大事です。適切な治療を行うことで、長期間にわたっての治療ではなく短期間で状態の改善が見込まれます。不安や自覚症状がある方は、これを機に医療機関へ受診しませんか?
貧血とは
血液の中に含まれる「ヘモグロビン」の量が不足している状態をいいます。赤血球の中にある「ヘモグロビン」は、肺で酸素を受け取り、全身組織へ運搬します。そして、全身組織から二酸化炭素を受け取り、肺まで運んで放出します。
そのためヘモグロビンが減ると、運ばれる酸素の量が減るため、体は常に酸欠状態になります。心拍数を上げて少ない酸素を全身に行き渡らせようとするため、心臓に負担がかかります。
階段をのぼると動悸や息切れが強くなった、体のだるさがつづく、などがあるとき、貧血が原因という場合もあります。
症状
- 動悸・息切れ
- 疲れやすい・だるい
- 立ちくらみ・めまい
- 耳鳴り
- 顔色が悪い
- 食欲がない
- 爪がもろくなる
- 冷感・寒気
などがあげられます。
原因
大きくわけて次の4つが考えられます。
1.鉄分の不足
2.骨髄が血液を作らない
3.からだのどこかから出血している
4.他の病気の影響
自覚症状がなくても、貧血から大きな病気の発見につながることもあります。
貧血と言われたら、その原因をはっきりさせることが先決です。原因として食生活に心当たりがなく、貧血が続くようなときは、貧血の原因となっている病気を進行させないためにも、医療機関で診察・検査を受けましょう。
主な貧血の種類
【鉄欠乏性貧血】
体内の鉄が不足し、ヘモグロビンがうまく作られなくなる状態。
貧血の原因として最も多く、貧血の患者さんのほとんどが「鉄欠乏性貧血」といわれています。
【再生不良性貧血】
血球成分を造るための骨髄の機能が低下し、血球全体が十分に作られなくなる病気です。
特定疾患(難病)に指定されています。
【悪性貧血】
ビタミンB12や葉酸の欠乏が原因で、赤血球に異常が生じます。
赤血球の他に、白血球や血小板なども減少します。
【溶血性貧血】
何らかの原因により赤血球が壊れやすく、また体内での寿命が通常(120日)よりも短くなるために起こります。
黄疸がでて、脾臓が腫れるのが特徴です。
スポーツ選手に起きることもあります。
【二次性貧血】
腎臓病や肝臓病、慢性炎症性疾患、内分泌疾患、リウマチ性の病気、悪性腫瘍など、他の病気が原因で起こります。
基準値
ヘモグロビン(血色素量)
成人男性:13.1から16.3g/dl、成人女性:12.1から14.5g/dl(参考:日本人間ドック学会)
注記:基準値は検査方法等によって若干異なる場合があります。
女性に多い鉄欠乏性貧血
貧血の大部分を占める鉄欠乏性貧血は、特に女性に多く、月経や妊娠、出産、授乳によって失われた鉄分を十分に補充できていないことが原因といえます。他にも、無理なダイエットや偏食などによる貧血も増えています。
不摂生な食習慣を改めて、鉄を多く含む食品を積極的にとるようにしましょう。
食事
1日3食バランスよく食べ、偏食や欠食はなおしましょう
必要以上のダイエットや欠食は、必要な栄養素が不足し、鉄分も不足してしまいます。
炭水化物を含む主食(ご飯、パン、めん類など)、良質なたんぱく質を含む主菜(魚介類、肉類、卵、大豆製品など)、ビタミンやミネラルを多く含む副菜(野菜類、海藻類など)、その他乳製品や果物類を一回の食事でバランスよくとりましょう。
主食
主菜
副菜
乳製品
果物
良質のたんぱく質をとりましょう
たんぱく質は、赤血球やヘモグロビンの材料となる栄養素です。良質な動物性たんぱく質は鉄の吸収を高めます。魚介類、肉類、卵、大豆製品、乳製品など、毎日食べるよう心がけましょう。
効率よく鉄分をとりましょう
鉄分には、肉類や赤身の魚に含まれるヘム鉄と、野菜や海藻などに含まれる非ヘム鉄があります。ヘム鉄は体内への吸収率が良いため、ヘム鉄を摂取するよう意識し、体内への吸収率が悪い非ヘム鉄は、鉄の吸収を助けるビタミンCや、造血作用のあるビタミンB12や葉酸を多く含む食品と一緒に食べると、鉄の吸収率が高まります。
【ヘム鉄】 レバー(豚・鶏・牛)、牛肉、かつおなど
【非ヘム鉄】 小松菜、ほうれん草、水菜、納豆、豆腐、ひじきなど
【ビタミンC】 野菜、くだもの類、いも類など
【ビタミンB12】 豚肉、鶏肉、卵、納豆、ほうれん草、チーズ、のりなど
【葉酸】 レバー(豚・鶏・牛)、納豆、大豆、ほうれん草、ブロッコリーなど
嗜好品の取りすぎに注意しましょう
緑茶やコーヒー、紅茶などに含まれるタンニンは、鉄の吸収を妨げる働きがあるため、食事中は濃いお茶やコーヒーを飲むのを避けましょう。また加工食品に含まれるリン酸も鉄の吸収を妨げるため、インスタント食品やスナック菓子なども控えた方が良いでしょう。
お問い合わせ
このページは、健康課が担当しています。
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