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脳血管障害について

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最終更新日 2023年11月30日

 脳血管障害は、がん、心疾患、老衰に続き日本人の死亡原因第4位を占めるとともに、寝たきりの原因疾患の第1位です。発症後の早期発見・早期治療が、その後の救命や後遺症を最小限にするためにとても重要です。また、再発リスクが高いため、再発の予防に努めることが大切です。

脳血管障害とは?

脳血管障害とは、脳血管のトラブルによって脳細胞が破壊される病気の総称で、「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」などがあります。

脳梗塞

 脳内の血管が狭くなったり、詰まったりすることで酸素や栄養が運ばれず、脳細胞が死んでしまう状態です。脳梗塞には「脳血栓」と「脳塞栓」の2種類があります。脳の動脈硬化が進行して血管が狭くなり、脳内の血流が停滞することで血栓ができる「脳血栓」、脳以外の場所でできた血栓が運ばれてきて、脳の血管内に詰まる「脳塞栓」です。「脳塞栓」の原因の大半は不整脈(心房細動)です。

 脳血管障害の中でも半数以上を占め、65歳以上の高齢者の発症率は特に高い傾向にあります。

脳出血

 脳の血管が破れて出血した状態をいいます。出血した血のかたまりが脳細胞を圧迫して壊してしまうため、出血した部位、血のかたまりの大きさによってさまざまな程度の麻痺や意識障害など、多くの症状があらわれます。

脳出血の主な原因は高血圧で、脳梗塞に次ぐ高齢者に多い疾患です。

くも膜下出血

 脳の血管にできたこぶ(脳動脈瘤)が破れ、脳を覆っている「くも膜」と脳の間に出血が広がる状態です。頭を強く打つなど外傷によって引き起こされる場合や、脳動静脈奇形などの先天的な血管の形態異常により引き起こされる場合もあります。
 40歳代から増え始め、女性に多いこと、激しい頭痛が起こり、死亡や重い後遺症が残る割合が高いことが特徴です。

脳血管障害の症状は?

脳血管障害は、脳が障害される部位によって様々な症状があらわれます。

脳血管障害を疑う典型的な5つの症状

・体の片側(顔、腕、足など)に麻痺やしびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあります)

・ろれつが回らない、言葉がでない、他人の言うことが理解できない

・力はあるのに立てない、歩けない、ふらふらする

・片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける、片方の目にカーテンがかかったように突然一時的に見えなくなる

・経験したことのない激しい頭痛がする

 こうした症状のうち、一つだけの場合や複数の症状が現れる場合もあります。
 脳血管障害は突然起こりますが、すぐに治療を開始することで死亡率を下げ、後遺症を減らせる病気です。もし、ご自身や周囲の人にこのような症状がみられたら、発症時刻を確認し、一刻も早く専門医を受診するか救急車を呼ぶようにしましょう。

脳血管障害の原因は?

脳血管障害の5大危険因子

  1. 高血圧
  2. 糖尿病
  3. 脂質異常症
  4. 不整脈(心房細動)
  5. 喫煙

 その他、高齢者、肥満、過度の飲酒、運動不足などが脳血管障害の危険因子として挙げられます。当てはまる項目が多いほど脳血管障害になりやすいので注意しましょう。

 市の健康情報のページ(高血圧、血糖、脂質について)、たばこと健康のページに詳細がありますので、合わせてご覧ください。
 

脳血管障害の予防について

動脈硬化、脳血管障害の予防には、日ごろから正しい生活習慣を心がけることが大切です。ポイントは「正しい食生活」「適度な運動」「しっかりとした休養」の3つです。

正しい食生活

主食・主菜・副菜を基本に、いろいろな食品を組み合わせて、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。お酒の飲みすぎは肥満や高血圧の原因になりますので、注意が必要です。
 

適度な運動

ウォーキングのような有酸素運動を1日30分程度行いましょう。週3回以上か、1週間の合計が3時間以上になれば効果があると言われています。
 最初から無理せずに少しずつ運動量を増やしていくことが長く続けるコツです。自分が楽しめる運動や日々の生活の中で体を動かす機会を見つけましょう。

しっかりとした休養

睡眠時間が短かったり、眠りが浅いと気が付かないうちに疲労やストレスがたまり血圧の上昇につながります。自分に合った睡眠時間を確保しましょう。

お問い合わせ

このページは、健康課が担当しています。

防災・保谷保健福祉総合センター 〒202-8555 西東京市中町一丁目5番1号

電話:042-438-4037

ファクス:042-422-7309

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