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高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(第9期)(素案)

ページ番号 229-727-311

最終更新日 2024年2月1日

検討結果公表日令和6年2月1日(木曜日)
意見募集期間

令和5年12月1日(金曜日)から令和6年1月4日(木曜日) まで

提出された意見件数11件(6人)
担当課健康福祉部 高齢者支援課

事案概要については以下をご覧ください。

 下記の一覧表は、市民の皆さんからお寄せいただいた意見を一部要約等したうえ、原案の項目ごとに整理し、それに対する西東京市の考え方をまとめたものです。
 項目ごとに、「お寄せいただいた意見」、「西東京市の検討結果」を記述しています。

項目 お寄せいただいた意見と市の検討結果
1

[お寄せいただいた意見]
父母同居ではありませんが高齢の2人を面倒みています。父は高齢ですが元気で介護認定はありません。なので厄介です。認知症でなくても高齢者が公平に一定時間の面倒を見て貰えるシステムはないのでしょうか?子供(私)に全て負担がきます。そして介護をしている子供達にも、もっと寄り添ったケアや集まりの配信を解りやすく伝えて欲しいです。
東京は福祉に優しいと思いますが、それはあくまでも当事者です。面倒をみる子供世代へのシステムを充実して貰えると大きな時間にもならずに済むと思います。
高齢者が増えて保険も大変ですが、高齢化社会の今、介護に携わる人達にも手厚い心配りをお願いしたいです。
[市の検討結果]
高齢者を介護している家族同士が同じ立場で語り合い、介護に伴う苦労や悩み、日常の不安等を解消できるような交流の機会等を提供できるよう、家族会・介護者の集いの開催等に取り組みます。家族介護者の身体的、精神的負担の軽減につながる取組を検討・実施していくとともに、住み慣れた地域で自分らしく暮らす高齢者を支えるために、西東京市版地域包括ケアシステムのさらなる深化・推進に努めます。

2

[お寄せいただいた意見]
素案 P35の「1-2-1 認知症の人の家族への支援の充実」の取り組み内容について、ケアラーと言う言葉を使って、ケアラーの視点からのケアラー支援の書き込みが欲しいです。
たとえば、(1)ケアラーの休息出来る時間(レスパイト)の確保、(2)ケアラーのレスパイトに繋がる若年性認知症を受け入れるデイサービスの確保、(3)後方支援病床事業の定着、充実(利用が進まないという課題を明らかにして、課題解決を進め、利用しやすくする)、(4)ケアラーの居場所の確保(空き家等を利用して、小学校区に1か所)、(5)ヤングケアラーの支援(ケアマネを中心に学校、地域と連携をとり、地域連携メンバーマップなどを作成する)
[市の検討結果]
家族介護者(ケアラー)への支援については、ご指摘の取組のほか、素案P28「1-1-2 家族介護者への支援の充実」として、高齢者を介護している家族同士が同じ立場で語り合い、介護に伴う苦労や悩み、日常の不安等を解消できるような交流の機会等を提供することや、市民介護講習会・ケアラーズスクールの開催、家族介護者を支える仕組みづくりを検討していくこととしています。いただきましたご意見につきましても今後の取組に生かしていけるよう検討してまいります。

3

[お寄せいただいた意見]
西東京市の高齢化の将来予測について、2040年には団塊ジュニアが65歳以上。高齢者人口がピークを迎えます。それを見据えてのいろいろな施策が練られていますが、要は受け皿の市民の意識改革が必要かと思われます。その点7年前から始まったフレイル予防活動は今までの介護予防活動に新しいウェーブを起こし、いい進展をしているのではないでしょうか?
今後ももっと市民による市民のためのフレイル予防活動に、元気シニアに活躍の場をと、期待がかかります。9期の計画を見る限り、フレイル予防活動の先陣を切って活躍しているフレイルサポーターの記載が関係機関の中に入っていません。皆さんボランティアで頑張っていますが、こういうところにちょっと、気持ちが削がれてしまうところがあります。どうぞ、よろしくご検討をお願い申し上げます。
[市の検討結果]
市が東京大学高齢社会総合研究機構と連携して実施しているフレイルチェックは、フレイルサポーターの皆さんに主体的に活動していただいて事業を行っております。今後も元気な高齢者の活躍の場として多くの皆さんにフレイルサポーターとして活躍していただけるよう、フレイルサポーターの養成を行うとともに、フレイルチェックを継続して実施してまいります。

4

[お寄せいただいた意見]
概要版p8 1-1-6 情報提供の充実⇒「どこに聞いたらいいかわからない」困ってる人たちの殆んどが言う言葉。大抵の人が思いつくのは地域包括支援センター。
しかし、相談受け入れ態勢が不十分。地域包括支援センターは、地域のすべての高齢者の相談窓口だと思っているが違うのか?専門職もそろっている。改めて、地域包括支援センターの役割の確認と、その機能強化に取り組むべきと考える。
[市の検討結果]
地域包括支援センターの相談体制については、素案P27「1-1-1 地域ぐるみの見守り・支え合い」の具体的な取組として、「地域包括支援センターの体制強化による相談機能の充実」を目指します。増大するニーズに地域包括支援センターがしっかりと対応し、適切にその役割を果たすために、センターの運営体制や市のバックアップ体制の強化を図るとともに、総合相談支援機能の活用により、高齢者の支援だけでなく、家族介護者の支援にも取り組むこと、地域ケア会議や重層的支援体制整備事業の活用等により他職種や他分野との連携を強化し、地域包括支援センターの相談機能の充実を図ることとしています。

5

[お寄せいただいた意見]
概要版p9 1-2-1 認知症の人と家族のニーズを踏まえた支援⇒「ニーズを踏まえた支援」
まずはニーズの正確な把握からと考える。認知症本人の話からニーズを的確に把握するのは難しい。定期的なサービス担当者会議の開催等で実態の把握をすすめ、本人家族にしっかり寄り添い、支援につなげていけるかケアマネジメントの質の向上が必要。
[市の検討結果]
素案P35「1-2-1 認知症の人と家族への支援の充実」の具体的な取組として「認知症の人と家族のニーズを踏まえた支援の実施」を行います。認知症の人と家族、関係機関等からの相談を受け、適切な医療・介護サービスにつながるよう、市に認知症支援コーディネーターを配置します。また、認知症になっても 、本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができるよう、多職種で構成された認知症初期集中支援チーム事業を拡充し、地域の支援体制の充実を図るなど、様々な支援や取組を行っていきます。必要な支援や取組については、認知症の人と家族の視点を重視し、的確にニーズを把握しながら検討・実施してまいります。

6

[お寄せいただいた意見]
概要版p12 2-2-2 介護人材の確保・育成・定着に向けた取り組み⇒介護保険事業では、3年に1回の介護報酬値上げが実施。介護報酬がそもそも低く抑えられているが、それが3年間値上げされず、3年後の値上げも不十分。職員の賃金を低く抑えざるを得ず、転職のための退職者が増加、仕事に魅力を感じている人たちも、賃金が低いため介護の仕事をあきらめざるを得ない状況。このままでは、介護人材の減少を止められない危機的な状況。
[市の検討結果]
引き続き、市くらしヘルパーの養成・活用促進や、介護人材の確保・育成・定着に向けた取組、事業者との連携・協力による介護人材確保策を検討し、推進してまいります。

7

[お寄せいただいた意見]
介護保険については、とにかく保険料が高く、今後、保険料が上がり続けることは明らかで、しかも、いざ介護を受けたいと思っても、認定されるかどうかは定かではなく、介護必要の度合いが低いと認められたら支援、介護は受けられないことも見通せ、将来に希望が見出せません。介護保険の抜本的な見直しが必要だと考えます。一自治体単位ではなく、国全体として。市としては、国に、介護保険そのものの見直しを要求していただきたいと思います。
[市の検討結果]
高齢化等による介護給付費の増加に伴う介護保険料の上昇は、大きな課題と認識しています。介護予防や介護給付適正化の取組を進めることにより、健康寿命の延伸と利用者が必要とする過不足のないサービスの確保に努め、保険料をご負担いただく市民の皆様の納得と信頼につながる制度運営に努めます。

8

[お寄せいただいた意見]
1 介護予防は「要支援・要介護」になった人々に対して必要な機能改善・支援を行う活動、フレイル予防は、「要支援・要介護」にならない様に「健康寿命」を伸ばす活動と定義したらどうか
2 健康課と高齢者支援課が連携してフレイル予防を高齢者だけでなく、対象を若年層に拡大する事、1回目のフレイルチェック開催回数を計画の年間16回ではなく、更に増やす事、市内小中学校でフレイル予防の出前講座を実施して、児童・生徒自身の将来はもちろん、父母や祖父母へ「フレイル予防による生活習慣の改善」の重要性を伝えるように働きかける事が、早期発見・予防のために重要である
3 早期(1回目や2回目)でフレイルチェックによる自己確認を止めた参加者のその後の状態をフォローして、必要に応じて介入する仕組みの整備が必要。
また、フレイルチェックを受けていない高齢者とフレイルチェックにより自己確認している高齢者との差異を分析して、フレイル予防の推進・普及に資する施策を検討することが必要。
4 フレイル予防の効果を損なわないで、フレイル予防の広報・普及啓発を更に図るために、行動変容促す機能と自己確認の機能を一体として実施している現行のフレイルチェックを、ある回数以降は分離して実施することの検討を提案
5 市の保有する各種健診データとフレイルチェックのデータの紐づけ等デジタル化によるデータ活用の推進と高齢者のスマホ利用普及・インセンティブの検討
6 市の関係部署(健康課や高齢者支援課など)、各医師会など、前述のデータ整備・共有の上連携して必要に応じて介入、指導をして、生活習慣改善を促す仕組みの構築が必要
[市の検討結果]
1 介護予防は、「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして、要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと。さらには軽減をめざすこと。」です。フレイル予防は、このうちの「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)ことに相当するものとなります。
2から6まで フレイルチェックの運営方法は、運営の主体となるフレイルサポーターと協議をしながら、市民にとって受けやすく、サポーターにとって運営しやすい方法を検討していきます。また指標としている「フレイル」の認知度を確認しながら、よりフレイル予防の効果的な実施方法を検討していきます。健康な状態からフレイルそして要支援・要介護状態への経過の変化への対応は、保健事業と介護予防の一体的実施がスタートしていることもあるように、関係部署や関係機関と連携しながら要支援・要介護のリスクへのアプローチ、医療・介護の必要のある市民への対応を行ってまいります。

9

[お寄せいただいた意見]
・P20 図中の「フレイル予防の啓発」と「フレイルチェックの実施」は「フレイルチェックでフレイル予防の啓発を行っている」ので重複していると思います。「フレイル予防の啓発(フレイルチェックを含む)」としては如何でしょうか。
・P20 図中の「フレイル予防事業の推進」の前3項目は、「フレイル予防事業」の内訳のように思います。従って、その他の「フレイル事業の内訳を例示する」か「その他フレイル予防に関する事項の実施」とした方が理解しやすいと思います。フレイル事業の内容・内訳は不明です。計画のどこかにフレイル事業の全体像の明示がある良いと思います。よろしくお願いします。
・P20 の図中の円の中に「フレイルサポ―ター」の記述が欲しいです。記述があると励みになります。
[市の検討結果]
ご意見承りました。
「フレイル」のという言葉の啓発、フレイチェックによる気づき、自分事化、主体的な予防への取組など効果的に連動できるよう、フレイル予防に関する各事業を連携して実施してまいります。

10

[お寄せいただいた意見]
・P41 の冒頭の文章に「本市では、・・・自ら主体的にフレイル予防に取り組むことを促してきました。」の文に「健康寿命を延ばす」を追加して「本市では、・・・自ら主体的にフレイル予防に取り組むことを促し健康寿命を延ばす事を目指してきました。」にしては如何でしょうか
・P41 の1-3-3フレイル予防の指標で「eスポーツの出張回数」は、現在市はeスポーツを社会参加の一環として進めているので、1-3-4社会参加の更なる推進の指標に移行した方が理解しやすいと思います。
[市の検討結果]
いただきましたご意見を反映させていただきます。
ご指摘のとおりeスポーツは、高齢者の社会参加の促進、もって高齢者のフレイル予防の推進を目的として実施しております。この計画では、高齢者の多様な社会参加の促進として「通いの場」の充実を図ってまいります。eスポーツのうち、特に現在の事業の中心となっている出張講座については、多くが既存の集まりの場の中に出向いて講座を実施することで、通いの場の充実に資することを目的に事業実施に努めてまいります。

11

[お寄せいただいた意見]
・施策の「認知症の人と家族が安心できる暮らし」は既に認知症になってしまった人や家族への支援への施策が展開されています。計画には、どこにも認知症予防が記述されていません。フレイル予防の中に認知症予防に資する可能性のある「ヒアリングフレイル」や「eスポーツ」などに取り組みを記述しては如何でしょうか。
[市の検討結果]

認知症施策については、素案P34「1-2 認知症の人と家族が安心できる暮らし」において、「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進していくこととしています。認知症の予防に関しては、認知症の正しい知識・理解の普及啓発や、認知症の早期発見・早期対応につなげる取組に含めて検討・実施してまいります。
eスポーツについては、高齢者の社会参加を促進することで、フレイル予防を目的として実施しております。この計画においては、フレイル予防の取組としてeスポーツを位置付けて事業実施してまいります。

担当課

高齢者支援課(電話:042-420-2814)

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2023年度