「被災体験者が語り継ぐ防災」講演会が開かれました
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最終更新日 2014年6月16日
6月7日(土曜日)谷戸公民館にて、福島県新地町の村上美保子さんを迎え、「被災体験者が語り継ぐ防災 生死を分けた津波の記憶」講演会が開かれました。今回、新地町の方による生の声が聞けるということもあり、50人以上の方がお越しになり会場がいっぱいになりました。
西東京市と福島県新地町との交流は、東日本大震災直後の2011年4月から西東京市職員労働組合が新地町駒ヶ嶺公民館へ支援活動に入ったのをきっかけに始まりました。
西東京市の公民館まつり実行委員会もぜひ協力したいと加わり、支援バザーの収益金を「しんちまち生涯学習フェスティバル」に参加することで、新地町に直接届けています。また、参加から3年目となる今年2014年1月には、西東京市公民館の市民サークル2団体が演技で参加するなど、繋がりは市民から市民へと広がっています。
[丸山市長も参加し、冒頭で挨拶しました]
村上さんは新地町にある旅館の女将を勤めていましたが、震災で旅館が流されてからは、ご自身が被災された体験を各地で講演されています。当日は、被災した日の出来事から、復興に向けての現在の話まで、実際に被災された方によるリアリティのある話をしていただきました。その中で、支援をしてくれた西東京市への感謝の気持ちを伝え、新地町の復興、活性化が西東京市への恩返しだとおっしゃいました。
[ご自身の経験を語る村上さん]
その後、村上さんの話を紙芝居にした「命のつぎに大事なもの」を読んでいただきました。
地震直後、漁師さんは命のつぎに大事な船を沖出しし、大きな波と戦って必死で船を守りましたが、港に帰ってみたら、町も家も奥さんも亡くしていた。命のつぎに大事なものを間違えていた。船は残ったけど原発事故の影響で漁にも出られない、という海上ではその時何が起きていたのかを伝えるお話でした。
[紙芝居「命のつぎに大事なもの」をスクリーンに映しながら読んでいただきました]
講演終了後、新地町特産のニラと西東京市のかりん糖のコラボである「ニラかりんとう」をいただきながら、参加者がグループに分かれて意見を交換しました。
[グループで話し合った後、参加者同士で意見を述べました]
今回のイベントによって、震災への準備、語り継ぐ大切さ、復興に対する理解が深まったと思います。
(取材・写真:武蔵野大学学生記者 加藤徹也、橋本海)
