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「地球・森・動物・人を守るバナナペーパー講座」が開かれました

ページ番号 331-421-873

最終更新日 2015年7月2日

 5月17日(日曜日)にエコプラザ西東京にて、「地球・森・動物・人を守るバナナペーパー講座」が開かれました。「One Planet Cafe」という企業のペオ・エクベリさんと、武蔵野大学環境学部の学生たちが現代の環境問題についてのお話を聞かせてくださいました。
 ちなみに「One Planet Cafe」というのは、現在使われている資源が地球1.5個分あり、それを1個にしようという意味が込められた活動名だそうです。

講座の様子

 初めに武蔵野大学の学生4人が、現在の世界的な環境問題について、フェアトレードについて話してくれました。現在、世界中で地球温暖化、森林伐採、海面上昇、気温異常などの環境問題が注目されています。例えば、ここ100年間で0.74度気温が上昇していたり、17センチメートルも海面が上昇していたりと、私たちの生活にも支障をきたすような問題がたくさんあります。
 そこで、それらの問題に貢献できる人になるために大学で学んでいる皆さんは、なぜこれほどまでに深刻な環境問題が起こってしまったのかと原因や取り組みの課題を追究していました。その過程の中で、バナナペーパーという存在を知ったそうです。「バナナペーパーは環境と貧困を解決する紙」と聞いた学生たちは、この紙を少しでも多くの人に普及させたいという思いから、活動に参加しているそうです。

講座の様子

 次にペオさんから、バナナペーパーのプロジェクトについてお話がありました。少しでも来客者の方とコミュニケーションを取るために、様々な質問や冗談を交えながら、楽しく分かりやすく話をしてくれました。

スクリーン

 ペオさんの訪れたザンビアでは、森林破壊などが問題とされていました。仕事らしい仕事がないために起きてしまうこの事態を、なんとかしたいという思いでこのプロジェクトを始めました。

 なぜバナナの木を使うのかと言うと、一般の木の再生年月は30年もかかるところ、バナナの木は約1年で再生し、そのため仕事が常にある状態になるからです。しかもこのバナナペーパーは世界でも注目されており、様々な企業が名刺、紙袋、ワインラベル、ノートなどに使用しています。このようにしてバナナペーパーを使用して得た売上によって雇用が生み出され、ザンビアで流行していたマラリアの予防接種代や動物保護、教育を受けたい大人のための学費になるなどにつながっています。
 ザンビアの人たちは、「バナナの歌」を歌うほど、バナナペーパーの存在にありがたみを感じているそうです。バナナペーパーは人を守り、森と動物を守る大切なものとペオさんは話していました。
 「アンテナを少し張ること、疑問で世界は変わる」と、このプロジェクトを通してペオさんは感じたそうです。バナナペーパーを通して世界を変えたいという、ペオさんの言葉には、強い信念が込められているように感じました。

スクリーン2

スクリーン3

スクリーン4

スクリーン5

 バナナペーパーについての講座の後は、来場者の方と楽しくバナナペーパークラフトを楽しみました。クラフトで作ることができたのは、ゾウやキリン、シマウマなどのアフリカにいる野生動物で、参加された方たちは苦戦しながらも楽しんで作業に取り組んでいました。

ペーパークラフト作り

ペーパークラフト作り2

 環境問題と聞くと一見難しそうに聞こえるけれど、写真や動画で示してもらうととても分かりやすいことだと思いました。このようなイベントをきっかけに、少しでも環境問題に目を向けて、小さなことから環境に優しいことをしていこうと思いました。

(取材・写真:武蔵野大学学生記者 伏見祐希)

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