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「西東京市平和の日」のイベントが行われました

ページ番号 205-417-294

最終更新日 2015年4月23日

 4月11日(土曜日)、4月12日(日曜日)の2日間、田無駅北口アスタセンターコートにて、「西東京市平和の日」のイベントが行われました。今年は、空襲から70年を迎え、たくさんのみなさまにご来場いただきました。

写真 1

 1945年4月12日、アメリカ軍爆撃機B29の空襲によって、市内とその周辺地域で多くの被害を受けました。田無駅周辺だけでも、50人以上の方々が犠牲となったとされています。現在、田無駅前の「平和のリング」が建てられている場所の近くにあった防空壕では、多くの方が亡くなられました。
 西東京市では「西東京市平和推進に関する条例」によって、4月12日を「西東京市平和の日」と定め、長い年月を経ても戦争の体験を風化させることなく、平和の意義を語り継ぐために、毎年様々なイベントを行っています。

4月11日(土曜日)のイベント

 4月11日(土曜日)センターコートの舞台では、ギター弾き語り、語り、コーラスが披露されました。

ギター弾き語り 和(NAGOMI)さん

 西東京市生まれのシンガーソングライターで、平成15年には「広島平和の旅」に参加されました。その時に作詞・作曲された「未来の空へ」を、他のオリジナル曲と共に披露してくださいました。大勢の方が、NAGOMIさんの歌に耳を傾けられていました。

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語り 西東京市平和の日朗読・語りの会

 平和の日のイベントにて、反戦・平和を願う朗読や語りを行うために結成されたグループで、戦災体験者の話を基にした語りや朗読劇の上演を行ってくださいました。
 「ちいちゃんのかげおくり」「戦争のつくりかた」「とびうおのぼうやはびょうきです」「息子に伝えたいおかあさんの戦争体験」
どの作品からも戦災の悲壮感がひしひしと伝わってきました。

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コーラス 女声アンサンブル「こーろ・ふぁーら」

 西東京市生まれの23才になる女声合唱団で、平和への祈りを込めて9曲もの歌を聴かせてくださいました。その中には、NAGOMIさんの「未来の空へ」も含まれていました。また、会場の皆さんと一緒の合唱では、会場が一体となりました。最後の曲「大地讃頌」では、会場全体の平和への願いが強く感じられました。

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4月12日(日曜日)平和祈念式典

 4月12日(日曜日)センターコートで午後1時より平和祈念式典を行いました。空襲で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、世界の恒久平和を願って黙とうを捧げました。黙とう後、西東京市長と「非核・平和をすすめる西東京市民の会」副会長古内さんが挨拶を行いました。

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市内の空襲体験談 濱野敏郎さん

 70年前の4月12日、田無駅で実際に体験された空襲で、動かなくなってしまった方に人工呼吸をしたこと、近所の方が亡くなってしまったこと、爆弾が投下される様子などを話してくださいました。会場に来られた方は、自身の体験を伝えていきたいという濱野さんの気持ちに応えるように話を聞かれているのが印象的でした。

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紙芝居「タイムスリップ」 黒木修さん

 絵本作家高橋宏幸氏(故人)により発刊された市内の戦災を題材とした絵本「タイムスリップ」を高橋氏より学んだ絵本作家クラブの黒木修さんが披露してくださいました。
 「タイムスリップ」は70年前の空襲で母親を失った子どもが、平和観音に育てられるというお話です。平和観音像は以前、田無駅前に建てられていましたが、今は田無町の総持寺に移設されています。

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模擬原爆のお話 西田昭司さん

 西田さんはご自身で集められた資料を基に柳沢に落とされた模擬原子爆弾が長崎に落とされた原子爆弾と同じ型であったこと、東京駅近くにも模擬原子爆弾が落とされたこと、なぜ模擬原子爆弾が作られたかを熱心に話してくださいました。

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フルート演奏 ピッコロ音楽館

 ピッコロ音楽館は、保谷駅前公民館ジョイントコンサート出演をきっかけに集まったグループで、デイサービスや保育園などでの出張コンサートをされています。平和の日には、幸せを願ってフルートの美しい音色を披露してくださいました。そのハーモニーは、会場を温かく包んでいるようでした。

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「西東京市戦災パネル」の展示

 空襲による被害や戦時下の暮らし、市内の戦争遺跡マップなどを写真や絵で分かりやすく説明したパネルの展示を行いました。

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1トン爆弾模型

 アジア太平洋戦争末期にアメリカ軍が日本に落とした1トン爆弾の実物大模型です。爆弾本体の円筒の直径は約60センチメートル、長さ約180センチメートル。尾翼の部分も入れると最大幅が約80センチメートル、全長は約235センチメートルあります。
 1トン爆弾がはじめて使用されたのは、1945年4月7日です。4月12日も1トン爆弾による空襲でした。この日は、田無駅前、所沢街道北原、保谷町などに落下し、大きな被害が出ました。1トン爆弾が破裂すると、1発で直径30~40メートルのすり鉢状の穴ができ、爆風で人も家屋も吹き飛ばされました。

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 「西東京市平和の日」のイベントにはたくさんの方々にご来場いただきました。空襲から70年を迎えた今年のイベントでは、より平和の尊さを感じて頂けました。

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