平和を考える講座【知る・奏でる・継承する】が開催されました
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最終更新日 2016年10月17日
9月10日(土曜日)に芝久保公民館にて、平和を考える講座【知る・奏でる・継承する】が開催されました。
平和を考える講座の第二回目である今回は、朗読と演奏会を行いました。
はじめに、春日玲さんに『瀬戸内の鬼』(西澤實・作)と、『赤い蝋燭と人魚』(小川未明・作)を朗読していただきました。春日さんは15歳で朗読をはじめ、美術館や小学校などで公演会を度々行っているそうです。
とても感情のこもった声で朗読されていたのが印象的でした。
「赤い蝋燭と人魚」では、スクリーンにまるで水面のような映像を映しながら、とても幻想的な雰囲気の中で、「安心して眠れることがすなわち平和であるということなので、眠くなったら寝ても大丈夫です」という春日さんのお言葉の元、リラックスしながらお話をお聞きしました。
続いては、諫山万貴さんのピアノ演奏をお聞きしました。
演目はベートーヴェン「悲愴」の第二楽章、リスト「愛の夢」、ドビュッシー「月の光」、ビショップ「埴生の宿」等でした。
ピアノ講師の諫山さんは、多くの声楽や器楽奏者、合唱団と共演し、青島広志氏規格のオペラに音楽スタッフとして参加しています。
美しい音色のピアノの演奏が聴け、とてもリラックスすることができ、音楽には癒しの力が宿っているように感じられました。
最後は川上敬三さんにギター演奏をしていただきました。演目は「禁じられた遊び」「はなみずき」「満天の星」「鳥の歌」(カタロニア民謡)です。
川上さんは会社員として働きながら、独学でクラシック・ギター奏法を習得し、福祉施設などでボランティアとして演奏をしているそうです。
クラシック・ギターの演奏を耳にしたのが初めてだったので、深くしっとりとした音色が響くことにとても驚きました。
「はなみずき」の演目では、川上さんのご友人の長沼さんがサプライズで登場し、トロンボーンで一緒に演奏されていました。二つの楽器の演奏によるハーモニーがゆったりした、心地の良い雰囲気を醸し出していました。
「鳥の歌」では歌と平和にまつわるエピソードについても教えていただけました。
最後には諫山さん、川上さん、長沼さんの合奏で、参加者全員で「ふるさと」を合唱しながら講座は閉幕しました。
今回の平和を考える講座では、安心できる環境、リラックスができる場所というものが平和の象徴であるということが実感できました。私たちが生きる今では、安心して眠ることができることが多いです。その平和が様々な歴史を経て成り立っているのだと考えると、その歴史をしっかり学び、そして今この時を大切にしていきたいですね。いずれ、世界中の人々がリラックスできる場所を持ち、安心して寝れる環境ができることを願っています。
(取材・写真:武蔵野大学学生記者)
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