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縄文の森の秋まつりが開催されました

ページ番号 934-310-486

最終更新日 2016年11月14日

 10月9日(日曜日)下野谷遺跡公園で縄文の森の秋まつりが開催されました。今年は記念すべき第10回目。当日は朝から雨模様でしたが、天気予報によると回復に向かうとのことで雨の中ではありましたが会場でオープニングセレモニーが行われました。

 会場には様々なイベントブースが置かれ、演奏会のステージも行われていました。
 はじめに行われたのは、オカリーナ柳沢の皆さんによるオカリナ演奏でした。オカリナの柔らかく優しい音色が響き、曲と合わさってとても楽しい気持ちになりました。
 ドレミの歌をはじめとして、童謡のもみじの秋らしい歌などの演奏を聴くことができました。

 午前10時45分頃、ココスポじょうもんずによるしたのや縄文体操が行われました。音楽に合わせて皆が楽しそうに体操をしていました。体を大きく使った動きで、いい運動になりそうです。複雑な動きは少なく、老若男女問わず踊れる体操であると感じました。雨も止み、体操ができる絶好のタイミングでした。

 午前11時からは一回目の遺跡解説が開催されました。下野谷遺跡から発掘された土器などが展示されており、担当の方による解説が行われていました。観客の皆さんもとても熱心に耳を傾けており、その中には丸山市長の姿もありました。
 発掘状況から読み取れた当時の遺跡の様子や、出土した物の解説を行っていました。下野谷遺跡で発掘された土器は時代によって様々な特徴があり、中には長野や山梨で流行していたとされる形式のものも出土しており、当時、その地域に住んでいた人々がこの地域へとやってきたと考えられています。遺物から当時が読み取れるというのにはロマンが感じられますね。

 午前11時30分からは、ステージで縄文笛毅さんによる縄文笛のライブが行われました。縄文笛は今の笛とは違い穴の数が少なく、吹くのがとても大変そうでした。曲のテンポは少し早めで笛によっては高めに、また低めに響く音色と合わさり、力強さを感じることができました。

 ステージでは続いて、TRIPPAのみなさんによる演奏が行われました。ゆったりとしたテンポの曲が演奏され、落ち着いた気持ちになることができました。遺跡でバンド演奏という少しミスマッチに感じられる部分も、意外性があってよかったです。

 午後2時からは、保谷和太鼓会の方々の和太鼓が演奏されました。太鼓の力強さと演奏する皆さんの統率された一糸乱れぬ動きがとても素晴らしかったです。耳で音を聞くとともに、肌で太鼓の振動が感じられるようでした。大きさによって違いのある音同士が重なり合ってハーモニーが生まれていました。太鼓の醍醐味を感じました。あまり太鼓の演奏を耳にしたことがなかったので、ここまで全身で響きを感じられるとは思いませんでした。

 午後3時からは縄文人さんによる替え歌のライブが行われ、吉田拓郎さんの名曲「旅の宿」を替え歌したものを演奏、熱唱していました。懐かしの名曲に、観客の皆さんも手拍子をして演奏を聞いていました。縄文時代のテイストが混ぜ込まれていて、所々クスッと笑えてくる、聞いていて楽しい替え歌でした。

ライブの様子

 今年で縄文の森の秋まつりも10回目。それを記念してくす玉が用意されていました。秋まつりが始まったばかりの頃から祭りに参加されていた皆さんがくす玉の割手を任され、無事に割られました。

くす玉

くす玉2

 会場ではステージのほか、様々なイベントブースが催されていました。
 勾玉づくりや、貝殻などを使用したアクセサリーづくり、また、縄文時代の衣装を再現した服を実際に着てみることができるコーナーなどがありました。家族みんなで仲良く物作りをしたり、服を着て写真を撮ったりをしていました。

 今年のイベントでは新しく弓矢にチャレンジするコーナーが始まりました。縄文時代の人の気分になってレッツチャレンジ。獲物に狙いを定めて矢を射ます。お兄さんたちに優しくサポートしてもらって六つの的に全部的中させた子も!当時どのように狩猟をしていたかというものが肌で感じられるコーナーでした。

 そして今年も火おこし体験ができるコーナーが。見本を見てから実際にチャレンジです。が、お兄さんの見本の実演ではなかなか火がつかず、手に汗を握る状況に。子供たちの声援の下、無事に実演でも火が付き、子供たちも実際にチャレンジ。道具を一生懸命に回転させていました。

 ボーイスカウト団の皆さんによるロープワークのブースもありました。一方向からは簡単にほどけない結び方などを教えていただけるコーナーです。お父さん、お母さんも興味津々でした。
 そして、縄文時代の編布を作れるコーナーも。当時、どのようにして布が編まれていたのかが分かりました。互い違いにした紐を使って少しずつ編み、とても時間をかけて作られていたのでしょう。

 他にもどんぐり等の木の実を実食できるコーナーやパズルやドングリを使った遊びができるブース、木の実に色を塗って飾りを作れるコーナーもありました。木の実の殻を割るために一生懸命石皿の上で木の実を石でたたいたり、きれいな色で塗ったりと、様々に木の実が使われていました。

 また、商工会の皆さんによるおいしい食事の販売も行われていました。

 当日は天候に不安もありましたが、予報の通りに昼を過ぎるころには雨も上がり、来場者の方々がぞくぞくといらっしゃっていました。大盛況の中、10回目の秋まつりを迎え、スタッフの皆様方もとても嬉しそうにされていました。これからも下野谷遺跡という素敵な遺産を大事にし、また新たな発見が見つかるといいですね。
 来年も秋まつりが開催されることを願っています。

 最後に。スタッフの皆様、そして来場者の皆様、今回の取材にご協力していただき、ありがとうございました。

 (取材・写真:武蔵野大学学生記者)

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