山仕事の魅力 飯能の里山で林業体験
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最終更新日 2016年10月21日
エコプラザ西東京では、10月1日(土曜日)に、飯能市郊外の里山で林業体験講座を行いました。参加の皆さんは、雨上がりの山の空気を吸い、ヒノキの間伐や薪割りなどに汗を流しながら、林業が都市部の環境を保全する上でも重要な役割を果たしている姿に触れました。
間伐するヒノキにロープをかける
講座の内容
前日までの雨が上がり、体験場所に近い西武秩父線武蔵横手駅に到着しました。
武蔵横手駅ホーム
午前は虎秀(こしゅう)地区で、西川材を育てている林業について説明を聞きました。ここでは、神社や城の改築に使うような大木も育てています。
手入れの行き届いた人工林
この付近では、スギ、ヒノキ、サワラなどの針葉樹を育てています。この3種類のうち、ヒノキとサワラは見分けにくいと、葉の様子のちがいを説明してもらいました。
また、最近シカが樹木を食べてしまう「食害」が深刻になっています。温暖化で越冬するシカが増えているのが原因で、その対策に林業が圧迫されているそうです。
ヒノキとサワラ、スギの葉を比較する
次に、ヒノキの間伐を行いました。間伐は、木を育てるために、また山を守るためにも必要な仕事ですが、国産木材の価格が下がっているために手入れが行き届かず、荒廃している山林も多いと説明がありました。
ヒノキを切る参加者
午後は木工体験を行い、薪割りやヒノキの箸、コマづくりなどを楽しみました。
薪割りをする参加者
カンナでヒノキの箸を削る参加者
樹木が山を守っていることを知る実験もありました。岩だらけの山では降った雨が山を崩すが、樹木の多い場所は保水力があり、雨水はゆっくりと川に流れ出る様子がよく分かりました。一日、体も頭もよく動いて、お昼ご飯がおいしく感じられる講座でした。
森林の役割を実験で説明する講師
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環境保全課(電話:042-438-4042)