第86回 寅ではなくトラの話
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最終更新日 2022年1月13日
今年は寅年。寅をはじめ十二支の漢字には本来動物を示す意味はなく現在私たちがネズミやトラと表しているのは、十二肖生といって漢字の音に動物を割り当てたものだそうです。
十二支の動物を見ると、空想の動物である龍以外は家畜や身近に見られる生きものがほとんどで、その中にトラがいるのがちょっと不思議ですね。
しかし、トラは20世紀初めまではアジアに広く分布 し、10万頭はいたと考えられています。中国・韓国・日本の昔話にもよく登場することから、今よりもずっと身近に感じられる動物だったのでしょう。
トラの数は、開発や戦争による生息地の減少や密猟などによって19年代から急速に減り、現在の生息数は4千頭程度といわれています。
干支にちなんで、現代のトラが置かれている状況や私たちができることなど、調べてみてはいかがでしょう。
(市報 令和4年1月15日号掲載)
