第107回 東京都の化石 トウキョウホタテ
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最終更新日 2024年4月11日
2016年に日本地質学会が47都道府県に特徴的な地学標本を「県の石」として選定しました。都道府県それぞれに岩石、鉱物、化石の3つが選定されています。
東京都の化石に選ばれているトウキョウホタテ(Mizuhopecten to kyoensis)は、私たちが食べているホタテガイ(Mizuhopecten yessoensis)に形も大きさも似ていますが、絶滅した別の種類のホタテガイです。
「トウキョウ」と名前がついていますが、日本各地や台湾などの地層(鮮新世から更新世、およそ500万から1万年前)でも見つかっています。最初に報告されたものが東京都北区王子の東京層(後期更新世、およそ13万から1万年前)からみつかった化石だったので、「トウキョウ」と名前がつけられました。多摩六都科学館の展示室5(地球の部屋)には、千葉県産のトウキョウホタテを展示しています。
ぜひ見にいらしてください。
多摩六都科学館で展示しているトウキョウホタテ
