第102回 進化し続けるプラネタリウム
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最終更新日 2023年10月12日
光源やレンズで星空を表現する近代的なプラネタリウムは、100年前にドイツで誕生しました。当時のドイツ国立博物館から星空の展示を依頼された光学機器メーカー「カール・ツァイス社」が、部屋の中央に機械を据えてドームスクリーンに星を映す技術を開発したのです。恒星は恒星球と呼ばれる球体内部に設置した電球・穴の開いた板・レンズによって表現することができました。さらに恒星とは異なる動きを見せる太陽・月・惑星は、恒星球とは別に歯車の組み合わせでその運動を再現する装置が考案されました。星の日周運動・年周運動を再現できるプラネタリウムは世界中で大きな話題となり、ほどなく日本各地にも多く設置されています。現代ではデジタル技術も加わり、プラネタリウムは今も進化を続けているのです。
