第90回 貝にあいた穴のヒミツ
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最終更新日 2022年7月28日
海あそびや潮干狩りなどに行くと、貝殻を見ることができます。私はきれいな貝殻を見つけると、ついつい拾ってしまうのですが、皆さんは貝殻を拾ったことはありますか?
落ちている貝殻の中に、時折、小さな穴のあいたものがあります。きれいな貝殻なのに穴があいているのはとても残念…一体誰がこんないたずらをするのでしょうか?
実は、穴をあけたのも貝なのです! ツメタガイという巻貝は、ほかの貝を食べます。その食べ方は、まず足(腹足)を使って貝に覆いかぶさり、酸とヤスリのような舌(歯舌)を使って貝殻に穴をあけて中の身を食べてしまうのです。潮干狩り場にとってはかなり厄貝な、いや、厄介な貝です。
しかし、人が貝殻に穴をあけるのは、殻が割れてしまい難しいものです。貝殻でアクセサリーを作りたい人には、むしろうれしいいたずらですね! この夏は、ぜひ穴のあいた貝を探してみてください。
多摩六都科学館では、夏の特別企画展「見てみるカイ?おくぶカイ 貝の世界」を開催中です。(※9月4日(日曜日)まで。9月1日(木曜日)は休館)
穴(あな)のあいた貝(かい)
