第85回 北半球からは見えない星座たち
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最終更新日 2021年11月30日
全天88星座の中で最も小さい「みなみじゅうじ座」は「南十字星」とも呼ばれます。南方に行かないと見ることはできず(市からは見えません)、赤道を越えて南半球まで行くとよく見えるため、『憧れの南十字星』と呼ばれることもあります。
では、どうして南十字星は市から見えないのでしょう?それは地球のどこで星を眺めるかによって、見える星空の範囲が変わるからです。私たちは地上から空を眺めるため、地面の下にある星々を見ることはできません。ところが地球を南下するにつれて南に見える星の位置が高くなり、普段暮らしている場所では見えない星々が見えるようになるのです。
南半球の星座には、「カメレオン座」や「はえ座」など、北半球に住む私たちが普段あまり耳にしない星座もあり、ユニークに感じる人も多いと思います。南十字星だけでなく、南半球で見える星座たちを調べてみると、また星空の楽しみがひとつ増えるかもしれません。
(市報 令和3年12月1日号掲載)
