第105回 今が見頃のオリオン座
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最終更新日 2024年1月30日
冬を代表する星座であるオリオン座は、ギリシャ神話に登場する巨人の狩人オリオンの姿を現しており、オリオンの肩に位置する「ベテルギウス」と足元で輝く「リゲル」はともに1等星です。赤っぽく見えるベテルギウスと白っぽく見えるリゲルは、日本ではその色の対比から源平の星としての呼び名も伝わります。3つ並んだ三ツ星をはさんで対峙する明るい2つの星を、源氏と平家の旗色になぞらえたのでしょうか。
古代中国ではオリオン座のあたりに「参宿」と呼ばれる星座も作られました。参宿の「参」は数字の三を意味しており、数千年前の人々もこの特徴的な星の並びに注目していたことがうかがえます。
寒さが厳しいこの時期は、オリオン座が見やすくなります。これまでもさまざまな場所で多くの人々が見たであろう星の並びを、ぜひ探してください。
