第44回 「イヌ」の名をもつ植物
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最終更新日 2018年1月1日
あけましておめでとうございます。今年は戌年。イヌと名のつく植物はいろいろありますが、名前の由来には大きく分けて2つのタイプがあります。一つは、植物の形が物の犬の体の部分に似ていることでその名が付いたもの。
オオイヌノフグリやエノコログサ(エノコロ=犬ころ)がそれに当たります。もう一つは、有用な植物に似ているけれど役に立たないといったニュアンスで名前にイヌと付いているもの。例えば、イヌムギ・イヌガラシ・イヌザンショウなど、麦や山さん椒しょうに似ているけれど食べるには向いていないものによく見られます。ただし、これは犬が役に立たないからということではなく、「否・異 (似て異なる)」という言葉の音が「イヌ」と変化して、名前として定着したという説が有力です。
植物図鑑を後ろから開いて索引を見てみると、思いのほかたくさん「イヌ」のついた植物があることが分かります。ぜひ探してみてください。
(市報 平成30年1月1日号掲載)
