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第83回 「病を防ぐ」医学

ページ番号 700-283-967

最終更新日 2021年9月2日


 2024年、20年ぶりにお札のデザインが変わります。1万円札の渋沢栄一は、大河ドラマでも取り上げられて広く知られています。では千円札は誰でしょうか。
 答えは北里柴三郎です。「日本の細菌学の父」ともいわれ、ペスト菌の発見や破傷風菌の治療法の開発など、ノーベル賞の候補に挙がるような業績を残した日本の近代医学の先駆者です。その北里が力を注いだのが「予防医学」です。病気の原因を究明して血清療法などの治療法の確立をするだけでなく、伝染病にかかった患者の隔離や検疫の仕組み、清潔な環境を保つための上下水道の整備など「病気にかからない」方法の普及にも力を注ぎました。
 今年は北里の没後90年に当たります。医学が進歩しても、未知の病に遭遇したときに、それを防ぐすべは昔も今も基本的に変わらないのかもしれません。新型ウイルスと対峙たいじする中、改めて北里の業績を振り返ってみてはいかがでしょうか。

(市報 令和3年9月1日号掲載)

千円札の見本画像

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