第98回 南極で見る星座
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最終更新日 2023年5月11日
南極といえば「とても寒い」は誰もが思い浮かべるイメージですね。日本で寒い冬といえば、夜になると多くの一等星がさまざまな色で輝き華やかです。中でも赤いペテルギウスと白いリゲルを含むオリオン座は大変みつけやすく冬を代表する星座。モデルになったギリシャ神話の巨人の狩人オリオンが、こん棒を振り上げておうし座に立ち向かう勇敢な姿にも見えます。
日本から1万キロメートル以上離れた南極でもオリオン座を見ることができます。
ただし日本で見たときはひっくり返った姿になり、眺める場所によっては足しか見えません。その姿はまるで寒さに耐えきれず地面の中に隠れているように見えます。これはオリオン座がひっくり返ったのではなく、地球を南下した私たちが逆さまになって星空を眺めることで起きる現象です。
オリオン座が寒空(南極は極寒ですが)に見えるのは同じでも、見る場所により見え方や印象が変わるのも星座や星空の魅力でもあるのです。
