第2回 東京メダカ?に会いに来ませんか
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最終更新日 2014年5月30日
多摩六都科学館の展示室4・自然の部屋には、とても貴重なメダカがいます。それは純粋な東京のメダカの遺伝子が保存されたメダカ、「東京メダカ」です。戦前に杉並の池で採集され、個人の家の庭で他のメダカと交わることなく70年近く飼育され続けていました。
メダカは絶滅危惧種で、数だけでなく、地域ごとの遺伝子が失われていることも問題視されています。本来メダカは、住む地域によって地域型と呼ばれる独特の遺伝子のパターンを持ちますが、人が飼育していたメダカを外に放してしまったことで、自然状態ならば出会わないさまざまな地域のメダカの間で繁殖が進み、地域型遺伝子が失われてしまいました。現在、葛西臨海水族園を中心に、独自の遺伝子を持つ東京メダカを探し、繁殖する活動が行われています。
(市報平成26年6月1日号掲載)
科学館の「東京メダカ」
