第94回 西東京市にノウサギはいた?
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最終更新日 2022年12月27日
多摩六都科学館の展示室4「しぜんの部屋」にある雑木林のジオラマにはノウサギ(はく製)がいます。このジオラマは1960年代の風景を再現していますが、その頃は科学館のあたりでもノウサギを見ることができたようです。
東京にいる野生のウサギはニホンノウサギという種類で、日本固有種です。主な生息場所である藪や草原、森林の端の人里に近いいわゆる里山とよばれる環境が都市の近くで失われるにつれ、ノウサギの数も減少しました。2020年度版の東京都レッドリストでは、北多摩で絶滅危惧2類(絶滅の危機が増大している種)に指定されています。
西東京市でのノウサギの情報を調べていたら、2016年に市民が企画した市内の屋敷林を訪ねる見学会の記録に、新町地区の屋敷林でノウサギを見かけるというご当主の言葉が残っていました。実際に見つけることは難しいですが、ノウサギがすめそうな環境はどこだろうと身近な環境を改めて見つめてみると、何か発見があるかもしれません。
