第97回 大陸移動と化石
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最終更新日 2023年4月27日
「日本でみつかった化石」と聞くと「大昔の日本にその生き物がいた」と思ってしまいますが、日本列島が今のような形になるよりもっと前に、遠いところでできた化石がプレートの動きによって運ばれてきて日本でみつかっていることもあります。日本列島ができたのは恐竜が絶滅した後のことです。
地球の表面は何枚かの薄い岩盤(プレート)に覆われています。そのプレートが動くことで地球上の陸地は分裂したり、合体したりしていると考えられています。例えば、山口県の秋吉台の石灰岩は、古生代石炭紀からペルム紀(約3億5千万年から2億6千万年前)、大陸が一塊だったころの海山のサンゴ礁などがプレートの動きによって移動してきたものです。展示室5地球の部屋で展示している山口県産の石灰岩をよく観察すると、フズリナという古生代の暖かい海にすんでいた生き物の化石が見られます。
山口県産の石灰岩(地球の部屋)
