第21回 石神井川 縄文人の水辺
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最終更新日 2016年4月7日
西東京市を向台町から東伏見へと流れ、やがて隅田川に合流する石神井川。その水源は小金井公園付近の湧き水です。湧き水とは、地表へ湧き出した地下水のことで、武蔵野台地では関東ローム層の下のれき層に地下水が流れ、れき層が崖やくぼ地など、直接地表に露出するところで湧き出しています。
水に乏しい北多摩地域では川の存在は貴重で、人々は古くから水辺で生活をしてきました。中でも石神井川沿いにある下野谷遺跡は、縄文時代中期の集落としては南関東では最大級といわれ、たくさんの住居跡が見つかっています。現在は水量の少ないときもありますが、当時は丸木舟も往来していたようです。その頃の様子を想像しながら川沿いを散歩してみてはいかがでしょうか。
(市報 平成28年2月1日号掲載)
[写真:下野谷遺跡公園近くの石神井川]
