第81回 アイヌ民族の星座を眺める
ページ番号 117-895-385
最終更新日 2021年4月28日
5 月5 日は二十四節気の立夏(りっか)、この日から季節は「夏」です。立夏のころの夜空には、ひしゃくの形の北斗七星が輝いています。
ただ、北斗七星は星座ではありません。世界各地にたくさんの星座がある中で、天文学では88の星座を用いることになり、北斗七星はその88には入らなかったのです。とはいえ見つけやすい七つ星は、現代でも広く知られる星並びですね。
この七つ星はアイヌ民族の人々にも親しまれ、いくつもの星座が作られました。ひしゃくの持ち手部分をク・ノチウ(弓・星)、先端をアイ・ノチウ(矢・星)と見ることもあります。星座からはアイヌの人々のくらしや自然観も伝わってきます。
アイヌ語で星はノチウ。初夏の空に弓矢のノチウを探してみませんか。
(市報 令和3年5月1日号掲載)
