第109回 小さなSLIMの大きな偉業
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最終更新日 2024年6月13日
1月20日、日本の無人月探査機「SLIM」が、ピンポイント着陸ともいえる、目標地点から誤差100メートル以内の月面着陸に世界で初めて成功。着陸時に放出された小型月面探査ロボット2台を使い、クレーターを背景に自撮りした月世界をご覧ください。足元に広がる月の砂「レゴリス」と岩陰が見えます。降下中の事故で上下逆転した機体の太陽電池には太陽光が届かず、太陽光を受けたのは8日後でした。自撮り画像は搭載電池を節約使用した活動時に得られました。その後、夜が約2週間続く月面ではSLIMは休眠状態になりました。夜のマイナス170度ほどの過酷な環境には備えがないSLIMですが、3度も目覚めました。4月23日の最新画像では、日当たり良く、明るい砂上の岩陰も鮮明に見えます。重さ200キログラム、小さなSLIMの偉業がいつまで続くのか、得られる成果とともに期待が膨らみます。
SLIMの自撮り画像
4月23日の最新画像
