第77回 木星と土星が最接近
ページ番号 370-819-366
最終更新日 2020年12月11日
いま夕方西の空に一番星として輝いている木星。そのすぐ東隣には土星が並んで見えます。2つの惑星は空の中を毎日少しずつ東へと移動します。これは木星が太陽の周りを約12年、土星が約30年で一巡りしているためです。そうして木星は約20年ごとに土星を追い越しますが、それが今月末にかけて起こります。
2惑星は徐々に近づき12月22日午前3時ごろ、満月の大きさの5分の1ほどまで接近します。木星と土星がこれほど接近するのは1623年以来、実に397年ぶりです。そして次回同じくらい接近するのは60年後の2080年です。ただ残念ながら今回最も接近する瞬間、日本では地平線の下にあるため見られません。そこで観察するには12月21日(月曜日)と翌22日(火曜日)がおすすめです。
この前後数日2つの惑星はまるで1つの星のように見え、望遠鏡でも同じ視野に入るほどです。貴重な機会なのでぜひご覧ください。
(市報 令和2年12月15日号掲載)
