第10回 実はいろいろ 花粉の形
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最終更新日 2016年4月7日
肉眼ではただの粉にしか見えない花粉ですが、拡大してみるととても興味深い形をしていることが分かります。
花粉の形は植物の種類によって違います。下の写真は顕微鏡で見た花粉です。アカマツは空気袋を持ち、スギは小さく突起のある丸型。どちらも風に飛ばされやすい形です。タンポポはトゲで、ツツジは粘液で、虫や鳥などにくっつきやすい形をしています。
子孫を残すために花から花へと移動する必要のある花粉は、より風で運ばれやすい形、鳥や虫などにくっついて運ばれやすい形へと進化してきました。花粉の形には植物の生き残りの戦略が見られるのです。
奥が深くて多様な花粉の形を、多摩六都科学館の顕微鏡で実際に観察してみませんか。
(市報 平成27年3月1日号掲載)
[写真:アカマツ]
[写真:スギ]
[写真:タンポポ]
[写真:ツツジ]
