第108回 春の星空
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最終更新日 2024年5月13日
5月上旬から中旬の午後8時ころ、東天高く、ひときわ明るく見えるオレンジ色の一等星が、うしかい座のアークトゥルスです。そこから右下方へ視線を移すと淡く白い一等星、おとめ座のスピカが見つかります。日本ではこの2つの星を一組の男女に見たて夫婦星といいます。スピカから右上方に視線を移すと、しし座の二等星デネボラが見つかります。アークトゥルス、スピカ、デネボラを結んで春の大三角です。さらに春の大三角の上方にある三等星、りょうけん座のコル・カロリを加えると春のダイヤモンドになります。
春のダイヤモンドの内側には星があまり見えません。ここは銀河系で星の少ない方向にあたり、遠くがよく見わたせます。大きめの望遠鏡を向けると彼方の銀河が無数見え、このあたりは「宇宙の窓」と呼ばれています。
