第89回 キトラ古墳に描かれた中国星座
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最終更新日 2022年5月9日
奈良県明日香村にあるキトラ古墳は約1300年前に造られたとみられる円墳です。中には石材を組み合わせて造られた小さな石の部屋があり、漆喰が塗られた壁面には鮮やかな色で画が描かれました。
劣化もあり、その全てを確認するのは困難ですが、天井には太陽と月を東西に携えた天文図、東西南北を囲む四壁の各中央に青龍・白虎・朱雀・玄武の四神、その下には獣頭人身の十二支たちです。天文図には金箔の星を朱線で結んだ中国星座が描かれていますが、星の並びは現代と同じで、オリオン座のような西洋星座を確認することもできます。
これらの壁画はキトラ古墳の近くにある「壁画保存管理施設(キトラ古墳壁画体験館四神の館内)」で保存・修復され、現在期間限定かつ申込制で一般公開されています。機会があればぜひ現地で壁画をご覧ください。
※5月18日(水曜日)午後1時10分から多摩六都科学館にて「大人向けプラネタリウム キトラ古墳の天文図」投影予定あり。詳細は、多摩六都科学館(電話:042-469-6100)へ
奈良県明日香村(ならけんあすかむら)のキトラ古墳(こふん)
