第80回 県の石
ページ番号 503-338-764
最終更新日 2021年2月25日
「県の石」は、2016年に日本地質学会が47都道府県の特徴的な地学標本を選定したものです。都道府県それぞれに岩石、鉱物、化石の3つが選定されていますので、総数141の「県の石」があります。それらの石の中には、沖縄県の琉球石灰岩や鹿児島県のシラスのように広い地域に露出しており、その県を訪れると誰でも気軽に実物を観察できるものがあります。一方、福島県のフタバスズキリュウや東京都の無人岩のように、産出数や産出地域が限定的で実物を観察するのが難しいものもあります。
このように、標本によって入手やアクセスの難易度は異なりますが、2016年以降多摩六都科学館では収集活動を続け、各都道府県から岩石、鉱物、化石のいずれか1つを収集することができました。
3月20日(祝日)からの春の特別企画展では、それらの標本を展示予定です。自分と関係がある都道府県の地学標本をきっかけとし、自分が暮らしている地球の成り立ちに目を向けてみてください。
(市報 令和3年3月1日号掲載)
東京都の県の石「無人岩(むにんがん)」、標本の幅約6センチメートル
