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第29回 宇宙の晴れ姿

ページ番号 428-364-766

最終更新日 2019年10月1日

 もっとも昔の宇宙の画像は「宇宙背景放射」と呼ばれています。宇宙誕生から約38万年たったときの、初めて光がまっすぐ進めるようになった瞬間の姿です。
超高温の宇宙初期は、沸騰している味噌汁のように濁っていましたが、約38万年たつと宇宙の温度が下がり、冷めた味噌汁のように澄みわたりました。この宇宙の一大イベントを「宇宙の晴れ上がり」と呼びます。
 宇宙膨張のため、宇宙誕生時の光は引き伸ばされ電磁波となり、夜空を見上げても肉眼では見えません。この電磁波は、ブラウン管テレビを使えば見ることができます。チャンネルを合わせないときのノイズの約1パーセントは、宇宙背景放射の電磁波が混ざります。つまり、知らず知らずのうちに宇宙最初の光を目にしていたのです。
 澄んだ空が広がる秋の夜長には、宇宙の光に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(市報 平成28年10月1日号掲載)

画像:プランク衛星が写したとノイズを映すブラウン管テレビ

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