第64回 ぎゅぎゅと縮まるとフェルト
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最終更新日 2019年9月27日
秋の気配が近づいてきて、少し涼しくなると登場するのがカーディガンやセーター。セーターなど編み物に使われる毛糸はもちろん、実は手芸などで使われる【フェルト】も羊毛からできています。毛糸は羊毛の繊維を撚って紡いで作られています。一方フェルトは羊毛の表面にあるスケールというキューティクルのような構造が広がるとひっかかる性質をうまく利用し、熱や圧力などをかけて繊維を絡ませて作ったものです。この加工を日本語では【縮絨】といいます。同じ羊毛でも加工の違いで糸にも布にもなるのです。
(市報 令和元年10月1日号掲載)
