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第38回 種はどのくらい眠っていられる?

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最終更新日 2017年7月1日

 植物の種は、地面など湿り気のある所に落ちた後、気温などの条件がそろうと発芽します。逆を言えば芽吹きに適した環境になるまで眠っている(=活動を止めておく)ことができるのです。
 では、どのくらい眠っていられるのでしょう。市販の種の有効期限(発芽率が保たれる期間)は1~5年ですが、環境によってとても長く眠っている場合もあります。有名なのは「賀ハス」です。1951年、千葉県検見川町の遺跡から発掘されたハスの種3粒を植物学者の大賀一郎博士がまいたところ、そのうちの1粒から芽が出て育ちました。約2,000年にわたって地中で眠っていた種が、時を超えてよみがえったのです。
 その後大賀ハスは日本各地の公園などに根分けされ、西東京市では東大生態調和農学機構内のハス園で育てられています。7月23日(日曜日)行われる観蓮会では、そのピンク色の大輪の花を見ることができます。
(市報 平成29年7月1日号掲載)


画像:蓮の写真

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