第51回 記憶からよみがえる「まぼろしの」鉄道
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最終更新日 2018年8月1日
1944年からおよそ1年間、西東京市を縦断する軽便鉄道があったことをご存じでしょうか。長くその存在が忘れられていましたが、1980年代後半から90年代前半にかけて旧保谷市の公民館だより編集室が行った市民の方への聞き取り調査から、図のような路線が浮かび上がりました。旧米国陸軍地図局が作成した地図にも記載があり、存在していたことは確かなようです。
この鉄道は、飛行機の部品を運んでいたと考えられています。現在も軽便鉄道の痕跡は残っており、西武鉄道の田無大ガードの東側にある小さなガードはそれに使われたものと考えられています。戦後にも吉祥寺から田無、そして東久留米に至る鉄道計画もありましたが、実現しませんでした。
幻の鉄道を振り返ることで街の歩みが見えてくることもあります。郷土資料室に軽便鉄道由来のレールが保管されており、9 月2日(日曜日)まで公開されていますので、幻の鉄道にふれてみるのはいかがでしょうか。
(市報 平成30年8月1日号掲載)
画像:ほうや公民館だより(平成4年8月20日発行)から抜粋
