第52回 万華鏡を発明したのは科学者
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最終更新日 2018年10月1日
万華鏡というと日本に古くからあるおもちゃというイメージがありますが、1816年にイギリスはスコットランドで『発明』されたものです。
発明者は物理学者のディヴィッド・ブリュースター。光学に関するさまざまな研究をしていた彼は、灯台の明かり(当時の光源はランプ)をより遠くまで届けるために鏡を使った研究をしている中で、複数の鏡を組み合わせたときに映りあった像が美しい模様を作り出すことを発見しました。これが万華鏡の誕生です。ブリュースターが作った万華鏡は2枚の鏡をV字型に組んだもので、のぞくと教会のステンドグラスのような模様が見えたことでしょう。
万華鏡が見せる像の美しさは、鏡や光の性質、組み合わせる鏡の枚数・角度など、科学的な根拠に基づいて工夫し、作り出されたもの。まさにアートとサイエンスが融合した作品なのです。(参考:「万華鏡の本 増補版」大熊進一著)
(市報 平成30年10月1日号掲載)
[写真:ブリュースターが発明したものと同じ2枚の鏡を使った万華鏡の像]
